booklines.net

戦艦人間ハヤト(1) 起動!白銀の宇宙戦艦!!

いつものように幼馴染の香奈美と帰宅中していた隼人は突然吹っ飛ばされた……はずなのに、目が覚めたら、同じ場所に立っていた。ただし、1日時間が進んでいる。空白の1日に何があったのか。
その日から、隼人は妙な人影を見るようになった。しかもその人影は話しかけてくる。
〝逃げろ〟
声と同時に、隼人の前に現れたソフトボール大の金属球は、閃光を放ってきて……

宇宙人の手により宇宙戦艦となってしまった隼人の戦いの物語。最近の変身ヒーローものは、僕にとっての当たりがなかったので、ちょっとビクビクしていましたが、杞憂に終わりました。人間が戦艦になるなんて話だけ聞くと、コメディかと思ってしまいますが、かなりシュール。でも面白い。

自分が自分でないものになってしまったことに気づいたときの隼人の気持ちが心に痛いですね。ものすごくストレートに伝わってくる。自分ですら信じていない嘘をつく様に、何とかして日常に縋りつこうとする姿が浮かび上がります。
特に、自分のモノを見つけたときの気持ちは……ちょっと想像できません。

戦艦の館長であるヨキは、なかなか話のわかる人(?)ですね。選択肢を示し、決して強いることなく、慈愛を持って包んでくれる。普段は感情を表さない態度が多いだけに、ふとしたときに見せる仕種にどきどきします。まあ、こっちの恋愛はないだろうけれど。

妹のような存在と隼人が思っている幼馴染ですが、香奈美のほうは、完全に隼人が好きなのがわかりますよね。あそこまでアプローチされても平気だなんて……。佐伯君、君とは友達になれるかもしれない。

個人的には、あの最後のシーンで、香奈美の印象が変わりました。ただお兄ちゃんと言ってるだけの子じゃないんだなと。言うべきこと聞くべきことをきちんとわきまえている賢い子なんだなと。
隼人を信頼する香奈美とその信頼に応えようとする隼人。とても素直な気持ちで二人を見守りたくなりました。うん。良かったなあ。

次はどういう展開にするんだろう。今回まだ説明されていないあたりを使ってくるのか、それともまるで違う方面からやってくるのか。いずれにせよ、続きが楽しみですね。

戦艦人間ハヤト - 大迫 純一

戦艦人間ハヤト(2) 脅威!メガナイクス!!

いつものように香奈美と家へと向かう道で、隼人は見知らぬ男から声をかけられた。フリーの雑文屋だというその男が持っていた写真には、ピンボケしていたが、先日隼人が変身して戦闘したときの姿が映っていた。
そ知らぬふりをしたものの、その後も男はふたりを追いつづけて……

隼人の力を怪しんだ男に正体を知られそうになっていくお話です。正体を隠すヒーローものの定番といってもいいかな。オーソドックスな展開なんですが、これがまたいいんですよ。
ヒーローだ、ヒーローがいる、と口にしてしまいたくなるぐらいベタなんですが、ヒーローものがあまり得意でない僕でも、とても楽しめました。
細かいところはさておき、背中で語るという言葉が胸に響きますね。

香奈美と隼人の距離は相も変わらず。香奈美の気持ちはわりと伝わってくるけれど、隼人の気持ちは微妙だなあ。いや、大事に思っているのはわかるんですが、どちらかといえば家族としてという感じなんですよね。まあ、あそこまで立ち向かうんだからそれ以上のこともあるんだろうけれど、いまいちはっきりしない。
このあたりが揺れ始めてくると面白くなりそうな予感がしますが、さてさて。

個人的に好きなのは、例のライターの心境が変わっていくシーンですね。見たことを明かしていく職業の人が、戸惑い迷う姿に葛藤が見えましたが、最後の呟きには、「イイヒト」っぷりを感じて、思わずニヤリとさせられます。

敵との戦いで、ブチ切れていくハヤトの姿は圧巻ですが、もう一方の謎な存在が、ハヤトとの立場をどう望んでくるのか気になるだけに、どういう影響を及ぼすのかちょっと不安です。香奈美にはあまりひどい目にあってほしくないんだけど、と心配ですが、ワクワクしてきますね。
次作もとても楽しみ。

戦艦人間ハヤト 2 - 大迫 純一

戦艦人間ハヤト(3) 決戦!果てなき宇宙へ!!

独りでいることが苦ではなかった睦美は、ショッピングモールでのロボットみたいなものが闘っていたという噂を知ったのはかなり遅かった。そんな莫迦みたいなことを信じられたのは、睦美もまた戦艦へと変身し、メガナイクスと戦う少女だったからだ。
ひょんなことから、ハヤトのことを知った睦美は、こっそりと彼を追いかけ……

もう一人のヒーロー睦美の話と、メガナイクスとの最終決戦のお話です。
前作で謎な存在だった睦美ですが、ダークとまではいかないまでも、冷静・冷酷なヒーローですね。異常なことに巻き込まれていくのに、やけに落ち着いてるなあと思いましたが、そうだった。戦艦に変身できるということは……すっかり忘れていました。
他の人を危険が及ぶのであれば、数人の犠牲はやむをえないという判断は、とても正しいですが、香奈美だけは勘弁してとか思ってしまう僕がいました。

今回、何といっても印象的だったのは、ヒーローであることを隠して生きている人と、それを待つ人の関係ですね。わかっているのに、知っているのに、遠回しにしか伝えられない告白が胸に痛いです。その答えも。
こういった葛藤は、ヒーローものとして王道だと思いますが、とても良かったです。

ただ、ちょっと展開が早すぎるような気がしないでもなかったです。ひょっとしたら、もう1冊ぐらい書く予定だったんじゃないかなあと思うぐらい展開が速い。スカスカとかそういうのではなく、スピード感にあふれてはいるんですが、前二作に比べると、ちょっと内容が薄く感じました。

とはいえ、ピンチの時は助けてくれる、そんなヒーローへ心熱くなるシーンが、いろいろあって楽しめました。お約束といわれようが何だろうが、最後はああいう終わり方をしてくれたのは、良かったですね。

戦艦人間ハヤト3 決戦!果てなき宇宙へ!! - 大迫 純一
Search
Amazonお任せ
気になるCD & DVD etc

秒速5センチメートル 特別限定生産版 DVD-BOX

時をかける少女 通常版

ゲド戦記

らき☆すた 1 限定版

らき☆すた 2 限定版

フルメタル・パニック! The Second Raid DVD-BOX

Ads

Page Top