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りっぱな部員になる方法。 / 午前三時五分

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りっぱな部員になる方法。 1) 紙ヒコーキと四次元黒板

りっぱな部員になる方法。 1 - 午前三時五分

窓にはステンドグラス。天井隅には神棚。壁には曼荼羅。そんな怪しげなミステリー研究部に、女子生徒が相談を持ちかけてきた。何でも学校の七不思議のひとつ「四次元黒板」を試してみたら、本当に反応があり、友人たちの間で不安が広がってしまったのだという。誰かのイタズラなのか、それとも本当に超常現象が?
興味を持った玉露園先輩の一言で、ミステリー研究部は調査を始めたが……

あくが強く、変人の呼び超え高い、強引ぐマイウェイな玉露園先輩と、自称幽霊な華さん(先輩)、文武両道だけど玉露園先輩と親友がゆえに、変な部に関わることになった千川先輩、シスターなリア=烏丸先輩、クラスメイトで妹にしたい子ランキングNo.1な巫女の田無小春、そして語り手たる久瀬守が入部しているミステリー研究部の前に、旧校舎の教室の黒板を使うと、未来とやり取りができるという学校の七不思議のひとつ「四次元黒板」の謎が舞い込んで……というお話です。

初っ端の勢いだけの漫才を読んだときには、正直失敗かと思いましたが、物語が始まってからは、結構面白かったですね。個性が溢れすぎて、一緒にいるのが疲れそうな人たちばかりですが、やるときはやる人たちなので、相談された謎をサクッと解決していくところとか、なかなかいいです。
まあ、謎といっても、比較的容易にわかるものでしたし、そこから一転してホラー展開になったと思ったら、これまた容易に想像できるものだったので、そういうあたりは物足りないかなあ。

むしろ、このお話での楽しみは、玉露園先輩のガハハと笑いながら繰り広げる騒動と、それをさらりと避けていく先輩、もろ被りする主人公といった、ミステリー研究部の雰囲気かもしれませんね。小春ちゃんとのほのかな恋物語も、見逃せません。あー、こういう奥手同士の恋に発展しそうでしない空気、大好き。
普段は傲慢な態度を崩さないのに、誰もいないところで、ガタガタ震える玉露園先輩には笑いましたが、そんなを玉露園可愛いといえる華さん、大物すぎです。

そういえば、主人公の守には、ちょっとした「何か」があるみたいですが、今のところはまだ謎なままですね。っていうか、部員全員の特徴はつかめたものの、ある程度まで見せてくれたのは、華さんぐらいか?小春ちゃんもいろいろ見えたけど、まだまだいろいろありそうだし……。

部員についての話だけでも、数冊続けられそうな気がしますが、今回のようにミステリー研究部に持ちかけられた事件を解決しながら、それぞれの部員を掘り下げていく形になっていくのかしら。
とりあえず、小春ちゃんがかわいいので、次も手に取ってみようと思います。

第6回スーパーダッシュ新人賞最終選考作。

りっぱな部員になる方法。 1 - 午前三時五分

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りっぱな部員になる方法。 2) マジカルミステリーツアーへようこそ

りっぱな部員になる方法。 2  - 午前三時五分

「奇術とか……どう?」
辻斬りならぬ、辻マジシャンをされた久瀬守は、高品由布が所属する奇術研究部に勧誘された。どうやら部員が足りないので、体育館の使用許可が出ないらしく、奇術研ステージができないらしい。とてもじゃないけど、奇術なんて無理と思ったけど、見捨てることもできず、仕方なしに、彼女をミステリー研究部に連れて行ったら、いつの間にやら、奇術研のステージの手伝いをミステリー研で行うことになり……

奇術研究部の舞台の手伝いと、昨年の奇術研のステージで繰り広げられた人体消失マジックの謎を解くために、ミステリー研究部が立ち上がるお話。

ああ、楽しい。前作もそうでしたが、ミステリー研究部内で、みんながドタバタとやりあってる時が、一番面白いですね。人体消失マジックの謎がまるでわかっていないのに、知ったかで乗り切ろうとする玉露園とか、あさっての方向へと話を向けていくリサとか、ノリで話を繋いでいく華さんとか、気づけば雑用を押し付けられてる久瀬君の不運とか、にじみ出る雰囲気だけで、満足させられます。
この雰囲気が良すぎるせいか、部活の場から出ちゃうと、いろいろ物足りないって言うのは、なんとも残念ではあるんですが……

奇術研究部のステージを盛り上げるための準備段階に入ると、部員たちがバラバラに動き出すおかげで、どうも吸引力がない。華さんの手腕とか、いろいろ引っ張るものはあるんだけど……。なんていうんか、繋ぎが微妙。
とはいえ、ステージが始まってしまえば、そこはミステリー研究部らしいバカバカしさがあるんですが。

あっさり終わったと思ったら……というのは、前作と同じパターンですが、ここからのホラー展開は、面白かった。鏡の七不思議をこういう形で、持ってくるとは思いませんでしたよ。

そんなホラー風味の中、今回一番目立っていたのは、表紙を飾ったリアですね。何ですか、あの十字架を構えたイラストの格好良さと怖さは!っていうか、ある意味、どっちでも彼女は怖いんじゃないかしらと思ったけど、仲間になったら頼りになること間違いなしなので、ここは目をつぶっておくが吉ですよ、久瀬君。

そして、小春ちゃんとの間柄も一歩進んだところが良かったです。「友達」という言葉が、彼女にどれほどの心強さを感じさせたかが伝わってくるシーンは、イラストとあいまって、じんわり来るものが。
ただ久瀬君としては、「友達」でいいのかどうかってところもあるので、このあたりは次作以降かな。彼女はひとつ態度を見せてくれたんだから、今度はこっちから動かないとね!

あー楽しかった。
最後の誰だかわからない人たち(見え見えだけど)の会話が、ちょっと切なく、でも温かいものがあって、こういうの好きだなあ。思わせぶりな最後のセリフもいいですね。
次はどんなドタバタが待ち受けているのか楽しみです。

りっぱな部員になる方法。 2  - 午前三時五分

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