ぷいぷい! / 夏緑
ぷいぷい!
突然目の前にクラスメイトの座堂シエラが現れた。メイド服を着て。男子寮に。
「何これ?」などと言われても陣にだってわからない。
そこへ現れたシエラの父。どうやら彼女の一族は魔法のランプの一族の末裔で、陣が持っているランプを擦ったことで、彼をご主人様として満足させねばならないと言い出したが……。
魔法のレベルを上げないと生活がままならなくなるといわれたけれど、レベルを上げるには、ご主人様に満足してもらわなければならない。でも庶民に仕えるなんてプライドが許さないという高飛車お嬢様の座堂シエラと、ご主人様となってしまった考古学者を目指す新木陣が繰り広げるドタバタコメディ。
あまりに尊大すぎる少女なので、あまり可愛くないと思ってましたが、ときおり見せる照れる態度とのギャップで、やられてしまいました。高飛車お嬢様のツンデレは破壊力があります。
本来であればご主人様となるべき人がメイドに振り回されるというのは結構面白かった。
陣はもっと冷たい男でいくのかなと思ったけれど、お嬢様には敵わないか。
ふたりとも似たような性格をしているので、なかなか恋に進展しないかもしれませんが、それは本人達の意識だけで、周りから見たらバレバレみたいな感じになるかもしれません。そんな想像をしてしまうぐらいこのコンビは面白くなりそうだ。
お嬢様のおかげで他の登場人物たちのインパクトが薄れてますが、個人的に図書委員の曲者ぶりは注目したいですね。まあ一番注目したいのは、陣の妹分である愛花ですが。
かわい。
ぷいぷい! 2
突然視界のすべてが真っ黒になった。停電だ。男子寮はオンボロなのでこのぐらい想定内の出来事だが、ルームメイトの夕也はとてつもなく焦っていた。
懐中電灯を探す、といって陣の荷物をあさっているのだが、今度は逆に陣が焦った。荷物の中には魔法のランプがあるのだ。
慌てて、止めようとしたが時すでに遅し。ランプの口からメイド姿のシエラが飛び出してきて……
相変わらずの軽快な会話に笑いが止まらない。これがシエラの高飛車さだけだったら面白くないんですよね。陣の冷静なツッコミがあるからこそ、笑いになる。個人的にはこの二人の漫談だけでも十分楽しめるんですが、そこへ男子寮へ出入りせざるを得ない状況によるドタバタが発生するからたまりません。今回もたっぷり堪能。
今回は前作よりもより二人がお互いを意識するようになったかなと思える描写がちらほら。特にシエラ側ですね。周りの女性が陣に興味を持つと、慌てて入り込んでくるんですから。そのくせ、陣から頼まれごとがあると、なかなかいうこと聞かないんだからまさにツンデレの見本のような人ですね。
前作でお気に入りだった愛花がちょっとしか出なかったのは残念ですが、何としてもシエラが男子寮に出入りしている証拠を掴もうとする氷室副会長の姑息な努力がなかなか楽しいです。
良くも悪くもドタバタだけで終わったような感じがありますが、微妙に暗雲たちこめそうなラストだったので、ひょっとしたら次巻あたりで、物語が大きく動いていくのかも。
ちなみに、一番気になったのは、停電中に陣はシエラのどこを触ったのかということですが……どこなんでしょうね!(ニヤニヤ)
ぷいぷい! 3
ゴールデンウイークがやってきた。どうせシエラは海外旅行だろうからと、久しぶりの開放感に浸り、陣は新幹線で伊勢に向かっていた……はずなのに、なんでシエラが同じ新幹線に乗っているんだろう。
いつものように引っ掻き回されて、気がつけば陣はシエラのお供をさせられることになってしまった。ふたりっきりの旅行に、ちょっとドキドキしていた陣だが……。
以前よりも、陣がシエラを意識するようになってきたかな。朴念仁な陣ですが、さすがにあんな思わせぶりな態度を取られたらドキドキしちゃいますよね。ペリカンを追っかけたり、宝石に喜んだりする姿を見たら、素直にカワイイと思ってしまいます。
陣がドキドキしているときは、シエラがそっけなく、シエラがドキドキしているときには陣が、という天秤の揺れ動きがたまりません。
料理屋の看板娘であるアルフとのフラグも順調で、最後にはライバル宣言までされちゃったので、シエラもおちおちしてられなくなるよなあ。自分の気持ちをどう理解して、セレブな思考回路からどんな発想をするのか楽しみ。
ドジっ子からだんだんとおバカな子にシフト気味な感じの香澄が不憫……。
ほんのり温かな気持ちになれたのは、シエラたちが登場しない寮長たちの話でした。右京が以前よりも親しみ易くなってきましたね。おっかける江利子の嫉妬心が面白かったですが、ほんのちょっとだけ進んだ恋に、よかったね、と言いたくなりました。
わざわざ事前チェックしてた麗亜が遭遇するオチにニンマリ。
相変わらず盛りだくさんな内容と、小ネタ満載で面白かったですね。幾度と無くニヤニヤさせられました。強引なボケに対するツッコミがうまいなあと感心してしまいます。
今後もこのノリでガンガンといって欲しいものです。
ぷいぷい! 4
毎回、お抱え占い師にヤマを張ってもらってテストを切り抜けていたシエラお嬢様だが、もうそんな無駄使いは許されない。ならば「勉強を教えなさい、庶民!」
というわけで、シエラと陣は、秘密裏に試験勉強の強化合宿として、ふたりで高原のペンションへ行くことになったが……
勉強合宿と見せかけて、落ちぶれ気味な高原ペンションを売り出すお話と、陣の友人が勝手に申し込んだバンドコンクールに、シエラと陣が参加することになったお話。薀蓄が減っちゃったのは、ちょっと残念ですが、テンポのいい掛け合いには、いつもながらニヤリとさせられます。
今回はシエラが良かったなあ。いつもは高飛車過ぎて、面白いけど好きにはなれない感じだったんですが、困った人を助けようとする姿は、さすが高貴な者を目指す人だなあと感心させられました。……ちょっと方向間違ってるけど。そりゃ、陣も見直すわけです。
おかげで、陣がシエラをかなり意識するようになって、楔形文字にしか興味が無かったとは思えないほど、男の子でした。笑顔とかしぐさにドキドキしまくるところや、考えるな、俺!に笑いました。
シエラもシエラで、不意打ちされたり、突っ走る自分をサポートする陣に、キュンキュンしてて、でも表面上はツンツンしてと、何とも素敵にツンデレで嬉しくなっちゃう。シエラがギターを弾いてるイラストにムチャクチャほれました。
バトルという極限状態ではなく、日常を一緒に過ごすことで、今まであまり見れなかった相手の素顔に触れ合えたのはいいですね。良いところを見つけあい、さらに意識しあう二人が素敵です。ちょっとしたトラブルで、お互いの関係がどうなるのか不安になったこともあって、今後はさらに意識しそう。
シエラたちだけでなく、夕也にお相手ができそうだったり、会長と副会長の仲が意外に進んでそうだったりもするので、このあたりも楽しみです。
ぷいぷい! 5
両親から送られてきた手紙の解読にかまけていたら、夏物の服がすべてダメになっていた。陣が困っていることを聞きつけたシエラは、さっそく乗り込んできたが、シャツは湿度によって、粘性がまし、ところによってきのこが生えている。きゃーきゃー騒いでいたら、陣の部屋に、シエラの正体を暴こうとしている氷室江利子の弟、啓太が訪れてきて……
やばい。やばいぐらいニヤニヤがとまらないです。陣とシエラの掛け合いは、ほんとに面白い。憎まれ口やら、冷静なツッコミがあったかと思ったら、ふいに相手のかわいさ、真剣な顔のかっこよさに気づいて、ドギマギするこのお約束のうまさったらないですね。
言葉悪いですが、毎回同じ事の繰り返しなのに、毎回面白いんだもんなあ。すごいよ。
横恋慕する人が出てきたり、デートっぽいことをしたり、陣が抱かれてムニムニされたりと、いろいろありましたが、今回もシエラが可愛かったですね。妄想が暴走して、いつの間にや「の」の字を書いたりするところは笑いまくりです。あの自信家のシエラでさえ、臆病になってしまうんですから、恋って大変だよなあとつくづく思います。
一方の陣もシエラに対しての思いが見えてきてるんですが、いかんせん鈍すぎるだけに、自分の気持ちの理由がわからないところは、読んでてイラつきます。そのまま突っ走れ!と思うのに、うーん。
まあ、この微妙な距離感が面白いんですけどね。いつの間にやら、陣までツンデレるあたり素敵すぎだと思いました。
個人的に好きなところは、シエラが説子の恋愛相談を受けて、デートの予行演習をするところですね。さりげなく陣を引っ張ってくるところもそうですけど、陣とシエラのパフェのやり取りを外から見てたら、まるっきりカップルにしかみえないだろうなあ、なんて思うと、微笑ましい気持ちになってきます。
説子のためになってないような気がしないでもないですが、まあ、目の前にお手本があったということで。
残念なのは、アルフが絡んでの三角があまりなかったことかなあ。ここまできちゃうと、なかなか絡みにくいかもしれませんが、戦い方面ではシエラが役に立たない分、お株が上がってくるかもしれません。純粋にシエラと陣のふたりのドギマギを見るのもいいんですが、ここはやはり奪い合いがあってほしいので、がんばってほしいですね。
読んでるとトーレムストラップがほしくなるのは、僕だけじゃないと思いたい。[●U●]
ぷいぷい!6
追試がない春紗学園では、赤点を取ったら、留年を覚悟しなければならない。毎回赤点ぎりぎりの夕也の面倒を見ていた陣だが、試験を明日に迎えて、陣たちの部屋が、水道管の故障で水もれしてしまったのだ。このままでは、落ち着いて勉強できないと訴えた夕也の言葉を聴いたシエラは、自分の家で勉強会を開こうと言い出して……
シエラの家に陣(だけじゃないけど)があがりこんで、お勉強しつつ、いろいろイベントを繰り広げる「パジャマでお邪魔!座堂家に行こう!」を含む三編からなるお話ですが、いや、もうあれですね、悶え殺されるかと思いました。アーク絡みで妖魔と戦うところとかは、どうでもよくて、素直になれないふたりが、相手の行動に一喜一憂するところが、たまらなく面白いです。
今回はいつも以上に相手への気持ちが表に出てきてたような気がしましたね。陣のために必死になるシエラや、シエラの行動に魔法とは関係なく感謝の気持ちをささげる陣など、二人の気持ちを知ってるものとしては、にやり感満載です。そろそろ、相手の気づいてもいいんじゃないかしらと思いながらも、このままでもいいかなと意地悪な気持ちも生まれてしまうのは、二人のやり取りが楽しいからでしょうね。
いつの間にか、陣争奪戦に聡子までも参戦してるとは思いませんでしたが、悲しいかな、アピール力が足りないおかげで、相手にされてないみたい。まあ、正体を隠してるって事もあるので、後々、どっち方面かはわからないけど、一気にくるかもしれない。
参戦してるもうひとりのアルフはかわいそうだけど、今回の犬も食わないような二人のやり取りを聞いてしまったら、さすがに離脱するかしら。ま、今後もじゃれあったりはすると思うけど。
恋愛模様としては、シエラと陣だけじゃなくて、説子と夕也のほうも描かれてましたが、今回の座堂家訪問イベントでのお風呂シーンで、意外にも距離が縮まったところが、すごいよかったなあ。シエラや陣の機転にグッジョブ。今まで夕也は、シエラのことしか見てなかったと思いますが、これで説子も意識するようになっただろうなあ。
そんなふたりを見ながら、同じように距離を縮めていったシエラたちですが……あーもう!どうしてそこでそっちへいっちゃうかな、陣。この件については、シエラが可哀想に思いました。
いつもどおりに楽しかったですが、最後が意外な展開になってきましたね。くすんくすん言いながら、陣を脅迫しているシエラの姿を見ていると、バカップルにしか思えませんでしたけど、ともあれ、次は父親探しの旅に出るのかな。考えてみたら、わりと重要な位置づけなのに(のような気がしないでもない)、6巻目までシエラ父の名前が出てこなかったのは驚きかも。それ以上に、あの名前が驚きだけど。
シエラという名前を漢字で書くとどうなるのかは、非常に気になるところですが、シリーズが終わるまでには明かされますよね?期待して待っていたいと思います。
ぷいぷい!7
留年の危機が迫っているにもかかわらず、肝心の父親と連絡が取れず、あまつさえ陣とも連絡が取れないとシエラが憤慨していたころ、陣はアルフとともに京都へ向かっていた。アークダイモンの件が片付けば、シエラパパも日本に戻りやすいと考えたからだが、結局シエラのことばかりかとアルフは膨れ、陣の心情に気づかず置いていかれたシエラは怒り心頭し……
三者面談のために力を尽くそうとする陣とシエラのすれ違いを描く「疾風怒濤の三者面談」、右京と江利子が出かけた海で、まさかの展開を見せてくれる「渚のビーチプリンセス!」、最後の敵に向けてみんなが集まる「邪神降臨・誰が邪神よっ!」からなるお話です。
シエラのためにひとり行動する陣ですが、シエラからすると勝手にいなくなっちゃうなんてと思うわけで、お互い思いあってるのに、すれ違いが生まれて、ぷんすかしちゃうお約束が楽しい。
アークダイモンとかを物語に絡ませることもあって、ちょっと薀蓄が多かったんですが、後半に入って、アークダイモンの策にハマって、陣がピンチに陥ってからの展開が面白かったです。まさか、ああいう逃れ方をするとは思わなかった。シエラだからこそできる「真に迫った演技」に大爆笑。
勢いに任せて、陣のシエラに対する想いを打ち明けちゃうあたりアルフの人の良さ(何も考えてないのか?)を感じますが、庶民のくせに、と顔を赤くするシエラと、か、勘違いするなとツンデレる陣という、素直になれない二人の様子に、にまにましっぱなしでした。
にもかかわらず、初登場のシエラママが……。いや、シエラにとっては良かったねってことのはずなんだけど、陣との間に深い隔たりができちゃったのは、可哀想だったかな。にもかかわらず、罵畏闘百忙殺に吹いたのは内緒。
陣とシエラの間にすれ違いが生まれる中、二話目は意外や意外な物語でした。会長で硬派な右京と、頑張り屋さんな副会長の江利子が、一緒に海へ行くことになって、というお話なんですが、シエラへの思いを寄せていた右京の意外な行動に驚きです。不器用すぎて、見てられないと思いながら、江利子の解答にニヤニヤニヤニヤ。本当に良かった。
三話目に入って、すれ違いから、シエラが思い切った行動をしようとしたときには、さてどんなラブコメになるのかと思っていたんですが、まさか少年漫画バトルのラスボス対決一歩手前みたいな展開になるとは予想もしてませんでした。まあ、二話目のこともあるし、終わりに向けて走り出したってことなのかな。
怪しき後輩が、いい味出してくれたときには、ちょっと嬉しかったですが、それ以上に嬉しかったのは、シエラに元気が戻ってきたことですね。うむ、やっぱり陣とのボケツッコミ関係は、読んでて楽しいですね。
このままの関係でいてほしくもあり、実ったらどうなるのかしらとも思ったりしますが、そのあたりは次巻以降も楽しみにしたいと思います。それにしても、ヘロデ王との戦いに赴く面子が、かなり濃い人たちばかりなんですが……大丈夫かしら。
ぷいぷい!8
「庶民、つかまって!」 「離れろ、バカ!とっとと逃げろって!」
「どっちがバカよ!庶民を置いて逃げられるわけないでしょバカ!」
「えっ」
すでに胸まで埋まっていた陣が、大きく目を見開く。シエラはハッとして、真っ赤な顔であたふた怒った。
「そそそ、そのっ、違うんだからねっ!」
実は魔人の末裔だったセレブな高飛車お嬢様シエラと、ランプをこすったらシエラのご主人様になった楔型文字をこよなく愛する高校生・陣が繰り広げるラブコメシリーズ第八弾。今回は、ヘロデを倒すべくヘロディオンへ旅に出た一行の前に、甦った中国の武将たちが立ちはだかって……というお話。
あー、楽しい!リズムよく繰り広げられる会話は、読んでて頬が緩んでしまいます。宿題ネタに笑いまくった。
しかも、シエラと陣が、だいぶ相手のことを意識しあってて、でもお互い素直になれなくて、といったところから、ふたりでツンデレしあってるから、もう楽しくて楽しくて仕方ない。あのおんぶシーンは、最高でした。照れすぎてダッシュしちゃう陣が可愛すぎる。
とまあ、二人のやり取りだけでも十分でしたが、サロメが、神聖皇帝を甦らせて、一行に手を伸ばしてきたところも楽しかった。いや、絶体絶命のピンチを、薀蓄で回避していくところは、相変わらずの面白さ。命の危険があるようなシリアスな場面でも、必ず笑いを持ってくるところが素晴らしいですね。ニャロメに笑いが止まらない。
最後もまた良かったなあ。
敵を倒すために、策略を仕掛ける陣の冷静さは格好よく、ぎりぎりのところを切り抜けたシエラの真摯な言葉も見事でした。まあ、そんなシエラの活躍に大して、感謝ゲージをケチってしまう陣の複雑な思いがみれてニヤニヤ。
ラスボスは、まだ覚醒してないようですが……このシリーズなら覚醒前に一行がたどり着いても、楽しいことになりそうですね。次も楽しみです。
ぷいぷい!9
「つまり……おまえ、魔神レベル上げのためじゃなくて、ほんとに俺のことを心配して外に連れ出したんだよな」
「うっかりしてたのよ」
「それだけ、俺を心配してくれたんだよな」
陣が微笑んだ。シエラの顔が、ぽっと火がついたように赤くなる。
「もう一度言うけど、心配してくれてありがとうな、座堂」
実は魔人の末裔だったセレブな高飛車お嬢様シエラと、ランプをこすったらシエラのご主人様になった楔型文字をこよなく愛する高校生・陣が繰り広げるラブコメシリーズ第九弾。前作から続く、ヘロデを倒すべくヘロディオンへ旅を続ける一行が、ようやくベトナムにたどり着いて、というお話。
うーん、まだ続くのか。
いや、シエラと陣の関係が、すっげー好きなので、長くなるのはぜんぜん気にならないんだけど、シエラたちに関係ない日本でのお話が入ってくることで、旅が延び延びになるのはちょっとなあって思う。普通にサロメかわいいよサロメと、シエラ・陣話をしてくれればいいのに。ラスボスまでの道のりが長いぜ。
とまあ、そのあたりはいいとして、シエラと陣。
もはやランプの話がなくても、お互いを助け合う姿が見れるのはいいですね。素直じゃないのは相変わらずなんだけど、時々相手の赤くなる顔を見て、うれしく思ったりするところとか、相手が落ち込んでいたら何とかしてあげたいと思うところとか、微笑ましいかぎりでした。
周囲の人たちも二人の気持ちに気づいてたりするんじゃないかなー。いまだにアルフとかは陣を諦めてはいないんだろうけれど、でもシエラだったら、という思いもあるんじゃないかしら。うふ。
それにしても、シエラが一気にレベルアップしましたが、ちょっと別方面の不安……というか、勘違いというか、そういうものが見えてきたので、今後はそのあたりが描かれていくのかな。となると、もうちょっと話が続きそうですね。まあいいか。
ちょいと拗ねてしまったシエラをどう宥めていくかを楽しみにしたいと思います。
ぷいぷい!10
「ほっほほほ!ニャロメ、わたしの魔力が強くなったことに驚いて声も出ないようね!泣いて謝るなら今のうちよ、まあ許してあげないんだけどねっ!」
「座堂。おまえニコライが気絶してるのをいいことに、ついに悪役の本性を現したな」
「何よ庶民っ、こんな可愛い悪役がいるわけないでしょ!ああ、小悪魔って意味?」 「いい方に解釈するなあ」
実は魔人の末裔だったセレブな高飛車お嬢様シエラと、ランプをこすったらシエラのご主人様になった楔型文字をこよなく愛する高校生・陣が繰り広げるラブコメシリーズ第十弾。ヘロデを倒すべくヘロディオンへ旅を続ける一行が、カレーの魔神の一族から奪われた「ゲーンの書」を取り戻すために、カレー勝負をするお話です。
シエラが敵キャラをも凌駕する悪辣さを見せたり、聡子がラスボスなセリフを吐き、カレーについての薀蓄がたっぷり語られたりと、相変わらずな珍道中&戦いが繰り広げられてます。クスっと笑ってしまうものもあれば、ふーんと頷くものがあったりで、楽しい反面、目的地になかなか辿り着かないことにもやもやしたり。
まあ、僕としてはシエラが陣との間で、ぷりぷりしてくれれば、結構満足だったりするわけですが。前回まではいい感じに、「庶民のくせに」っぷりを見せて、陣も陣でいろいろ真っ赤になってたわけですが、今回は珍しく恋の鞘当ムードがあったので、シエラの様子にニヤニヤしまくりでした……が、この恋の鞘当やギャグだと思っていた伏線を生かしてくるとは思わなかった。まさかのシリアス展開にびっくり。
おかげで、終盤はしんみりムードでしたけど、希望が見えたのでホッと一息。きっと陣たちなら、倒れた彼女を助けてくれるに違いありません。また彼女の笑顔が見れることを期待ですね。
そういえば、ちょっとヘロデ方面も微妙な空気が流れてるような気がしますが……これはニャロメが揺れ動くことになるのかしら。それともヘロデがより悪辣なことを考えてるのかしら。気になるばかりです。
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