Home > Series > 魔女の生徒会長

魔女の生徒会長 / 日日日

To the Navi

魔女の生徒会長

魔女の生徒会長 (MF文庫 J あ 2-7) - 日日日

生徒会長が暴れそうです―その知らせを受けた一般生徒たちは、こぞって教室に避難した。魔女のような装いをしている生徒会長・剣シロオには逆らうな。普通の学校で最強を誇っている不良たちだって、この学校へ来たら、誰もが学ぶことだ。
そんなシロオの率いる生徒会のメンバーが、ある日、学校内でもエリートが集められている「A校舎」へ向かったら、刀を振り回している少女を見かけてしまった。どうやら隻眼の少女・オセロをいじめているらしい。最強と名高いシロオが一蹴りで助けたが、なぜかオセロににらまれて……

自称「魔女」な生徒会長・剣シロオと、帝国の軍人にして「殺人マシーン」の会計・骸コロチカ、「みんなの友達」の書記・淀川ドロシー、そして恋塚ミミクロという、帝都世紀末学園生徒会のメンバーが、学園内のトラブルを解決していくお話です。

ああ、これは胸が痛くなるなあ。

一番大切なものを生贄に捧げると魔女になれるという嘘を信じてしまった少女が、もっとも大切な友人を毒殺して……、魔女と自称し始めたという逸話は、子供らしい無邪気さが呼んだ悲劇としか言いようがなくて、見てられない痛々しさ。それよりも、きついのは、彼女に「殺された」ことになってる男の子でしょうね。かろうじて生き延びたにもかかわらず、魔女となったシロオからすると、彼はいてはいけない存在ということで、目の前にいても認識してもらえないんですから。
同じ生徒会にいるのに、声をかけることもできず、触れることもできないという、永遠に近い距離を思うミミクロの切なさが、胸いっぱいに広がりました。

とまあ、生徒会の事情が、かなりヘビーなものであっただけに、学園内で起こった出来事が、相対的に軽く思えてしまったのは、ちょっと残念に思えました。「苛め」についての理由は、ぶっとんだものがありましたが、もうちょっと理解できない恐怖みたいなものが伝わってきたら、もっと面白かったかもと思わなくもなかったです。

ただ、苛められる者と苛めた者の確執を、バトルで埋めていった展開はよかったなあ。彼女を止めるには、確かに戦いしかないんですよね。最強と誉れ高いシロオが、剣術の奥義を極めたオセロに、無残にもやられていくところには、まさかと驚かされるばかりですが、そこからが熱かった。

魔女は人間よりも強くあらねばならない。そして、自分は魔女なのだと。例え自称であろうとも、魔女となった彼女は、かつて捧げた男の子のためにも、人間に倒されるわけにはいかないと。

血を流し、体中が悲鳴を上げていても、立ち上がるシロオの姿に、心奮えるものがありましたね。イラストがまたかっこいいんだ。このシーンだけで、読んでよかったと思いましたよ。

物足りないとしたら、やっぱり恋愛要素かな。シロオがミミクロの存在を認識しないので、なかなか難しいとは思うんですが、時折、シロオの気配ぐらいは感じてる?みたいなところもあるので、期待したいと思います。

魔女の生徒会長 (MF文庫 J あ 2-7) - 日日日

To the Navi

魔女の生徒会長 2 超悦者ジュリエット

魔女の生徒会長2 超悦者ジュリエット (MF文庫 J あ 2-8) - 日日日

来週からついにB校舎の学園祭が始まる……にも関わらず、他の校舎の代表は、B校舎へ足を踏み入れることを拒否してきた。これはB校舎の俗称『無法地帯』が問題なのだとして、生徒会長である剣シロオは、秩序と築くべく一つの案を発表した。
B校舎最強決定戦。
規則で縛るのではなく、力による支配ならば、みなも受け入れるだろうと、前夜祭のごとくバトルロワイヤルが開催されたが、そこに予定外の人が、超悦者ジュリエットが、現れたのだ……

自称「魔女」な生徒会長・剣シロオと、帝国の軍人にして「殺人マシーン」の会計・骸コロチカ、「みんなの友達」の書記・淀川ドロシー、そして恋塚ミミクロの帝都世紀末学園生徒会のメンバーが、学園内のトラブルを解決していくお話の第二弾。今回は、無法地帯と化しているB校舎に秩序を築くために、最強決定戦のバトルロワイヤルが繰り広げられるお話です。

これは、熱かった!
敵の計略によって、シロオが一時戦闘不能に陥ってしまったことから、シロオを守りつつ、いかにして敵を切り崩していくかという展開になるんですが、生徒会メンバー+オセロ(除く恋塚)全員に見せ場があって、これがまたすごいんだ。

オセロの強さは、前作で十分知ってましたが、淀川ドロシーまでもがあれほど強いとは思わなかった。いや、「みんなの友達」の話は聞いてましたけど、ジュリエットと対峙したときの機転が素晴らしい。シロオの師匠というだけあって、ジュリエットの強さが見えるだけに、ここでの展開は、手に汗握るものがありました。

他の人の戦いもすごかったですけど、一番印象に残ってるのは、ジュリエットの悲哀なる過去が現在とつながった瞬間の、かの人の言葉ですね。希望が、一瞬にして絶望に変わる瞬間を、こうまで見せ付けられるとは思わなかったです。
ああ、ゾクゾクする。

いやあ、ほんと面白かったですね。バトルバトルバトルという中で、戦う者たちの覚悟が見えてくる展開が、とても良かったです。コロチカについての問題も解決されて、生徒会メンバーの絆がより強くなってきたように思いますが、さて、今後はどうなっていくんだろう。とても楽しみです。

魔女の生徒会長2 超悦者ジュリエット (MF文庫 J あ 2-8) - 日日日

To the Navi

魔女の生徒会長 3 案山子たちのグランギニョル

魔女の生徒会長 3 (3) (MF文庫 J あ 2-9) - 日日日

「友達想いのきみに、ひとつ助言をあげよう。きみはどうも物事を単純化して見るきらいがあるようだが、今回ばかりは何事も疑ってかかりたまえ。ここは『魔界』、きみたちがふだん暮らしている世界とは常識がちがう倫理がちがう正義がちがう」
そうして『図書館の眠り姫』は、とあるヒントを与えてくれる。
「危険なのは『怪獣』だけじゃない。きみにとってはC校舎のすべての生徒が理解のできない『魔界』の生物 ― 魔物だ。ゆめゆめ警戒を怠らないようにね」

自称「魔女」な生徒会長・剣シロオと、その幼馴染恋塚ミミクロなど、帝都世紀末学園生徒会のメンバーが、学園内のトラブルを解決していくお話の第三弾。今回はC校舎の総代表・断花シャムの依頼により、「魔界」と呼ばれるC校舎を襲う連続首切り殺人事件を追うお話です。

これはきついお話だったなあ。「みんなの友達」事件の余波と思わしき事件が起こって、魔女・シロオが解決に乗り込んだら、書記であるドロシーが姿を消して……見えてくる真実は、グサっと刺さるものがあります。肉体的に強くとも、精神的にはそこまで強くないシロオでなくとも、愕然とするよなあ。いやはや、容赦ない展開だこと。

しかも、C校舎がなぜ魔界と呼ばれるのかと言ったあたりが見えてくるところでは、哀れむわけじゃないけれど、中の人の頑張る姿を見ていると心が痛む。まるで固定観念にとらわれているように思えるからだと思うんだけど、でも、ソレを持ってない人からしたら、求める気持ちもわかるし……。やるせない気持ちにさせられます。

ともあれ、C校舎に住まう「眠り姫」や、自分の恋を成就させるついでに鍵をくれたジュリエットのおかげで(今回も暴君っぷりが最高に面白かったよ!)、連続首切り殺人事件の謎が見えてきたんですが、まさか、こんな展開が待ち受けているとは……。
二転三転して、愕然とさせられながらも、どこか切なく思えたのは、きっと結末が見えていたからだと思います。

それしかできなかったとはいえ、生徒会長として、自分が負けることを許さなかったシロオの心の強さと、そんなシロオの「魔法」となるべく戦ったミミクロの姿と、そして何より、優しき怪獣の思いが、とてもよかったです。

最初はちょっと、入り組んでいるというか、ごちゃっとした感じを受けたお話でしたが、一巻から、いやそれ以前から続く話を、ぐるっと回って、もう一度着地させたって感じになるのかな。ラストのイラストが素敵に優しくて、ああ、良かったね、シロオと言いたくなるものがありました。

魔女の生徒会長 3 (3) (MF文庫 J あ 2-9) - 日日日

To the Navi

魔女の生徒会長 4

魔女の生徒会長〈4〉絶叫メリーゴーランド (MF文庫J) - 日日日

「そのための学校よ。私は学校を愛している。みんなに出会えたこと、苦しかった日々、その果てに手に入れた幸せと温もりを、私は絶対に否定しない。学び、成長し、理想を抱き、完璧に憧れて、いつしか見失うけど……私たちは神様になりたいんじゃない」

自称「魔女」な生徒会長・剣シロオと、その幼馴染恋塚ミミクロなど、帝都世紀末学園生徒会のメンバーが、学園内のトラブルを解決していくお話の第四弾。今回は次期生徒会長を決めるべく選挙……ではなく、シロオが企画した「戦って、戦って、戦って、戦うのよ!」なバトルロワイヤルな生徒会選挙模様と、舞台となったD校舎の秘密が見えるお話です。

これはまたすごい話になってるなあ。さっさと負けて抜け出そうとしたミミクロが、ひょんなことからD校舎の「悪魔の双子」の妹・境グググチと知り合ってしまったことから、予選を勝ち抜いてしまうところはお約束として、熱いバトルが展開されたあとに……魔法が解けるとは思わなかった。

シロオの涙と言葉に心動かされて立ち上がるミミクロと、ミミクロを前にして乙女になるシロオが素敵でした。まさか、シロオにこんな萌える日が来るとは思わなかったぜ……

それにしてもD校舎の秘密ってのは、なかなか重苦しいものがありますね。かのジュリエットが、美学も何もなく、ただ潰すしか出来なかったとはどういうことかと思いましたが……。始まりは純粋な思いだったはずなのに、いつしか歪んでいく狂気と、それを助長させる者がいたことは、嫌ですね。

D校舎最強とも言うべきものを前にして、皆で力を合わせて立ち向かうところは、いつになく熱い展開で、シロオもまたいつになく自身の思いを見せてくれて。D校舎の最後はちょっと切なかったですが、この思い出はずっと心に残るでしょうね。

いやあ、面白かった。生徒会選挙話がいつの間にやらグダグダになってましたが、最後には、クスっとさせてくれながらも、乙女心満載なシロオを見ることが出来てよかったです。

ひょっとしたらこれで終わりなんじゃないかと思いましたが、そうは問屋が卸さないか。たしかにD校舎の後ろで糸を引いていた人の話や、最後に出てきた鉞少女の話がありますもんね。
おかげでシロオの周りに不穏な空気が流れようとしてますが、さて、彼女は普通の女の子に戻れるんでしょうか。続きが楽しみです。

魔女の生徒会長〈4〉絶叫メリーゴーランド (MF文庫J) - 日日日

Home > Series > 魔女の生徒会長

Page Top

Search
Recent Entries
Profile
  • id: deltazulu (deltazulu@booklines.net)
  • PageView:

Page Top