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れでぃ×ばと! / 上月司

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れでぃ×ばと!

れでぃ×ばと! (電撃文庫) - 上月 司

超お嬢様学校の白麗稜学院に、見た目不良の秋晴が編入できたのは、身分を問わず入学できる従者育成科が新設されたからだ。幼い頃の夢をかなえるためにと、希望をもって編入した初日に出会ったのは、苦い思い出しかない相手。
「昔のことをほじくり返して余計なことを言ったら……分かるわね?」
優等生として周囲に親しまれているが、腹の黒さはまるで変わっていない幼馴染の朋美だった……。

メイドや執事になるための専科である従者育成科に編入した秋晴が、お家柄が売りの上育科のお嬢様方と繰り広げるドタバタコメディ。

腹黒幼馴染、金髪ドリルお嬢様、ドジッ子メイドのクラスメイトなど、お約束なキャラによる絡みは、面白くはあるけれど、わりと平凡なラブコメという感じ。ただ、ドタバタ過ぎるというかちょっとワンパターン気味だったのでおなかいっぱいな感じもありました。

今回は舞台説明や各キャラの顔見せが主となってしまったせいか、執事やメイドになるための専科という設定があまり生かされていないのが残念ではありますが、まあ、1巻ということでしかたないかな。秋晴はわりとマジメに学びそうなので、恋愛要素よりも学び屋方面を中心にしてくれると面白くなりそうなんだけど、たぶんそっちいかないよなあ。

まあ、そんなことを言いながら、自分の心に気づきそうで気づかない策士や、高貴な生まれだけど庶民が気になってしょうがないツンデレなどは、これはこれで良いかなと思ってしまうところが、僕の弱いところなんですが。

とりあえず完璧人間っぽい深閑先生を今後もよろしくということで。

れでぃ×ばと! (電撃文庫) - 上月 司

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れでぃ×ばと!2

れでぃ×ばと! 2 (2) (電撃文庫 こ 8-8) - 上月 司

秋晴がウエイター業務を初体験しているとき、いきなり理事長(の秘書、深閑)から呼び出しを食らった。その場には、かのお嬢様、セルニアもいる。どうやら白麗陵に入り込み、構内を盗撮した人物がいるらしく、よりによって写っていたのが、セルニアだったのだ(秋晴はそっちに詳しい人物と思われて呼び出された。言わばとばっちり)。
怒りまくったセルニアを抑えるために、従育科の面々は、夜間に盗撮犯を召し捕らえるべく、警備する羽目になったが……

メイドや執事になるための専科である従者育成科に編入した秋晴が、お嬢様方と繰り広げるドタバタコメディ第二弾。今回は盗撮犯を捕まえる話と、相手を満足させる試験に挑む話、番外編の料理試験という三編が収録されています。

いやあ、セルニアが笑える笑える。高貴な生まれで高飛車で、でも秋晴が気になってしょうがなくて。何かとつっかかりながら、指摘されると慌てる姿がたまりません。いわゆるツンデレなんですが、妙に僕の心にハマります。もう大好き。
ショックな出来事があったかもしれませんが、夜に二人っきりで密着できたんだからいいですよね、セルニアさん。

今回は幼馴染の朋美があまり出てこないので、微妙に面白くなかったかも。パートナーを満足させる試験で、秋晴のパートナーになったときには、どんなことをやってくれるのかと期待していたんですが、あっさりと違う方向に行ってしまったので拍子抜けしてしまいました。

とはいえ、あの話はあの話でとても良かったです。あまりにも飛びぬけた才能を持っていることで、周りから特別視されることに嫌気が差した桜沢先輩の寂しい心境を、秋晴がうまくカバーしてましたね。朋美が何気にいい人をやってしまったのもわかります。ちょっと脇が甘いところがありますが、いい話でした。

というか、朋美の考えにあっさり気づくあたり、秋晴との関係が一歩進んでるかな。今回は朋美が秋晴に対しての思いを感じるところが、あまりなかったのが残念ですが、今後に期待しましょう。

そういえば、番外編で、前作からの意外な秘密があっさり明かされたことに驚きました。いや、気づいてはいましたが、まさか 1行目であっさりなんて思いもしませんでしたよ。いや、逆方面から見ることができたのは大変面白かったのでいいですが。
このあたりの秘密が、秋晴に知れるのはいつなんだろう。ちょっとニヤニヤしちゃいますね。

気づけばモテモテな秋晴ですが、本人は学業に忙しいし、周りは周りでちょっと変わった人たちばかりなので、発展するのは難しいだろうけれど、それだけに駆け引き、といったら大げさですが、誰かがアプローチし始めると楽しくなりそう。

でもね、大きな不満がひとつあるんです。
もっと深閑先生の出番を……

れでぃ×ばと! 2 (2) (電撃文庫 こ 8-8) - 上月 司

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れでぃ×ばと!3

れでぃ×ばと! 3 (3) (電撃文庫 こ 8-9) - 上月 司

妙な音がしたような気がしたが、声をかけても返事はない。ひょっとしたら不審者がいる?と、秋晴が扉を開けたら、そこには半裸の美少女が立ちすくんでいた。唖然としていたら、彼女の従者が慌てて飛び込んできて、あろう事か、秋晴に刃を向けてきた。いわく、アイシェお嬢様の肌を見たならば、お嬢様と結婚するか、死か、どちらかを選べと。
どちらも選びたくないが、従者に隙はない。逃げることもできない秋晴は、何とか三日間猶予をもらったが……

メイドや執事になるための専科である従者育成科に編入した見た目ヤンキーな秋晴が、お嬢様方と繰り広げるドタバタコメディ第三弾。今回は、秋晴が戒律厳しいお嬢様の肌を見てしまったことで結婚を迫られる話と、容姿端麗で色気を振りまく四季鏡のお姉さんと出会う話と、セルニアの別荘にお泊りする話の三編からなる短編集です。

初っ端からやってくれますね。戒律のおかげで、他人に肌は一切見せないし、直接話をすることもないという、美しくも奥ゆかしいアイシェ先輩ですが、今まで出てきた女性陣の中で、一番積極的だというところが、素敵過ぎです。決断を迫られた秋晴が、何とか猶予をもらった直後に、待ち受けているとは!大地がいなかったら、この話で物語が終わっていたかもしれませんね。人って、あまりに衝撃を受けると固まるというのがよくわかります。
ようやく追い返すことができた最後の最後の不意打ちは、あまりに甘美過ぎです。惚れる。僕なら間違いなく惚れる。この話だけで終わらすのはもったいなすぎです。ぜひとも、また登場してほしいと思いました。

本人にはそんな意識はないのに、態度がエロエロな四季鏡のお姉さんが出てくる話は、没落した家庭ということで、シリアス度高めなはずなのに、まるでそんな感じがしないのは、姉妹揃ってボケボケだからでしょうか。何気ない動作がいつの間にか R指定に発展するところは、妹のドジっ子の変化バージョンっぽくて、でも秋晴は同じように迷惑を掛けられるんですね。
……がんばれ。

個人的にお気に入りにして、素晴らしかった作品は、秋晴が従育科の試験のパートナーとして、セルニアの別荘へお泊りするお話です。優越感を感じるために、秋晴を誘ったと本人も素で思ってる感じにニヤニヤさせられてしまいますが、お嬢様然として命令している姿は、何とも生き生きしてますよね。秋晴も、ひょっとしたら、なんてちょっと思ったりすることがあるんですが、あれじゃ勘違いも置きにくいよなあ。もったいない。

せっかくお泊りなのに、いつもどおりの二人の感じだなあと思っていたら、まさかお酒で秋晴がああなるとは思いませんでした(お酒は二十歳から!)。あーもう、あとちょっとだったのに!
セルニアが意識するようになったので、うふふと思っていたら、最後にはまさかまさかの出来事に驚きです。思わずツンケンした言い方になってますが、誇り高き人があんなことするんですから、もう気持ちは傾きまくってますよね。やばいやばい。ふたりとも当分お互いの顔が見れないだろうなあ。秋晴との間がいっきに狭まった気がしますね。あー、もうたまらない!

と、思いきや腹黒幼馴染が、自分の心情に疑問を抱くようになってきたので、次の巻では大きく動いていくことになりそうですね。今のところ、一番後れを取っているように思えますが、幼馴染という特権をどこまで生かしてくるか。見ものです。
今回の件で、セルニアもちょっとだけ朋美に思うところができたと思うし、このふたりの対決が楽しみですね。

れでぃ×ばと! 3 (3) (電撃文庫 こ 8-9) - 上月 司

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れでぃ×ばと!4

れでぃ×ばと! 4 (4) (電撃文庫 こ 8-10) - 上月 司

夏休みも半分を過ぎたころ、秋晴は耳を疑うような言葉を、朋美から聞いた。デートしましょう、と。きっと何か罠があるに違いないと思ったが、ただ遊びに行くだけだという話を聞いて、秋晴は了承した。隣の部屋で聞いてる人がいることも気づかずに。
次の日、秋晴と朋美が出かけた後を、轟と四季鏡早苗、そして金髪縦ロールなセルニアがつけていって……

メイドや執事になるための専科である従者育成科に編入した見た目ヤンキーな秋晴が、お嬢様方と繰り広げるドタバタコメディ第四弾。今回は、秋晴と腹黒朋がデートする話と、同じ歳の従姉妹が学校見学にくる話と、理事長の思いつきで、男女逆転の仮装喫茶をする番外編という三編からなる短編集です。

自分が秋晴に対して、どういう感情を持っているのかを確かめるためにデートするとは、思い切りがいいなあ、朋美。普段は相手をやり込めるために、何かと意地悪やダメージを与える言葉を繰り広げてましたが、デートってことで、普通の女の子って感じで、雰囲気良かったですね。何かたくらんでるんじゃないかとビクついてた秋晴が、いつの間にか一緒に楽しんでる感じがあって、ナカナカお似合いじゃないですか。強気で、意地っ張りで、負けず嫌いで。そんな朋美の魅力が伝わってきましたね。さてさて、今後はどうするのかな。

一方、気になってしょうがないのに、いろいろ言い訳しつつストーキングしてるセルニアは、はじめてきた庶民の遊び場に夢中になったりしてて、これまたなんか可愛いかった。
それにしても、あの状態から、秋晴にプレゼント渡せるなんて、どんな強引さを持ってるんだ。そのまま、突っ走っちゃえば勝てるだろうに、ツンデレさんは、こういうところが損ですね。ニタニタ。

それぞれに焦点を当てた話も面白いけど、従姉妹の棗が見学に来たことで、何かと敵視するセルニア&朋美の間に挟まれた秋晴が、焦る姿を見るのも楽しかったです。会いたくないときに、会いたくない人に出会うというのは、お約束だけど、だがそれがいい。

何かと鈍い秋晴が、棗の思いに気づいていたというのは、ちょっと意外でしたが、あの過去があると、さすがにっきついか。秋晴自身がはっきりとわかっていなかった気持ちを、的確に捉えた朋美は、ひょっとしたら似たような経験があったのかしらと、ちょっとしんみりさせられました。
でも、オチはちゃんともってくるところに笑わされました。秋晴くん、ご愁傷さまです(笑)。

番外編は、理事長の妙な思いつきで、男性がメイドに、女性が執事になって、給士する話ですが、既に性別逆になってる大地が、テンパる姿を見せてくれて、思わずニヤニヤです。メイド姿なんてなりたくないとかいってたくせに、秋晴が「似合うかもよ」とかいったら、素直に着ちゃうあたり、いいですね。
まあ、乙女心がわからぬ秋晴のことだから、せっかく気分良くさせた大地に、かわいそうなこといっちゃいましたが、ただでさえ鈍いんだから、これはしょうがないか。とあることから、慌てふためいて、自分の秘密を話してしまう大地の動揺っぷりが素敵。っていうか、そんな状況だったのか、大地。何気に苦労してるなあ。

今のところ、番外編でしか活躍してないですが、そのうち、朋美たちとも絡んで何かやるのかしら。弱みが大きいだけに張り合うのは難しいかもしれませんが、頑張ってほしいですね。

気づけばガッチリと女性陣の心を掴んでいる秋晴ですが、次は、誰が主導権を握るんでしょう。それとも、また新たなキャラが登場するのかな。本人が鈍いおかげで、なかなか話は進まないのは、もどかしくもあり、このままでもいいかなという思いもあって、なかなか複雑だったりします。とはいえ、今後も楽しみであることに間違いはないですけどね!

それにしても、四季鏡姉妹の水着イラストはやりすぎ……。

れでぃ×ばと! 4 (4) (電撃文庫 こ 8-10) - 上月 司

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れでぃ×ばと!5

れでぃ×ばと! 5 (5) (電撃文庫 こ 8-11) - 上月 司

従育科試験を間近に控え、パートナーが見つからないことで、数少ない男のクラスメイトの轟が退学の危機に!泣きつかれた秋晴が駄目元でセルニアに頼み込み、セクハラ男の轟のパートナーを引き受けてもらったが、いざ試験が始まってみたら、秋晴がパートナーと話す度に、睨みつけられる始末で……

メイドや執事になるための専科である従者育成科に編入した見た目ヤンキーな秋晴が、お嬢様方と繰り広げるドタバタコメディ第五弾。今回は、コスプレ好き王女さまと出会うお話、セルニアが轟の試験のパートナーになるお話、セルニアと朋美が体育祭で勝負するお話の前編という三編が収録されてます。

まだ登場人物が増えるのかと思いましたが、エストー王女はいいなあ。本物の王女で、でも特別扱いされたくないとして、一般生徒と共に学園生活を送るものの、趣味が合わず、友人ができないことを悩む姿が微笑ましい。それだけに、王女と知ってからも、普段どおりに接する秋晴の態度は、エストーとしても嬉しかったんじゃないかなあ。彼に悩み相談を持ちかけたのは、既に見られてしまったということもあるだろうけれど、好意を持ったということもあるでしょうね。

個人的には、エストーの友人をつくろう計画で、あの朋美の策がことごとく失敗していくところが楽しかったです。ま、秋晴や朋美、さらには、趣味を通じて濃いい友人がひとりできたので、これからは楽しい学園生活になるんじゃないかなとにっこり。

今回一番面白かったのは、セルニアが轟の試験のパートナーになるお話ですね。次の試験を受けなかったら退学かもってことで、パートナーが決まらない轟のために、秋晴がセルニアを紹介して、という始まりなんですが、秋晴から呼び出しを受けたときに、口では文句を言いながら、自分がパートナーになれるのかもと、準備万端なセルニアの乙女心ににやりです。それが、轟だったってことには可哀想でしたが……

責任を取るってことで、轟×セルニア、秋晴×鳳が、一緒に試験をしてたんですが、この間のセルニアの嫉妬シーンがたまらなく面白い。秋晴が鳳と会話する度にムカムカ、接近すればムカムカと、轟のことなんか視界から消え去って、秋晴をにらみつけて、挙句の果てに、自分でもよくわからないことで秋晴にあたったりするんですから、楽しくないわけがない。
秋晴としても、睨まれてることに気づきながら、理由がわからないので(ニブチン)、さらわぬ神にと、距離を開けちゃう悪循環に、ニヤニヤが止まりませんでした。

またお調子者の轟が、いろいろとセクハラをしかけてくるおかげで、セルニアがヒートアップしていくんですが、責任を感じた秋晴が轟にかけた言葉や、外見はともかく真面目な秋晴の姿から、だんだんとある気持ちを高ぶらせていくところが、すごい良かったです。
意外にも秋晴が、ちょっとした感情を見せてくれましたし、これはすっごい楽しいことになりそうだなと思っていたら、ついに勃発してくれました。朋美とセルニアの戦いが!

三編目では、秋晴の持つ遊園地のチケットを賭けて、朋美とセルニアが体育祭で勝負するんですが、朋美がここまで直接的な挑発をしてくるとは予想だにしていませんでした。いや、常に裏から手を回すイメージがあったので……。それとも、セルニアなら約束は守るということを利用した牽制かしら(自分は守らないという腹黒を使うとか)。ああ、内面が知りたい。
朋美と自分の気持ちに察するものがありながら、無理やり「勝負」のみに思考を制限するセルニアのいじらしさがまたいいんだ。

おかげで、勝負勝負と熱が入ってやや空回りしてたセルニアでしたが、だんだんと周囲も彼女の力に引っ張られていくところは良かったですね。今のところ朋美のいる組のほうが有利ですが……ってところで、次の巻にいくなんて……
どういう結末を迎えるのか、とても楽しみですね。

れでぃ×ばと! 5 (5) (電撃文庫 こ 8-11) - 上月 司

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れでぃ×ばと!6

れでぃ×ばと! 6 (6) (電撃文庫 こ 8-12) - 上月 司

「あら?もしかしてフレイムハートさんは、コースターが苦手なんですか?」
……ハイ案の定、嬲るような挑発がきましたー。
「な、なっ、何を言うかと思えば事実無根の中傷ですの?」
「いいえ、そんなつもりはありませんよ。ただ確認したかっただけなんですが……その様子だと、やっぱり……」
「やっぱり、なんだといいますのよっ?!違いますわよ!この私が、誇り高きフレイムハート家の息女たるこの私が、コースターが怖いだなんてあり得ませんわ!」

メイドや執事になるための専科である従者育成科に編入した見た目ヤンキーな秋晴が、お嬢様方と繰り広げるドタバタコメディ第六弾。今回は、セルニアと朋美が体育祭で勝負するお話の後編と、みんなで遊園地に行くお話と、大地が秋晴に組み伏せられる番外編の三篇が収録されてます。

なんだ、この、そこはかとなくエロい描写は。体育祭って、こんなすごかったっけ?とか思ってしまうのは、イラストの魔力のせいだと想います。障害物競走のネットで、あんなになるなんて……。パン食い競争のみみな先輩とかは可愛らしかったのに、一瞬にしてそっちに持っていく手腕がすごすぎ。
ちなみに一番インパクトあったのは、深閑先生が体操着姿になるというか、させられるというか、そういうシーン。あれは、激しくグッジョブといいたい。

ともあれ、セルニアと朋美の争いの原因なのに、まるで気づかないがゆえに、空気読めよといわんばかりの視線を食らったりしてた秋晴でしたが、遊園地のシーンは、すっごい楽しかったなあ。セルニアはコースター系、朋美はお化け屋敷系と、それぞれ苦手なものがあり、でも相手に弱みを見せたくないがゆえに、やめようと言い出せないあたり、すっごい可愛い。
そんな女の子たちをフォローする秋晴は、素敵だと思うんだけど、肝心なことに気づいてないおかげで、最後の一歩が届かないんだよなあ。

まあ、セルニアにしろ、朋美にしろ、どこまでが恋愛感情なのかはっきりしてないところがあるっぽいので、このあたりは追々なのかな。
ひとまず、男を巡る問題よりも、女同士の友情が生まれていったところが、とてもよかったです。これからもいいライバルでいてほしいな。

そして番外編は、大地視点で描かれる秋晴との絡み話。自分から人に触るのは平気だけど、他人から触られるのはダメという大地が、弱点を克服したいってことで、大地に触ってもらうよう協力を願うお話。

言いたいけど言えない、そんな大地の本当の姿を知ってる身からすると、無遠慮な秋晴の行為がもたらす結果に、笑いが止まりません。っていうか、大地くん、敏感すぎだよ?
相手を組み伏せるという護衛の授業の出来事は、腐った女子じゃなくて、健全な男の子でも反応するものがあると思いました。

ま、普通に男が触るってだけならともかく、好意を持ってる男の子が相手だから、仕方ないよねー、とニヤニヤ。認めない意地っ張りさが、とても可愛らしかったです。
この番外編シリーズは、今後も続いてほしいなあ。

れでぃ×ばと! 6 (6) (電撃文庫 こ 8-12) - 上月 司

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れでぃ×ばと!7

れでぃ×ばと! 7 (7) (電撃文庫 こ 8-13) - 上月 司

「……ですが今宵は、この一夜だけは、こうして同衾することを許して下さいますか?」
「ぅ、あ……?ど、同衾って、ただ一緒に寝るだけだよ、な……?」
「……はい、その通りです。勿論、秋晴様の気が変わられたのであれば、その先も…………」
「いや添い寝だけで十分だからっ!自分それだけでもお腹一杯ですから!」

メイドや執事になるための専科である従者育成科に編入した見た目ヤンキーな秋晴が、お嬢様方と繰り広げるドタバタコメディ第七弾。今回は、アニメ大好きな某国の王女ピナが同人誌を作りたいと言い出すお話と、素顔を見た秋晴を旦那様として接するアイシェ(侍女付)と無人島で一夜を過ごすお話と、朋美がお見合い話を断る理由に秋晴を持ち出すお話の三編が収録されています。

なんか物足りないと思ったら、深閑先生が出てきてないのか。

それはともかく、ピナの同人話。アニメに夢中になる姿は微笑ましいですが、同人誌をつくろうとするとはどんな王女様だ。でも自身の技量の無さを自覚してるだけ、某理事長よりましか。引っ張り込まれた秋晴が、何気に面倒身良くて、微笑ましくなる。

ここで一番良かったのは、友だちと呼べる存在がほとんどいなかったピナに、みみなという友人ができたことですね。いや、みみながどう思ってるかはわかりませんが、引っ込み思案な自分を庇ってくれて、かつ同好の士として引っ張り込んでくれたピナを少なからず思ってるんじゃないかと感じました。
年齢差激しいけど、この二人ならいい関係になってくれるよね、とそう思います。

今回の巻では、セルニア分がちょっと足りないんですが、秋晴とアイシェが一夜を過ごすお話では、なかなかにやりとさせられるものがありました。突如従育科試験のパートナーに名乗りを上げたアイシェと秋晴が何をするのか、気になってしょうがないのに、必死にツンツンする姿が可愛いねぇ。
できればもっとジェラジェラしてくれたらと思ったけど、一応アイシェ話だったので、しょうがないか。

っていうか、アイシェ話は、お付のヘディエが前面に出てきてしまうので、笑える面白さはあるんだけど、ラブ要素が物足りなくなっちゃうんだよなあ……と言いながら、ベットに入り込んだアイシェの囁きにドキドキしまくったのは内緒。すげえ、破壊力だったなあ(何が?)。

個人的には最後のお話が好きでした。朋美の元にお見舞い話が舞い込んで、それを断るべく、恋人がいるという設定を考えて、秋晴とシミュレーションしちゃうところが、もうドッキドキ。
「いつから付き合ってるんだ?」
という仮想質問に対して、必死に考えながら、答えを探す秋晴がだんだんと……な気持ちになっていくところとか、あたふたする秋晴を冷静に見ていたはずの朋美が、キスの練習をしてみようと言い出す心情になるところとか、うふふとなる。最後のリベンジも素敵でした。

いやあ、いつもどおり、まったくもって素直になれない乙女たちだなあと思いながら、楽しませてもらいました。
次の巻では、文化祭っぽいものをやるってことなので、またいろいろニヤニヤさせてくれるんだろうなあ。とても楽しみですね。

れでぃ×ばと! 7 (7) (電撃文庫 こ 8-13) - 上月 司

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れでぃ×ばと!8

れでぃ×ばと!〈8〉 (電撃文庫) - 上月 司

場の主導権をあっさり掌握した美佳子さんは、秋晴に微笑みかけてくる。
高校生の娘がいるとはとても思えない、茶目っ気たっぷりな笑みで、
「ね、秋晴君?今度の連休、家に遊びに来なさいな。勿論、泊まり掛けで」

メイドや執事になるための専科である従者育成科に編入した見た目ヤンキーな秋晴が、お嬢様方と繰り広げるドタバタコメディ第八弾。今回は、ミスコン話と、朋美母が秋晴とセルニアを家に招待するお話です。番外編は、大地の罰ゲーム物語。

朋美の母・美佳子の強者っぷりが楽しかった!
娘の恋心に気づき、ライバルの存在に気づき、その三人を一堂に集めるあたりに、意地の悪さを感じますが、思わせぶりな言動に翻弄される朋美、セルニア、秋晴が転がされる様子が面白いったらないです。

特に、普段、お澄まししてる朋美が、乗せられた結果、ああも動揺するとはなあ。秋晴にドキドキするところとか、もう!
策士ってのは、策が練れない場面ではうまく動けないものなんですね。ま、うまく動けない理由は、いろいろな思いがあるからだってことが見えてきてニヤリです。

朋美もようやく自覚を露わにしてきたなー、と思ってたら、いきなりセルニアに宣戦布告をし始めるからびっくりしましたが、それを受けて朋美のライバルとなれたことをちょっと誇らしげに感じるセルニアも、なんか可愛いですね。個人的には、セルニア方面の話があまり見れなかったのが残念でしたが、ま、続編に期待しましょう。

番外編は、いつものように大地のお話。
罰ゲームで「女装」して秋晴とデートをすることになるんですが、ああ、もう心の動きが、とても乙女でたまりません。にもかかわらず、盛大な勘違いをするんだから、困ったものですが、そろそろ気づいてもいいころなんじゃないかなー。
「発見」した思いが、根本から覆されるらしい展開が今から待ち遠しいです。

れでぃ×ばと!〈8〉 (電撃文庫) - 上月 司

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れでぃ×ばと!9

れでぃ×ばと!〈9〉 (電撃文庫) - 上月 司

「それに、気がついたら衣服が脱げてしまっているなんて、良くあることですし」
「いや服ってそんな簡単に脱げるもんじゃないだろ?!あんたどんな着方と脱衣マジックしてやがるんだよ?!」
「さぁ……?いつの間にやら、といった具合です。イリュージョンですね?」
「それはどっちかというとアクシデントだ!」

メイドや執事になるための専科である従者育成科に編入した見た目ヤンキーな秋晴が、お嬢様方と繰り広げるドタバタコメディ第九弾。今回は、遭難した秋晴が深閑とふたりっきりな話と、四季鏡(妹)に付き合ってくださいと言われる話と、従育科試験のパートナーにセルニアを選んだら……という三編が収録されています。

いつもながらニヤニヤしちゃうお話ですね。
幼馴染分が少ないため、腹黒な展開が足りないのは残念ですが、その分、セルニアがいい感じに秋晴にちょっかい出してくれて、ほんっと可愛いなと思う。気になるのに、そのことを認められず、でも声をかけずにいられない姿っていい。

しかも今回はその強気が裏目に出て、風邪を引いてしまい、秋晴の看病を受けることになるんだから……お約束なハプニングと、一方は心配し、一方は弱ってて。気づけば、なんだかいい感じじゃないですか。お互い鈍いし、セルニアは特に認めようとしないかもしれないけれど、自覚した上で朋美が出てきたら、楽しくなりそうな予感がひしひしです。どーなるんだろうなあ。

個人的に今回一番良かったのは、深閑のお話でしょうか。無表情美人の才女と雪山の小屋の中でふたりっきりというシチュエーションを味わうことになった秋晴でしたが、そこで語られたことは、なんかいいですよね。メイドを目指した過去を知って、秋晴としても、この人の姿勢を学びたいと思ったんじゃないでしょうか。
それだけじゃなく、普段見せない照れ隠しな言葉を告げられたときには、どうしようかと思いました。やはり深閑先生いいわ。

れでぃ×ばと!〈9〉 (電撃文庫) - 上月 司

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れでぃ×ばと!10

れでぃ×ばと!〈10〉 (電撃文庫) - 上月 司

やっぱりあの男のことは『嫌い』だ。
けれど―なのに―
こんなことが、有り得るのだろうか?

『嫌い』なまま―『好き』になりつつあるだなんて、有り得るのだろうか?

メイドや執事になるための専科である従者育成科に編入した見た目ヤンキーな秋晴が、お嬢様方と繰り広げるドタバタコメディ第十弾。今回は、秋晴が、ピナ・みみな・鳳と秋葉原へ行くお話と、セルニアと秋晴のデート、大地が気になるという岡の頼みで、秋晴がダブルデートに参加して……というデート三昧な一冊でした。

読んでてニマニマしちゃう。
どのお話も楽しいけど、やっぱり一番はセルニアと秋晴のデートですよ。先日のお礼という口実で一日を共に過ごす二人は、初々しいところを見せたり、いつもどおりのケンカが始まったりと、楽しいばかり。
特に、ときおりドキドキする秋晴の様子にはたまらないものがありました。どんどん差がついてるように思うぞ、朋美よ。まあ、僕はセルニア好きなんでいいけど。

町に繰り出して、些細なことでケンカして、意地を張りあいながらゲームで勝負する姿は、仲が良すぎるようにしか見えない。今のところ、男と女という感じではないけれど、一日が終わった後に「悪くない」と言える関係は、これからを思わせますよね。
更なる思いを実感し始めたセルニアが、どんな積極性を見せてくれるか楽しみでなりません。

その他の話では、大地のお話が良かったなあ。

岡さんのお願いで、岡、大地、秋晴、四季鏡早苗のダブルデートをするんですが、秋晴視点からだと、いつものようなお約束トラブルをやりつつ、ひとまず一日を過ごした……と思ったら、大地が落ち込んでてなんだなんだ?というところで話が終わり、同じ一日を大地視点で見てみると……ニヤニヤが止まらないんです。自分で意識しないまま、秋晴ばかりを見ているから、不機嫌炸裂なんですよね。しかも、そのことを岡に指摘されたら、そりゃ、衝撃を受けるわ。
あと二年、同じ部屋で過ごさねばならないのに、思いを自覚してしまったら、さてどうなるのかしら?

れでぃ×ばと!〈10〉 (電撃文庫) - 上月 司

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れでぃ×ばと!11

れでぃ×ばと!〈11〉 (電撃文庫) - 上月 司

「まあ、別にわたしは、それでも構いませんよ?結果的に比べられるセルニアさんが少し不憫に思えますけど」
「あら、それを言うのは私の方ですわ。朋美さんの審美眼が疑われる結果になるだけなのは明白ですもの」
「ふふ……セルニアさんったら、冗談が下手ですね?笑わせるのではなくて笑われてしまいますよ?」
「その調子で最後まで笑っていられるといいですわね……!」

メイドや執事になるための専科である従者育成科に編入した見た目ヤンキーな秋晴が、お嬢様方と繰り広げるドタバタコメディ第十一弾。今回は、秋晴の従姉妹の誕生日プレゼント選びに、セルニアと朋美が付き合うお話と、四季鏡沙織の一日マネージャーを務めるお話、中東お嬢様アイシェが国へ帰る?という知らせを聞いて、何かできることはないかと奮闘するお話の三編が収録されています。

ああ、楽しい。セルニアと朋美がプレゼントを選ぶという、ただそれだけで、どんな展開か予想つくんですが、それでいてこんなに楽しいんだから、たまりませんね。プレゼント選びを頼んだものの、ふたりに気を使うあまり燃え尽きかねない秋晴の様子にニヤニヤが止まらなかった。

特にやばかったのは、デパートの下着売り場にいったとき。男性からしたら、目をむけることすら恥ずかしいのに、選んだ挙句に試着とかされたら、そりゃ良からぬ想像もしちゃいますよね!……うん、頑張ったよ、秋晴。

そんなこんなでいろいろありましたが、このお話で一番印象に残ったのは、これまでどちらかといえば、一歩引いてみていた朋美が、秋晴への思いを自覚し始めたところでしょう。腹黒策士らしからぬ、抑えきれない行動に、悶えそうになりました。
セルニア好きな僕としては応援できませんが、これから更に面白いことになりそうで(セルニアの誕生日とかね)楽しみでならない。

四季鏡のマネージャーをする話では、秋晴の理性を試すような試練が幾度となく待ち受けてて、ドッキドキでしたが、秋晴の意識の変化が見られたと言う意味では、一番最後のお話が重要だったのかな。

日本を離れるというアイシャのために何かできないかと考えて、侍女であるヘディエにつきつけられた言葉は、秋晴にどんな変化をもたらすのでしょうか。これまで、なんとなく親しいという感じだった女の子たちを意識しだすのかなと思うと、どうなるのか楽しみですね。

れでぃ×ばと!〈11〉 (電撃文庫) - 上月 司

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れでぃ×ばと!12

れでぃ×ばと!〈12〉 (電撃文庫) - 上月 司

「近いうちに必ず、今日のリベンジを果たしますわ。覚悟しておきなさい」
「ちょっ、リベンジって何だよおいっ!?プレゼントあげてリベンジって……おかしいだろ、どう考えても!」

メイドや執事になるための専科である従者育成科に編入した見た目ヤンキーな秋晴が、お嬢様方と繰り広げるドタバタコメディ第十二弾。今回は、クリスマス舞踏会でダンスをすることになるお話と、パートナーは二年生のみという従育科試験、そして、大地の乙女心満載な番外編の三編が収録されています。

本当に楽しかった。ドリルなセルニアさんの魅力満載でした。誘われようとしても気づいてもらえず、意地を張っても取り越し苦労ばかりの様子にニヤニヤでした。

クリスマス舞踏会で、給仕役とダンス相手を務めるという従育科の面々ですが、もちろん、ダンスは誰かに誘われなければならず、いつもなら気軽に声をかけてくる面々も、クリスマスイベントと言われたら……意味深に思ってしまうだけに、躊躇するあたりが、乙女でいいですね。セルニアのみならず、朋美までというのは意外だったけれど、それだけ意識しちゃってるってことだよなあ。

それでも声をかけてもらおうと、秋晴の傍をうろついたのに、ダンスの「練習」相手にと言われちゃうあたり、可哀想でならない。でも、ぴったり寄り添って踊るところで、意識させたのは……ね。

肝心のダンス相手については、朋美がやってきたことで、混乱を招くことになりましたが、どちらもいい思いをしちゃったからなあ。ほんとこの恋はどうなるんだろうと思いましたよ。

でも、年が明けて、一月の従育科試験が始まるときに、セルニアが帰省したことで、秋晴の心に動揺が走ったのを見たときには、もう!ニヤニヤが止まらない。もしかしたら、お見合いかも?なんて噂に動揺するとか、ねぇ?

パートナーは二年生のみという試験で、みみなの協力を得て、そこで従者として、さらに精進をせねばと決意しながら(そのわりに、みみなの思いに気づかないあたりがアレですが)、戻ってきたセルニアと対峙して、思わず噂のことを言及したら、こんな返しがあるから、セルニアさん素敵です。
秋晴の鈍さに苛立ち、思わず口にしてしまったことだけど、そこから逃げずなかった彼女の誇り高さはいいなー。

そして、そのことを知ってしまった朋美は、どう動くのか。もはや決着がついたかに見えたけれど、そうやすやすと終わるわけがないので、まだまだ波乱が待ち受けていることでしょう。最終巻が非常に楽しみです。

番外編の大地物語は、まあ、自分の正体が言えない以上、どうしたって彼女の恋が実ることはないんですが、自覚し始めた思いにふらふらしていた大地が、秋晴の言葉に一喜一憂しながら、いつか告げられたらと決意する乙女心模様が良かったです。

れでぃ×ばと!〈12〉 (電撃文庫) - 上月 司

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