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鋼鉄の白兎騎士団 / 舞阪洸

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鋼鉄の白兎騎士団Ⅰ

鋼鉄の白兎騎士団。それは知勇美武のすべてを兼ねそろえた女性のみで構成される、伝統と格式ある名門の騎士団。この地方で騎士団への入団を希望しない乙女は存在しないと言っても過言ではない。小貴族スンナ家の令嬢、ガブリエラもそのうちの一人だった。
時期は春。これから白兎騎士団の入団試験が始まろうとしている……。

すごいすごい。こんなに面白いとは思わなかった。気恥ずかしくなるような物語かなと思っていたら全然違う。
突拍子も無い試験に対して、意外な方法で取り組むガブリエル。どんな意味があるのだろう?と疑問に思った行動が明かされたときの驚きといったら、まるでミステリィを読んでいるかのごとく、興奮してしまいました。
見事な戦術を駆使する戦士たちの物語じゃないですか。表紙と世界観にだまされました。
個性あふれる仲間たちの活躍も見逃せない。これは間違いなく買い。

ラストがまた気になる終わり方をしてくれて。ガブリエラが新たなこの戦いをどう乗り越えていくのか。どんな意表をつくのか。これからが楽しみなシリーズです。

鋼鉄の白兎騎士団 I - 舞阪 洸

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鋼鉄の白兎騎士団Ⅱ

鋼鉄の白兎騎士団 II - 舞阪 洸

白兎騎士団へ入団したガブリエラたち十人は、見習いとして各部署に仮配属され、やりたくない仕事や、やりがいのある仕事に精を出しているとき、副団長のレフレンシアに呼ばれた。
三番隊の二名が行方不明になったから探すのを手伝うように、と。
いまだ見習いの十人が「雛小隊」として動き始めるが、そのことが大きな事態を引き起こし始めていた……

十人が十人とも個性あふれる人たちばかりだけど、やはり飛びぬけているのが、ドゥイエンヌとジアンだなあ。
このふたり + ガブリエラの掛け合いや、副団長のレフレンシアの権力を生かしつつ、からかう姿がたまらなく面白い。幾度と無くニヤリ笑いをさせられました。外で読む場合は要注意です。

物語は一巻と同じく、プロローグとエピローグで現在を語り、間にメインとなる過去の話が展開される構成。現在も過去も前作の続きですが、現在編はまるで話が進まないので、過去編が追いつくまで待つ必要がありそうな予感。

メインとなる過去編は、入団を認められ騎士見習いとなった十人がいろいろな部署に仮配属される話……かと思いきや、二転三転する展開。輝かしきところにも闇はあるということか。
前作と比べると、ちょっと伏線がわかりすいですが、面白さは変わりません。現在編を考えれば、今回の事件の結末がどうなるかはなんとなく想像できますが、そこへ至るまでの道がどうなるのかは、意外性たっぷりのキャラばかりなので予測できません。
きっとワクワク、ゾクゾクさせてくれるでしょうね。期待に胸が膨らみます。

鋼鉄の白兎騎士団 II - 舞阪 洸

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鋼鉄の白兎騎士団Ⅲ

鋼鉄の白兎騎士団 III - 舞阪 洸

「黒幕はマリエミュール団長です」
ガブリエラの言葉は、レフレンシアの心に突き刺さった。自分でも想像しなくはなかったのだが、どうしても信じたくなかったのだ。彼女はわたしのすべてだから。
それでも彼女が団を裏切るのであれば、決してこのままにしてはおけないと、レフレンシアは阻止する決意をしたが、味方がほとんどいない状況で……。

前作からの続きもの。内部分裂する白兎騎士団のお話。
早めに相手の姿が見えてしまったので、さてどうなるのかと思いましたが、お互いに相手を知り尽くしながらも、敵の勢力がはっきりしない中での駆け引きが面白いです。なるほど、こうきたか。

ガブリエラの作戦はまさに奇策で、一歩間違えれば終わるという危うさですが、これは考えついたガブリエラよりも、実行することを決断したレウレンシアを褒めたくなります。誘いつつ攻める狡猾さなどは、まだまだガブリエラが及ばないところかな。このあたりは、経験というよりは資質の問題だと思いますが、さすが副団長と言いたくなります。
しおれる姿も悪くないですが、切れ味ある姿がカッコよかった。

結局のところ、反逆者が勝てなかったのは、レウレンシアに固執したからでしょうね。有能であったとしてもすべての計画をひとりで練り、実行させた者と、仲間から意見を集め、実行したものの違いかな。
マリエの潔さには思わず敬意を表したくなりますが、相手への想いが発端であるだけに、悲しい気持ちになりました。

ともあれ、ようやく決着がつきましたね。これでまたひとつ、ガブリエラたちも階段を上り終えました。どうやらあとふたつの階段を上ってから、ガブリエラのお話になるみたい。
これからも非常に楽しみなシリーズですが、もうちょっと雛小隊の他の面々も活躍してくれると嬉しいかな。

鋼鉄の白兎騎士団 III - 舞阪 洸

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鋼鉄の白兎騎士団Ⅳ

鋼鉄の白兎騎士団 4 (4) - 舞阪 洸

団長個人の野望をぎりぎりのところで阻止したレフレンシアたちだったが、代償はかなりのものだった。人員は半減し、兵糧の8割は使い物にならなくなり、大げさに言えば、明日の食事の心配をするほど、騎士団の財政事情は悪化していた。
新たに隊を編成しなおして、団の再建を目指すレンフレンシアたちだが、先立つものが必要ということで、遊撃小隊となったガブリエラたちに、新たな任務を与えたが……

お兎様の乱の後、財政難を乗り越えるために、団の卒業生たちから寄付を集う(物乞いの)旅に出かけた、遊撃小隊(旧雛小隊)たちのお話です。格式高い白兎騎士団が何ともセコイことをと思わなくもないけれど、それほどの貧窮となると、上の人たちは大変だなあ。

ともあれ、団どころか他国へと飛び出していくガブリエラたちですが、騎士団員ということがバレないよう、商人に変装しようと、練習するところが何とも面白い。ドゥイエンヌの高飛車商人姿や、ガブリエラの押しに弱すぎなところなど、性格が出すぎです。ジアンが何気にこういうことがうまいってのは、わかる気がしますね。

どう考えても不安な旅路だなあと思っていたのに、意外とうまくいってるから、わからないもんだ。まあ、問題児が多いだけに、いろんな技能を持ってる人がいるってのは利点ですよね。まだまだ全員の能力とかが明かされたわけじゃないので、これから新たに活躍する人が出てくるんだろうなあ。今回はディレィが暗器使いだってことは明かされましたが、素性はまだまだ隠し中だし、う~ん、気になる。

そんな中、家族を殺されて逃げ出したというひとりの王子を見つけて、という展開がまた面白くて。子供を見捨てることはできないけれど、子連れで抜け出すことはできない。でも、強攻策をとれば何とかなるけど団に迷惑がかかる。じゃあ、どうするかということを、怪しい人が近くにいるかもしれないところで、考えるあたり、わくわくするものを感じますね。変なお色気シーンなんか要らないから、こっち方面をもっと書いてほしいなあ。

当然のごとく、ここで出てくるのは、奇策師ガブリエラですが、今回も策自体は、ちょっとした捻りがある程度でしたね。むしろ、あの策を実行してのけたドゥイエンヌこそがお手柄です。地位が人を作る瞬間って、かっこいい。

しかも、これで終わりじゃなく、どうやらまたまたガブリエラが動き始めるみたい。相手もそれに反応しそうな感じだから、ひょっとしたら大事になるかもしれないとなると、どうなるのかワクワクしてきますね。

鋼鉄の白兎騎士団 4 (4) - 舞阪 洸

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鋼鉄の白兎騎士団Ⅴ

鋼鉄の白兎騎士団 5 (5) - 舞阪 洸

財政難を乗り切るために、寄付を募る旅に出た遊撃小隊が、セビリ=アンテ都市同盟の内紛によって追われる身となった王子のカッシゥスを保護してしまった。まだ幼い王子を放っておくわけにはいかず、かといって、このままでは王子を王位に就けるのは難しい。そこでガブリエラは発案した。白兎騎士団にお伺いを立てると同時に、団の方針がどうあれ、自分たちの立場を守る卒倒ものな方法を……

前作からの続き。カッシゥス王子を追う敵の包囲網から抜け出して、さあ、反撃というお話です。

いやあ、やってくれましたね、ガブリエラ。正規の団なら、決して思いつかないようなことをやってくれるから、すばらしい。いや、この場合は、あの方法を容認したレフレンシアの懐の大きさを褒めるべきでしょうか。必要とあらば、手を汚す覚悟を見せつつ、責任は一手に負う。こういう人の下にいたら、頑張ろうって気になるだろうなあと、惚れ惚れです。その後の悪辣さは、見なかったことにしておこう、うん。

ガブリエラの案を元に、迅速な動きを見せたレフレンシアですが、それでも分断してたというのは足かせになっていたんですねぇ。わずかな差から、相手に一歩譲ることになってしまった展開には、惜しいものがありましたが、それ以上に相手が裏をかいてきたところに痺れました。不利な状況を、他の目的のために補うとは……。
相手の策を見抜き、さらに先手を取っていくやり取りは見ごたえ抜群だったなあ。

ただ、その分、ガブリエルとレフレンシアばかりが目立つことになって、他の雛たち(今は雛じゃないか)が、目立たなかったのが残念かな。ドゥイエンヌあたりには、もっと活躍してほしかったけど……、というあたりが、個人的に残念。ま、おいおいかな。

最後の一発逆転劇は、思いついても、なかなかできませんよねぇ。机上の計算では、勝てると思えても、やろうとすること事態に勇気がいるし、万が一のことを考えたら、実力も備えてなきゃいけない。このあたりをわかっていながら、ガブリエラの案をきっちりまとめあげたレフレンシアには、さすがとしか言いようがない。
白兎騎士団が勝てたのは、敵が何者であったかを知りえていたからで、知らなかったからこそ、オケィアノスは負けたんでしょうね。

ああ、面白かった。さりげなく、王子様を巡る争いとかも(お遊びで)ありましたが、勝ち取ったのが、アノ人ってところに大笑いです。ただ、愛の勝ち取りにも、レフレンシアの思惑が関与してるっぽい?考えられるとしたら、団との繋がりを思ってのことなんだろうけれど……。いずれ、戻ってくることはわかっているだけに、気になるばかりですが、ひとまずお幸せに。

鋼鉄の白兎騎士団 5 (5) - 舞阪 洸

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鋼鉄の白兎騎士団VI

鋼鉄の白兎騎士団VI (ファミ通文庫 ま 1-1-6) - 舞阪 洸

「今度、入団試験を行うことにした」
「……は?」
目をぱちくりさせている九人を置き去りにしたまま、レフレンシアは話を続けていく。
「その試験では、君たち遊撃小隊を担当官として働いてもらいたいんだ」

女性のみで構成される伝統と格式ある「白兎騎士団」に、入隊した新人たちの成長を描くシリーズの第六弾。今回は、臨時で実施する入団試験の試験担当者に、入団して半年しかたっていないガブリエラたち遊撃小隊が指名されて、というお話。

これはまた面白くなってきたなあ。団員の補強をしたいが、先日の事件が事件なだけに、スポンサーの心情を汲まないといけないってことで、試行錯誤しながら、話をするめる団長レフレンシアの苦労が伝わってきます。っていうか、幹部連中みな苦労しているか。
いつの間にか、いじられ役となったガブリエラが、いろんな幹部からいじいじされてましたけど、ある意味鬱憤晴らしであり、でも彼女に一目置いてるのが伝わってきて、なるほど、こういうところから、彼女は上り詰めていったんだなと思った次第。

で、入団試験。
担当をガブリエラたちが任されるってことで、どんな突拍子もないことをやってくれるんだろうと思ったけど、まさか、逆に入団希望者側で突拍子もないことが起こるとは思わなかった。なんせ、例の事件で「大物殺し」とまで呼ばれる団員が、騎士団にいるということを嗅ぎつけたオケィアノスのスパイ・アスカが、情報収集の一環として、入団テストを受けにいっちゃうんですから。

途中でさよならするつもりだった本人の思惑とは裏腹に、グループを組んだ仲間からお姉さん呼ばわりされるとほうっておけず、気づけば、試験監からの覚えが良くなっていくところが、お約束だけど楽しいです。しかも、ガブリエラのお株を奪うような奇抜な発想を見せてくれるから、面白い。
団員たちも思ってたみたいだけど、ガブリエラとアスカでコンビを組ませたら、すっごい楽しくなるだろうなあ。

いやあ、面白かった。今回は大きな戦いとかなく、ほとんどが入団試験の話だけでしたけど十分楽しかったし、後ろのほうで大きな動きもある中、意外な人の意外な動きのおかげで、先が読めそうで読めない展開になってきて、ああ、続きが気になる!
あとがきによると、今までは個人に焦点を当てていたけれど、これからはガブリエラ戦役になっていくとのことなので(ようやく!)、すっごい楽しみです。

鋼鉄の白兎騎士団VI (ファミ通文庫 ま 1-1-6) - 舞阪 洸

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鋼鉄の白兎騎士団VII

鋼鉄の白兎騎士団 VII (ファミ通文庫 ま 1-1-7) - 舞阪 洸

「王様が殺されかけた、あるいはジアンが殺されかけたことに対する、直接的な報復でなくてもよいのですね?」
「それはかまわない。こちらが得点できなくても、相手が失点するなら、それはそれでもかまわない」
「であるのなら、ですね……」
ガブリエラはゆっくりと口を開き、そして。
「ジアンを殺してしまうのがいいと思うのです」
と言った。

女性のみで構成される伝統と格式ある「白兎騎士団」に、入隊した新人たちの成長を描くシリーズの第六弾。今回は、暗殺者に狙われたカッシゥス王を守ったジアンが倒れて……というお話。

やっぱりガブリエラはいいなあ。狙われたことを盛大にアピールして同情を誘って外交の手段とし、ジアンを狙われて怒る幼き王をなだめる案として、こういう発想を持ってくるんだから、いやはや、すごい。皆、ガブリエルのことを腹黒いとからかってるけど、同時に参謀としての信頼感も伝わってきて、ああ、なるほど、こうやって、ガブリエラは信頼を積んでいったんだなあと思った次第。
レフレンシアも、わりと自然にガブリエラに案を求めるようになってて、遊撃小隊のみならず信頼関係を築いていく過程が見れたのは良かったです。

ただ、今回は謀略関係はこの一点だけ……といっては語弊があるんだけど、他のところのは、小細工に等しいものだったので、ちと物足りないものがありました。
いや、ドゥイエンヌの兄の変態なシスコンっぷりとか、遊撃小隊が絡むところ、なぜか敵の手が伸びてくる不運さを切り抜けていくところとかは面白いんだけど……ね。なんか、こう、燃えるものとかがあんまりなくて。

あ、でも、久しぶりに未来の、ガブリエラが団長になったときのシーンがありましたね。今回のお話は、そこへ行くまでの分岐点となるお話だったらしいですが、はっきりとはわからないので、どのあたりが伏線となっていくのか、今後の展開が楽しみです。

個人的には、新人に紛れ込んでるスパイのアスカが、今後どうなっていくのかというのも注目してたり。なんだかんだいいながら、協力してくれると嬉しいんだけどなあ。さてさて、どうなるかしら。

鋼鉄の白兎騎士団 VII (ファミ通文庫 ま 1-1-7) - 舞阪 洸

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