ドラゴンクライシス! / 城崎火也
ドラゴンクライシス!真紅の少女
授業中、突如教室に乱入してきたグラマラスな美女は、竜司にとっては災いを呼ぶ人、遺物使いであるハトコの英理子だった。今回も無理やり連れ出され、あろう事か、世界で最も凶悪とされている遺物専門の闇ブローカーから荷を強奪しようというのだ。
気がつけば敵に見つかり、それでも何とか荷を強奪してきたが、中に入っていたのは、何と美しき少女で……。
助けた美少女が実はドラゴンで、しかも竜司になついてる、というか、竜司にしかなついてないという、何とも素敵なお話ですが、ドラゴンのローズがとても無邪気なので、あまりイヤらしい感がしないですね。
それにしても、ローズが可愛いなあ。無条件の信頼って、いいですよね。あ、そうか、イヤらしさを感じないのは、動物的な好意の寄せ方だからなのかも。
恋に恋してるというと言い過ぎかもしれませんが、ローズの気持ちが、淡いものから確かなものへ変化していくところがとても良かったです。
ただ、物語の中核となる遺物(ロスト・プレシャス)についての話があまりなく、竜司が何に後悔しているのか等についても、詳しい説明されないまま話が進んでいくので、頭の片隅に疑問を抱えて物語を読むことになったのが、ちょっと残念でした。
まあ、この物語は、ロスト・プレシャスうんちゃらよりも、ローズと竜司の物語なんでしょうね。シンプルなストーリー展開には、ちょっと物足りないところもあったんですが、いじらしいやりとりがとても素敵でしたし、竜司や英理子、ローズやクラスメイトなど、好感が持てる人ばかりだったので、それほど悪くなかったと思います。
続編があるなら、今回扱いが可哀想だったクラスメイトの実咲ちゃんの出番をぜひ。
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ドラゴンクライシス!依頼人は皇女さま
クラスメイトと夏の海へ遊びにいくことになった竜司だが、ローズと英理子さんまでついてきてしまい、水着の美女、美少女たちに囲まれることになった。困りながらも楽しい時間を過ごしていたとき、竜司の前に、突然、ホワイト・ドラゴンだと自称する白銀の髪をした美少女が現れ、ある遺物の奪還を依頼してきたが……
sいやあ、いいなあ、夏の海。特に、初めて見る海で、波を相手にして、無邪気に遊ぶローズが、激可愛い。竜司が微笑ましく思う姿に、とても共感してしまいます。まあ、そんな楽しい時間は、欲丸出しなハトコによって壊されていくんですが。
というわけで、海に遊びに行った竜司たちが、氷と雪を司るホワイト・ドラゴンのマルガに「アイス・レイジ」という遺物の剣の奪還を依頼されるお話です。
剣の奪還だけなら、いくら竜司でも手助けしなかったでしょうけれど、相手がローズを狙っているということならしかたないってことで、自分たちの正体に気づかれないようビクビクしながら、「アイス・レイジ」の使い手であるジョージに近づいていくところが、コミカルでしたね。
ローズが無邪気に駆け回るおかげで、必死にごまかす竜司の苦労に、ニヤニヤしてしまいました。
まあ、苦労があった分、いいこともあったわけで。特に今回初登場のホワイト・ドラゴンにして美少女のマルガに、いつの間にやら心許される立場になったことは、何とも羨ましい限りです。竜司とローズの仲の良さを見たり、竜司の優しさを知って、壁を作っていたマルガの笑顔が、少しずつ優しくなってくるところとか、とても良かったですね。あのベランダの会話は素敵でした。
一方の奪還話ですが、ジョージと言う尊敬できる人と出会えたというのは、竜司にとっては、大きな財産ですよね。ジョージとしても、ドラゴンに対する偏見が消えたのは良かったんじゃないかな。
ローズと竜司の仲の良さや、マルガの姿勢が、ジョージの頑なな心に伝わっていくところは、とても良かったです。
最後のジョージと竜司のやり取りは、じんとさせられるものがありましたね。
軽い感じではありますが、読んでて楽しいですよね。個人的に応援してる実咲が、今回も何かと貧乏くじをひいてるところは可哀想になりましたが、夜店でちょっといい目に合えたので、満足もしてたりする。ああいうシーン大好き。
次もまたドラゴンが出てくるのか、それとも遺物の話になるのか、あるいは実咲ちゃんが……?などなど、いろいろ想像したくなるぐらい、待ち遠しいですね。楽しみです。
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ドラゴンクライシス!愛しのオオカミ少女
協会のパーティに出席することになった竜司は、庭園で美少女と出会った。見ているだけでドキドキする美少女との出会いは、あまり良いものとはいいがたかったけど、嬉しいことにパーティの席上で彼女と出会うことができた。が、なんと彼女は、悪名高い遺物専門の泥棒『オッドアイ』だったのだ!
英理子がしかけた罠のおかげで、何とか捕まえることができたものの、その罠のせいで、竜司は『オッドアイ』と短いロープにつながれたまま、一日を過ごすことになり……
呪われた人狼の血によって、普段は美少女だが、感情が昂ぶると、耳と尻尾が生えて半人半獣の姿になる遺物専門の泥棒オッドアイと出会った竜司たちが、彼女を操っているマスターと対決するお話。
読んでて、楽しい気持ちになれるのは、ローズの無邪気さがかわいいからかな。オッドアイと竜司がロープでつながれたことで、何かと「ご、ごめん」みたいなイベントが発生するんですが、その度にむくれるローズが可愛いったらないです。小さくても女の子なんですね。いや、ドラゴンだけど。
「〝ぎゅ〟して」に萌え死にそうになったのは内緒。
それにしても、今回登場したオッドアイは、いい感じだったなあ。強き少女なのに、和やかな雰囲気に慣れてなくて、竜司やローズ、英理子からの親しみ溢れる態度や、和やかな雰囲気に戸惑うところとか、敵なんだから拒絶しようと思いながらも、あがなえないところとか、とても魅力に溢れてました。けっして尻尾が良かったとか、そういうんじゃないですよ。いや、あのもふもふ感は、ホロをも超え……なんでもないです。
ともあれ、オッドアイが慕うマスターが実は……ってところからは、いたって普通のお話なんですけど、イヤリングがここで生きてくるのかってところには、うまいなあと思いましたね。胸に突き刺さる事実を突きつけられたシーンは、イラストもあいまって悲しさいっぱいになりました。それ以上に、酷いと思ったのは、呪いの話でしたけど。マスター自身も被害者であり、止まることができなかったのはわかりますが、それでも……ね。
立ち向かう竜司が、ついに自分の目標を定めるところとか、ちょっとクサかったりしますけど、まっすぐな視線は、この物語に良く似合いますね。オッドアイもいいけれど、やっぱり、竜司はローズと一緒にいるのが一番いいな。最後の最後は、いい感じの雰囲気になっただけに、とても残念でしたが、ま、これはまた今度ということで。
ああ、楽しかった。こういう温かみ溢れるラブコメって大好きです。実咲ちゃんが出てこなかったことは、個人的にとても残念でしたが、竜司もこれからどうしたいかの決意をしたことだし、次はまた物語が動いてくるときには、ぜひお願いしたいですね。
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ドラゴンクライシス!新学期は大騒ぎ!!
今日から二学期。制服の襟を正して、さあ、登校しようと振り返った竜司の前に現れたのは、竜司の通う高校の女子の制服を着たローズだった。竜司が側にいない状態で、ローズが留守番できるわけがないと判断した英理子が、編入できるよう手続きしたというのだ。不安に思いながら共に登校した竜司だが、美少女の転校生にクラスメイトが黙っているわけがない。大騒ぎの中、さらに協会から、遺物使いとしてのレベルが10である竜司を調査する天才少女がやってきて……
学校という空間に対して、期待に胸を膨らますローズの笑顔とか、久しぶりに竜司と会えることを楽しみにしてる実咲ちゃんの片思いっぷりとか、ほんと可愛い。さらには「偶然にも」やってきたオッドアイが、ツンツンしながら尻尾をパタパタさせたりと、そこいら中に可愛さ溢れてて、頬の緩みが止まりませんでしたよ。あー、可愛い。あー、楽しい。
というわけで、ローズが学校へ行くという新学期と共に、トラブルメーカーな美少女研究者ビアンカがやってきて、というお話です。
トラブルメーカーとかいうから、よっぽどのことをしてくれるのかと思ったら、そうでもなかったなあ。いや、初っ端は、ドカンとやってくれたけど、ひとつの目的のために突っ走る研究者って感じだったので、それほど嫌じゃなかったです。あれほど拒絶する英理子がどれほどのことをされたのかが、むしろ気になります。
まあ、彼女の場合は、強気な姿もいいですが、弱点が見えたときのモジモジした姿がすばらしかった。竜司がハーレムな中、あえてそっちを狙っていく趣味は、応援したくなりましたが、さて。
それはおいといて、途中からローズに変化がおきるんですが、思いつめちゃうところとかは、まだまだ子供だなあと思うんだけど、それだけ竜司のことを大好きだからなんだろうなあってのが伝わってくる悲しさが、すっごいよかったです。このまっすぐな愛らしさには、他の人たちもなかなか敵わないでしょうけれど、がんばれ、オッドアイと実咲ちゃん。
いろいろドタバタしてたけど、展開としては、普通にコミカルなノリで終わった……と思ったら、最後に不穏な動きが見えてきましたね。何が目的なんだろう?相手が既に登場しているのであれば、怪しいのはあの人ぐらいですが……。
どうやら次はシリアスな話になってくれそうなので、楽しみです。
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ドラゴンクライシス!ローズの覚醒
「リュウジのところへ敵が来るの?」
「わからない……でも来る可能性はある」
ローズの大きな瞳が、ますます強く光を放った。
宝石のごとき瞳に、竜司は見とれてしまう。その美しさとその力強さに。
「私が絶対守るからね!安心して、リュウジ!」
金髪碧眼の無邪気な美少女ローズ(実はレッド・ドラゴン)と、遺物使いになったばかりの高校生竜司のボーイ・ミーツ・ガールな物語の第五弾。今回は、レベル10の遺物使いたちが狙われる事件が相次ぎ、竜司もまた狙われて……というお話。
らしいお話だと思いましたけど、もうちょっとシリアスになってくれたほうが好みだったかな。いや、ドラゴンクライシスの雰囲気を考えると、あまりダークに持っていけないのはわかるんだけど……、相手がちょっと小悪党すぎるような気が。
レベル10狩りができるほどの呪念物をもった連中なのに、その結果を予測し切れてないところとか、なんたることやら。プライドだけが高い連中の考えることは、うーんと思わなくもなかったけど、巻き込まれた竜司たちからしたらいい迷惑ですよね。
おかげでピンチになった竜司でしたが、そんな彼を助けるべく動いた女性陣がたくましかった。英理子に、ビアンカに、さらにはアイまで駆けつけてきてくれるんだから、そりゃ並の敵じゃかなわないよなあ。っていうか、アイちゃん?胸騒ぎがするってだけで、学校を早退するのはどうかと思うよ?まったく。竜司のことになると、みんな余裕なくなっちゃうんだから、と思わずニヤり。
まあ、あとはお約束な感じではあるんですが、竜司とローズが、お互い相手を思いやったからこそ、強大な敵を滅ぼすことができたところは、良かったですね。自身の傷よりも、相手が生きていることを喜び合う二人の様子に、微笑ましくなりました。
やっぱり、このシリーズは、ローズの無邪気で一途な思いを見れるのが一番嬉しい。
最後、敵側だった人たちが改心していく様子が、なんかこう、すっきりしないのは、あっさりしすぎだからかしら。
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