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バカとテストと召喚獣 / 井上堅ニ

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バカとテストと召喚獣

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫) - 井上 堅二

文月学園では、進級テストの成績でクラス分けされる。そして明久は、最下位クラスの F組だった。冷暖房完備で、ありとあらゆる設備が支給されているA組と異なり、F組は畳の上に卓袱台という始末。
憧れの女性が、まかり間違ってF組にきてしまったことを危惧した明久は、クラス代表の雄二をたきつけて、対クラスで行う「試験召喚戦争」を始めることにしたが……

勝てば相手の教室を手に入れることができるが、負ければ地獄という「試験召喚戦争」は、各人が召喚獣を呼び出して戦うんですが、召喚獣はテストの点数に応じて強くなるため、最下位のクラスであるF組が不利なのは間違いない。そこをどうやって攻略していくかというお話です。

いやあ、バカだ。F組の面々の発想とか会話がとてもバカで、でもそれがとても楽しい。こういうの大好き。一度ツボに入ったら、笑いが止まりませんでした。外読厳禁本認定です。周囲の視線が痛いったらありゃしない。

個人的には、明久って好きだなあ。好きな人のために頑張ろうとする気持ちは、とてもシンプルなだけに共感できます。バカにされたりするし、実際バカなことばかりしてるけど、この愛すべき単純さが、皆に親しまれてる理由なんだろうなあと思ったり。

恋愛要素がまた素敵で。想いを寄せている人に恋愛相談するというシチュエーションなんて、とてもベタベタなんですが、読んでるとき、怪しい人に思われるぐらいニヤニヤしてしまいました。からかう雄二の気持ちが、すごいわかりますね。

クラス間の戦いでは、意外に正当な戦略があったりして、ほほうと思ったりしますが、局所の戦いではいろいろギャグだらけで笑いまくり。F組で出てくる人は皆、変な技能ばっかりで、でも意外な活躍をするところが熱いです。

最後の戦いは、ものの見事に予想通りではあったのに、あの一ページを読んだ瞬間、吹き出してしまいました。さすがF組代表。レベルが違いますね。

いやあ、楽しかった。これ、続編とかあるんでしょうか。個人的には、ぜひぜひお願いしたいですね。
第8回えんため大賞編集部特別賞受賞作。

バカとテストと召喚獣 - 井上 堅ニ

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バカとテストと召喚獣 2

バカとテストと召喚獣 (2) - 井上 堅二

姫路さんが転校してしまうかもしれない。Fクラスの環境が悪いとご両親が判断されたらしい。ならば、設備だけでも何とかしようと、学園長に直談判したら、裏取引を持ち出された。学園祭で行われる召喚大会で優勝しろというのだ。学園祭の出し物でも利益を出そうと奮闘する傍ら、明久と雄二は召喚大会での優勝を目指して画策することにしたが……

姫路さんの転校を阻止するため、明久たちが学園祭で、クラスの出し物「中華喫茶」と「召喚大会」で奮闘するというお話ですが、いやあ、面白かった。前作も笑いはツボるものばかりでしたが、今作ではさらに笑いが散りばめられてて大変でした。大爆笑するのではなく、思わずプッと吹き出してしまうシーンが目白押し。初っ端の設問の答え「カロリー」から(っていうか、それ以前の巻頭漫画から)最後まで、笑いが止まらないです。家で読んで良かったと心から思う外出厳禁本ですね。

今回目立ったのは、雄二の小汚い策略のすごさでしょうか。一番面白かったのは、大会の二回戦ですね。写真を使った交渉術は、悪魔の囁きといってもいいでしょう。極悪非道っぷりに笑いが止まりませんでした。Fクラスらしからぬ頭のよさですが、使い方の間違いっぷりは素敵です。
にもかかわらず、霧島さんには、劇的に弱いところがいいですよね。霧島さんの壊れっぷりが、今後どこまで行くか楽しみだったりするのは、僕だけじゃないはず。

主役なはずの明久は、たぶん、小説内で他人からバカと言われたランキングとかあったら、ぶっちりでトップを取りそうな勢いでしたが、そんな目に合ってもメゲナイ気軽さが、何かいいですね。
姫路さんや美波、美波の妹、葉月などに好意を寄せられるおかげで、気づかぬうちに女性陣の地雷を踏みまくって、嫉妬を掻き立ててるところは、ワンパターンではありましたが、面白いことこの上ないです。いつの間にか、姫路さんも容赦なくなってるのは、Fクラスに馴染んだからかしら。

いつもはおバカなことをやっていても、一度本気になると、というのはよくある話ですが、好きな人のために、大事なクラスメイトのために、熱き思いを糧にして戦う姿は、いつもののほほんとした感じとは違ってかっこよかったです。
何ていうか、素直というか単純なところもあるんだけど、それがまた憎めないし、優しさとかが信じられるようなものがあるので、そういうところが、お姫様たちの琴線に触れるんでしょうね。
最後の打ち上げのシーンで、酔っ払った姫路さんの態度がたまらなく可愛かったです。

今回、学園長が持ちかけてきた話の裏には、結構きな臭いものがあったりしましたが、これで終わったのかなあ。何かまだ騒動がありそうな感じがヒシヒシとしますが、さてさて。
まあ、個人的には裏の話よりも、この面白おかしい雰囲気のクラスを、さらに盛り上げてくれると嬉しいですね。続編を楽しみに待ってます。

P.S.
あのイラストを見て、誰に反応するかといったら……
秀吉だよね?

バカとテストと召喚獣 (2) - 井上 堅二

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バカとテストと召喚獣 3

バカとテストと召喚獣3  - 井上 堅二

学力強化合宿も間近に迫ったある日。明久は脅迫状を受け取った。中には「傍にいる異性に近づくな」という文言と、先日の文化祭のときのあられもないメイド服姿の自分の写真が!同じように脅迫を受けていた雄二とともに、脅迫者の調査をムッツリーニに依頼したら、何と「犯人は女性とでお尻に火傷の跡がある」ことまでわかったという。
おりしも強化合宿が始まった中、どうすれば犯人を特定できるかと皆で頭を悩ませていたら、いきなり女生徒たちに覗きの疑いを掛けられて……

強化合宿で覗き魔と勘違いされた明久たちが、ならば本当に覗いてやろうじゃないかと、お風呂を覗きに行くお話です。
始めは真犯人を捕らえるためにしかたなしに覗くってことだったのに、いつの間にか目的が変わっていく展開が楽しいですね。いろいろな意味で間違ってる彼らが大好き。

今回は今までよりも、恋愛要素が表に出てきてたかな。合宿とはいえ、夜になったら、いわゆる修学旅行の雰囲気なので、ちょっとドキドキさせられるシーンもありましたね。特に明久のドジから勘違いさせられた美波が、先走るところはニヤニヤがとまりません。普段、明久の素直な言葉にダメージを受けまくってるだけに、思わず応援しそうになりました。危ない危ない、僕は姫路派だったのに。

っていうか、姫路さんが段々と黒くなってきちゃって、ちょっと……と思わなくも無かったけど、明久の写真に釣られてしまう恋する乙女っぷりが、可愛いかったのでいいか。

四泊五日の合宿で、毎晩覗きを決行し、毎晩敗北して説教を喰らうというパターンなのに、まったく飽きさせない展開でしたね。突入方法はさほど変わらないですが、準備段階の手の回し方がたまらなく面白いです。美女たちの写真で釣られるなんて男ってやつは……と思いつつ、協力してしまいそうな自分がいる。

いや、だって浴衣姿の姫路さんと、なんと言っても秀吉が素晴らしかったんですもん。今回のお話では秀吉の魅力満載でしたよね?男とか関係なく、秀吉が出てくるたびに、萌え萌えしてたの僕だけじゃないよね?

ともあれ、クラスの問題でいがみ合っていたこともあった人たちが、たったひとつの目標に向かって一丸となる姿や(間違ってるけど!)、誇りを掛けたムッツリーニの戦いに痺れました(間違ってるけど!)。馬鹿馬鹿しいのに、何でこんなに熱くさせてくれるんだろう。

いやあ、面白かったです。なんじゃそりゃと思いつつ、笑ってしまうオチも良かったし……と思ったら、何このラスト!まさか彼女がこんな行動を取ってくるとは思わなかったですよ!

あまりに生殺しな引きに、ゴロゴロ転げまわりたくなりましたが、こうなったら、次は当然、恋愛ものがメインになるんですよね?すっごい楽しみです。

バカとテストと召喚獣3  - 井上 堅二

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バカとテストと召喚獣 3.5

バカとテストと召喚獣3.5 - 井上 堅二

問題を起こした罰として、プール掃除をさせられることになった明久と雄二だが、掃除をするならプールを自由に使ってもいい、というちょっとしたご褒美をもらえることに。学校のプールが貸し切り状態になるなら掃除も悪くないとして、秀吉とムッツリーニ、さらに姫路と美波を誘った。水着を見られるのは……と迷っていた女の子二人は、雄二の言葉に奮起した。
「一つ言っておくと、秀吉は来るぞ。水着姿を明久に見せに、な」
そして、イロイロと準備をして迎えた週末が始まる……

あー、笑った笑った。寝る前にちょこっとだけ読もうかなと思ったら、一気に読まされてしまいましたよ。いや、でもホント家で読んでよかったと思いました。どのページ見てもニヤニヤしちゃうし、数ページごとに吹き出しちゃうし、秀吉のイラストや明久のバカさに悶えまくってたので。ごろごろ転げまわれる場所で読むことをオススメしたいかも。

というわけで、おバカな者たちが繰り広げる学園コメディシリーズの第四弾は短編集。

  • 明久と小学生の女の子、葉月の出会いを描いた「バカとテストと召喚獣 予習編
  • 明久がラブレターをもらった?という噂にクラスが暴走する「僕と暴走ラブレター
  • 訪れたものは結婚する(させられる)という如月ハイランドへ、雄二と翔子がいく「俺と翔子と如月ハイランド
  • プール掃除の代償として遊んでもいいということで、いつものメンバー全員がプールに集まる「僕とプールと水着の楽園
  • 喫茶店でバイトすることになった四人(明久、雄二、秀吉、ムッツリーニ)が引き起こす騒動「僕とバイトと危険な週末

という五編の物語と、いつものように幕間におバカなテストやらコラム?が載ってます。

おバカな中にちょっとハートフルなところがある一編目もいいけど、暴走しつつ姫路さんの思いが見える二編目もいいけど、ムチャクチャすぎる結婚ムードに引きずられることなく、お似合いなカップルさを見せてくれた三編目もいいけど、やっぱりプール話の破壊力が一番じゃないかと思ってしまうのは、僕だけじゃないですよね?いったい秀吉の水着姿はどうするんだ?と、読んでる人なら誰もが気になったんじゃなかと思います。思うよね?

どんな話になるのかと思ったら、やってくれました。一度落胆させておいて、スキをつくなんて!秀吉の水着姿に対して、姫路さんと美波が卑怯と叫ぶところに笑いが止まりませんでしたが、まさに卑怯と言うしかない。
作者にまんまと踊らされた気分ですが、イラストまで見せられたら、グッジョブと親指を立てるしかありませんでした。おかしいな、僕は姫路さん派なのに……。
秀吉の水着姿のイラストよりも、もうひとつあとにあるイラストの破壊力がやばい。

楽しいという点では、プール話が一番でしたけど、笑えるという点では、「僕とバイトと危険な週末」が、一番かな。やる気喪失中の店長がいる喫茶店を、男四人(でも秀吉はウェイトレス制服)が切り盛りするんですが、ツボに入るボケが多くて大変でした。特に明久のドジっ子っぷりが笑えます。お客さんに励まされる姿がたまらない。

そして何より爆笑させられたのは「ミルクが切れた」ところのネタ。何分間、顔を上げられなかったか覚えていませんが、腹筋が引きつるほど笑い転げました。あー、やばい。これは何度でも思い出し笑いできるぞ。

いやあ、楽しかった。こういうコミカルなお話は大好きです。最後はいつものようにドタバタして終わり……と思ったら、新キャラが登場するかもという引きがあったので、どんな感じでかき回してくれるのか、とても楽しみ。

そういえば、土屋康太と名前を言われても誰だかわからなかった僕がいる。ムッツリーニといってくれないと。

バカとテストと召喚獣3.5 - 井上 堅二

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バカとテストと召喚獣 4

バカとテストと召喚獣4- 井上 堅二

ふと、誰かの視線を感じてあたりを見回してみた。
すると目が合いそうになって慌てて顔を伏せる人がいた。
― 美波だ。
な、なんだろう。まさかずっと僕の方を見ていたんだろうか。それってなんだか、その……好きな人にする仕草、みたいじゃないか……。

テストの点数に応じて、召喚獣の強さと序列が決まる学園で、最下位クラスF組に集う、おバカな者たちが繰り広げる学園コメディシリーズの第五弾(間に短編集があったので五冊目なのです)。今回は、告白されたと勘違いした凶暴だけど可愛いツンデレさんの美波が、明久に接近して……というところから始まるラブコメ物語です。

ああ、もう、美波さん可愛すぎ!
不意打ちやら、二つのお願いやら、今まで抑えていた気持ちを解き放つかのような積極的な行動に、ニヤニヤがとまりません。明久にしても、戸惑いながらドキドキしちゃうものがあったりして、ああ、この雰囲気たまらん。こんな綺麗なもの?なんだ、そのキャッキャうふふは!
思わずF組連中と共に声を荒げそうになったのは秘密です。

今回、断トツなまでに可愛さをアピールしてくれたのは、ぺったんこな美波でしたが、他の女性陣も負けてませんでしたよねぇ。お芝居の振りして近づく姫路さんの悪戯っ子のような微笑みとか、英単語クイズでさりげなく強烈にアプローチする翔子さんの頬を染める姿とか、そしてそして、何よりも一番すごかったのは、秀吉の告白シーンです。涙が出るかと思った。
全員が全員可愛くて可愛くて、気持ちまで伝わってくるようなイラストも素敵でした。ほんと良かったよ。

で、勘違い云々とかから、美波と明久の関係がぎくしゃくして、さらにはそこへ付け込むように、他クラスから試召戦争を仕掛けられそうになって、それを回避するために、雄二がいろいろ謀略を重ねていくんですが、愛すべきバカたちの活躍がすっごい楽しかった。
個人的に吹き出して周囲の視線を集めてしまったのは「右脳と左脳」話です。あれはやばすぎる。

いやあ、面白かった。しかも最後の最後にまたひとつ大きな出来事があるんだから、たまりません。
明久がどうやって、D組の清水さんをたきつけたかが、明かされたところなんて……。いや、正確にいうなれば、たきつけるつもりはなくて、ただ思ったことをいっただけなんだろうけれど、それが、ここまで直球だとは!こんな言葉を聴いちゃったら、もう止まりませんよね、美波さん!?

ここから始まるアキちゃん争奪戦が、どう展開していくのか、楽しみで楽しみでしかたありません。

バカとテストと召喚獣4- 井上 堅二

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バカとテストと召喚獣 5

バカとテストと召喚獣5 (ファミ通文庫 い 3-1-6) - 井上 堅二

「明久君はもう少し周りの人の気持ちに気がついてもいいと思います。お姉さんとか、美波ちゃんとか、……私、とか……」
「へ?なんのこと?」
「ふふっ。これ以上のヒントはあげられません」

テストの点数に応じて、召喚獣の強さと序列が決まる学園で、最下位クラスF組に集う、おバカな者たちが繰り広げる学園コメディシリーズの第六弾(間に短編集があったので六冊目なのです)。今回は、明久の元に、母親からの最凶の刺客であるお姉さん・吉井玲がやってきて、というお話です。

ああ、楽しい。普段は普通なのに、アキくん大好きなおかげで、いけない方向に行きそうになったり、精神的にやられそうになる嫉妬光線を放ったり。そりゃみんなに姉のことを隠したくなりますよねぇ。弟のクラスメイトに「実の姉とお医者さんごっこ」の話をするって、どれだけ酷いんだ。明久がどんどんやつれていく様子が目に浮かびそうになります。

それと同時にテストの点が悪かったら、一人暮らし生活の危機が迫ってくるってことで、期末試験のお勉強会をみんなでやるんですが、雄二の家や美波の家、さらには霧島さんの家にいってワイワイやるあたりは、いつもながら楽しかった。
個人的には、美波の家にいったお話が一番好きかな。部屋にある写真たてに誰が写ってるか、なんていうのはお約束ですが、見られそうになると焦り、でも気づいてほしいと揺れる乙女心満載な美波の様子がとても良かった。二人の様子が気になって、さりげなく様子を見ようとする姫路さんの姿にもクスリ。

っていうか、明久をめぐる争いに隠れてるけど、何気にムッツリーニと工藤愛子の関係が進んでるようで、ものすっごい楽しみだったりするのは僕だけじゃないはず。そういえば、雄二の家の秘密も気になるので、このあたりもいつか語ってほしいところですね。

僕自身に実姉がいるせいか、ところどころお姉さんの行動が楽しめなかったりするんですが、それでも、アキくん大好きっぷりを感じさせながらも、どこか機械的冷たさを感じさせていたお姉さんが、最後に見せてくれた思いに、家族っていいなって思いましたね。ラストのイラストは、顔を赤らめる秀吉のイラストに匹敵するほど、可愛かったです。イラストの破壊力をまざまざと思い知らされました。

美波と姫路さんのダブルヒロインはどちらも魅力たっぷりですが、どちらかといえば積極的な分、美波のターンが多いような気がしますね。ここいらで姫路さんの魅力を見てみたいところですが、さてさて。

バカとテストと召喚獣5 (ファミ通文庫 い 3-1-6) - 井上 堅二

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