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愛玩王子 / 片瀬由良

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愛玩王子

愛玩王子 (小学館ルルル文庫 か 1-1) - 片瀬 由良

比奈の飼い犬であるハリーが咥えてきた人形を手にとってみたら、それは手のひらサイズの王子様だった。なんと彼は魔界の王子様で、力を媒介する指輪をなくしたため、ちっこくなってしまったというのだ。しかも比奈はよりによって、王子の伴侶となる人以外がつけると死んでしまうという指輪をつけてしまったのだ!
このままでは呪い死んでしまう比奈を助けるために、王は比奈を魔界へ連れて行ったが……

王子様の指輪の呪いを解くために、女子高生の比奈が魔界へ行くお話しですが、いやあ、楽しい楽しい。比奈がのんきだということもありますが、王子様が可愛いんですよ。言葉こそ王子らしい傲慢さがあるんですが、ちっこいおかげで威厳もなにもあったもんじゃなく、これでもかってぐらいに可愛さが伝わってきます。ちっこい男に、こんな萌えるとは思わなかった。

また、王子が優しくてねぇ。呪いを解くためにいろいろやるんですが、感謝されたら真っ赤になりながら、夢見が悪いだけとか言うんですから、どんなツンデレだ。とても魔界の人とは思えないですが、王子以上に魔王もフレンドリーでした。初対面時の緊迫はなんだったんだと思いましたが、愛情溢れるからかいが楽しいです。

呪いを解く一番簡単な方法が「愛」ってことで、まあ、どうなっていくかは予想がつくんですが、それでも、なるほどなるほどこうきましたかとニヤリです。やっぱり危機を乗り越えるってのは、お互いの愛情を深めることにもなりますよね。
それまでの間に築かれた二人の信頼関係が、愛情へ変わっていってからは、同じようなことやってるのに、妙にラブラブな感じでしたね。楽しいじゃれ合いっぷりに、お腹いっぱい。

いやあ、楽しかった。可愛い王子が最後はかっこよく決めてくれちゃったりして、にんまりです。のほほんとしていた比奈が、ちょっと哀しい気持ちになったあとの出来事は、お約束であっても嬉しい限りですね。続きがあるのかわかりませんが、こういうお話大好きなので、次の作品は大いに期待したいと思います。
小動物系の可愛いもの好きに大いにオススメな第1回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門ルルル賞受賞作。

愛玩王子 (小学館ルルル文庫 か 1-1) - 片瀬 由良

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愛玩王子 瑠璃色の卵

愛玩王子~瑠璃色の卵 (小学館ルルル文庫 か 1-2) - 片瀬 由良

中間テストも終わり、ほっと一息ついたあと、ふと視線を向ければ「王子」がうちの学校の制服を着て、クラスメイトとして存在していた。魔界での騒動のあと、比奈の幼馴染という設定をつくり、人間界にやってきたのだ。好意をもたれてるのはわかっていても、どうすればいいのか戸惑う比奈に、王子は優しい視線を向けてくれていたが、そんなある日、王子の幼馴染のアルが、魔界から落ちたという「瑠璃色の卵」を探しにやってきて……

魔界の王子と女子高生の比奈が繰り広げるラブコメ物語の第二弾。王子との距離感をつかみきれないまま、王子と共に比奈が、瑠璃色の卵を探すアルのお手伝いをして……というお話です。

いやー、なんかいいなあ、この距離感。チビ王子のときは比奈が王子をからかうのに、普通王子の時は、逆に王子の方が男の色気でからかうんだから、楽しい限り。人間サイズの王子が側にいると、どうしていいかわからなくなっちゃう比奈のドギマギ戸惑う姿は、可愛いったらないです。
読んでる限りでは、王子ラブーにしか思えないのに、自分の思いに気づかないところに、ニヤニヤしっぱなし。

ただ、お話としてはちょっとなーと思うのは、卵探しがぜんぜん進まなかったからでしょうか。展開がなかなか進まず、同じようなところをぐるぐる回ってたように思えたので、むしろ短編……とまではいかなくても、中編ぐらいの物語になったら、すっきりしたんじゃないかしらと思ったり。町中のネコたちとお話ができて、いろいろ戯れるあたりの可愛さは、ほんと素敵なだけにもったいない気分。

っていうか、あれか。こちらの世界で話を進めるというのが、難しいのかもしれないと、最後のほうで魔界へ行ったときのパパのパワーを知ったとき、そう思いました。ふたりの会話は、甘さ方面で楽しいんですが、普通の掛け合いも見てみたいので、そのあたりで会話に入れる人がいると嬉しいかも。

次はおそらく魔界の王ですら知らなかった連中を相手取るお話になると思いますが……、さて、どうするかな。チビ王子とか、ネコとか、小さな竜とか、可愛いモノの見せ方が、ほんと素晴らしいだけに、手を出しちゃうかもしかも。

愛玩王子~瑠璃色の卵 (小学館ルルル文庫 か 1-2) - 片瀬 由良

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愛玩王子 白の怪盗

愛玩王子~白の怪盗 (小学館ルルル文庫 か 1-3) - 片瀬 由良

王子を狙う女子の陰謀で、文化祭実行委員に選ばれてしまった比奈。しかも、男子の実行委員は、王子ではなく、王子の次に人気を得ている白川君!
男と二人っきりになることを心配する王子を宥めて、与えられた仕事を頑張る比奈だったが、何とクラスでもよくできた人である白川君には、別の顔があって……

魔界の王子と女子高生の比奈が繰り広げるラブコメ物語の第三弾。今回は、文化祭実行委員に選ばれた比奈と白川君の接近っぷりに、王子が嫉妬して、というお話。

いやあ、面白かった。前作はちょっと、うーんと思ってたんだけど、今回はいい具合に二人の仲が盛り上がってましたよ。やっぱりライバルが出てくると違うなあ。いつも以上に、ヤキモキしてる王子が見れて、にやにやがとまりません。っていうか、あれほどあからさまな白川君のアプローチに気づかないって、どうよ、思わなくもないけど、それが比奈のキャラクタか。

ま、鈍いとはいえ、好意をもたれてるのがわかってくるうちに、白川君のことよりも、王子のことを真剣に考えるようになっていったのは、わかるなあ。ドキドキする気持ちを実感しながら、王子と白川君の間で、揺れる……といったらアレなんだけど、心を確かめていくとでも言うのかな。一歩一歩、気持ちを確かめていく比奈の姿がよかったです。

王子の熱烈な思いが見えるところや、比奈の自分だけの王子を思わせるところなど、随所にきゅんきゅん来ちゃうところがあって、ああ、堪能した。欲を言えば、もっと波乱みたいなのが起きてくれるとうれしいんだけど、鈍いとはいえ比奈の気持ちが決まってるので、そっち方面は難しいか。

それにしても、今回も魔界の連中はやってくれましたね。特に魔王パパ直属の部下のフォルカス。はげしくノリノリで、幾度吹いたことか。出番は少ないのに、目立つところを持っていってくれますね。人間界の文化祭模様(プラスアルファ)を撮ったビデオが、魔界でどう放送されるかを想像すると、思わず頬が緩んでしまう。

あー、面白かった。今後も白川君が出てきてくれるとすっごい面白いことになりそうだけど、さてさて、どうなるのかしら。
っていうか、そろそろ魔界メインの話も読みたいなあ。人型になった竜のレティを連れての冒険をぜひ。

愛玩王子~白の怪盗 (小学館ルルル文庫 か 1-3) - 片瀬 由良

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愛玩王子 琥珀色の風

愛玩王子~琥珀色の風 (小学館ルルル文庫 か 1-5) - 片瀬 由良

「一週間度、メリローズ国王室主催でヤヌーのレースがありますの。ロアナ砂漠の入り口、アニエスの町からメリローズまでのレースで、毎年この時期に行われます。私と兄のレイは毎年参加してますの」
「ふむ。たしかそれは賞金レースだったね」
「はい、陛下。2人1組でエントリーが可能ですわ。そのレースで勝ったほうがヴィルフリート様の婚約者というのはどうでしょう。ま、ただの人間ごときに完走できるわけがないですが」

魔界の王子と女子高生の比奈が繰り広げるラブコメ物語の第四弾。今回は、幼いころ、王子と婚約したと言うマリアベル姫が、王子と比奈の間に割り込んできて、というお話。

いくら幼い頃とはいえ、婚約しちゃうなんて……と思ってたら、おまえの仕業かフォルカス!トラブルを作り上げる姿勢は、昔からだったんですね。おかげで、王子は迷惑そうでしたが、そんな王子はいいとして、今回は比奈が頑張りましたよねー。王子を賭けて、魔界のとある国の王女とレースで戦おうとするんですから。

慣れない勉強をして、慣れない動物を相手に傷だらけになりながら、それでも、王子のために、そして王子がいないと何もできないといわれないようにするために、努力し続ける姿が素敵でした。好きな人と一緒にいたいという思いは、こんなにもパワーを与えてくれるんですね。

そんな比奈をハラハラしながら見守ることしかできない王子が、なんかとっても可愛いかった。
それにしても不思議だよなあ。比奈が大ピンチのときに、これぞヒーローという活躍をしているはずなのに、それすらも可愛いという印象になってしまうんだから。
この王子マジックこそが、シリーズの魅力なのかもしれないとか思ってしまう僕の中にある乙女心。マッサージのシーンとか、超萌えるんですけど、どうしてくれよう。

話しそれた。
一回の勝負では終わらなかったのは、王子がビシッと言ってくれなかったことも原因のような気がしますが、ともあれ、勝負を受けていくにつれて、ただの人間である比奈が、どんどんと魔界のお偉いさんたちと知り合いになっていくところに、にんまりしちゃいますね。みんなに認められていけば、いずれ……ね。

最後は王子がきっちりと甘々にしてくれて、とっても満足でした。
次はどうするんだろう。古代種であるレティ話あたりが始まってくるのかな?大事にされてるレティのことなので、きっと王子・比奈、魔王パパともにいろいろやってくれるでしょう。楽しみです。

愛玩王子~琥珀色の風 (小学館ルルル文庫 か 1-5) - 片瀬 由良

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