Home > Series > 戦闘城塞マスラヲ

戦闘城塞マスラヲ / 林トモアキ ― booklines.net

To the Menu

戦闘城塞マスラヲ Vol.1 負け犬にウイルス

戦闘城塞マスラヲ Vol.1負け犬にウイルス (スニーカー文庫) - 林 トモアキ

就職ひとつできず、仕送りもなくなり、今日の食事にも事欠くヒデオが、捨てられていたノートパソコンを持ち帰ったら、目の前に突然美少女が出てきた。なんと、そのパソコンは超愉快型極悪感染ウイルスであるウィル子に感染していたのだ。
ヒデオの現状を知ったウィル子は、命の恩人のために一肌脱ぐと言い、「聖魔杯」に参加することを促してきた。 それは世界を律する「聖魔」となれる権利を賭けた大会で……

覇気がまるでないヒデオと、元気いっぱいにツッコミいれまくるウィル子のコンビが面白すぎです。ふたりの会話を読んでるだけで、にやにやニヤニヤしっぱなしでした。

人間と人間以外の者とのペアのみが参加できる「聖魔杯」は、どいつもこいつもクセのある参加者ばかり。どうあがいても、引きこもりな人間がかなうわけがないと思いきやルールが素晴らしいです。
「対戦方法はお互いで決める。ただし、相手を殺したら負け」
ご都合というわけじゃなくて、楽しむことを目的とした主催者側の意向なんでしょうね。捻くれてると言えるかもしれませんが。

もうね、何のとりえもないヒデオが、偶然と、はったりと、ウィル子の力で切り抜けていく展開がたまらなく面白いですんですよ。感情表現が苦手な上に、覇気がないヒデオを見て、対戦相手が猛烈に勘違いしてくれるところなんて、ベッタベタなのに何でこんなに楽しいんだろう。バカだ、こいつらバカだと笑いまくり。
むろん笑いだけじゃなく、時に熱くなる展開もあります。これですよ、このノリ。たまりません。

最後に妙な展開になっているんですが、これはまさかアレですか。借金生活で……ってパターンですか。いや、まさかね。ふふふ。

そうそう。「お・り・が・み」シリーズとのつながりもあって、思わずにやりとさせられます。あの人とかこの人とか、ちょっろっと出てくるだけで嬉しいのに、アナザストーリーな「アルハザンの牙」では、がっつり出てましたね、彼女が。これは本編でもいろいろ絡んでくることになるのかな。
どんな展開になるのか、続きが楽しみでしょうがないです。

戦闘城塞マスラヲ Vol.1負け犬にウイルス (スニーカー文庫) - 林 トモアキ

To the Menu / Page Top

戦闘城塞マスラヲ Vol.2 神々の分水嶺

戦闘城塞マスラヲ Vol.2 (2) - 林 トモアキ

世界を律する「聖魔」となれるの権利を賭けた武闘大会「聖魔杯」に参加したヒデヲと電子精霊のウィル子は、一躍優勝候補となったが、伊織魔殺商会の罠によって、借金を背負うことになってしまった。金を稼ぐにはダンジョンに足を運ぶしかないが、地下一階にいたスライムに一瞬にしてやられてしまった。優勝候補として周囲の目を集めていただけに、一瞬にして弱さが露呈し、ヤバイ状況に陥り……

目つきの悪さからどこの会社も雇ってくれないニートなヒデヲと電子精霊のウィル子が、はったりで「聖魔杯」へ挑むお話です。前作の終わりから予想してたとおりの借金生活になりましたが、伊織やリップルラップルが出てきてくれて、思わずニヤついてしまいました。今回で「お・り・が・み」の主要人物はほぼ出揃ったかな?

大会では駆け引き的なものが使えても、ダンジョン内の魔物相手には当然のことながら通用するわけもなく、思いっきり窮地に追い込まれたのに、そこで伊織相手にはったりをかましてくるとは思わなかった。就職まで手に入れるとは思わなかった。極悪非道な会社だというのに、ニート生活に終止符を打つことについて、嬉しさが伝わってきましたね。
就職したものとニートなものの差というものをまざまざと見せ付けてくれた元勇者との対決シーンは、笑い転げてしまいましたよ。

まあ、そのおかげで、仲間的存在だった美奈子が敵……とまでは言わないまでも、誤解されてしまいましたが、口下手なヒデヲの真情を考えると辛いなあ。それでも自分の言葉で、自分の思いを告げたところはよかったですね。いつかちゃんとわかってもらえると嬉しいな。

ウィル子の秘密についても気になるところですが、ここはまず聖魔グランプリがどうなるかが一番気になる……ってところで終わりですか!ああ、いいところなのに!

おまけで番外編が収録されてましたが、こんなところで、こんなことが起きてたとは驚きです。特にリリーのパートナーには絶句。おまえだけでも販促なのに、さらにあなたまで出てくるんですか!?
リュータのパートナーであるエルシアがお茶目にもすんごいやつだってこともわかってきたし、いずれ訪れるであろうこのあたりの面々との闘いを、ヒデヲたちがどう潜り抜けていくのか、楽しみですね。

戦闘城塞マスラヲ Vol.2 (2) - 林 トモアキ

To the Menu

戦闘城塞マスラヲ Vol.3 奇跡の対価

戦闘城塞マスラヲ Vol.3 (3) (角川スニーカー文庫 150-13) - 林 トモアキ

ついに始まった聖魔グランプリ。スタート直後にエルシアの放った魔法によって、大勢が脱落した中、かろうじて被害を逃れたヒデオ×ウィル子ペアと貴瀬×リリーペア、そして翔希×エリーゼペアが、先を行くリョータ×エルシアペアを追いかけるというレース展開に。お互い妨害を繰り広げ、一進一退のレースが繰り広げられていたそのとき、30分遅れでスタートしたペアが、一躍トップ争いに食い込んできて……

目つきの悪さからどこの会社も雇ってくれないニートなヒデオと電子精霊のウィル子が、はったりで「聖魔杯」へ挑むお話ですの第三弾。前作の最後に開始された「聖魔グランプリ」のスタートから物語の幕が開きます。

いやあ、熱い!ほんと熱い!主要キャラたちが仕掛けるデットヒートなレースは、まさに手に汗握るものがあります。ヒデオたちよりも、むしろリリーを応援しちゃう自分がいたんですが、「奇跡の対価」のシーンで一気にボルテージ上がりました。ヒデオ格好いい!!そんなヒデオの心意気を受けて走り出すウィル子もよかったなあ。

傷つき、体の感覚がなくなろうとも、それでも約束のために歩み続けたヒデオの益荒男っぷりに惚れました。これは美奈子との仲も……とニヤニヤしてたら、なんですか、次のお話でのグダグダっぷりは。返せ、あのときの感動を返せ!と思わず言いたくなるものがありました。
まあ、ヒデオらしいといえばヒデオらしいけど。

熱さ満載な聖魔グランプリの「奇跡の対価」、セイレーンとの勝負に思わず楽しくなっちゃう「私を地中海に@連れてって」と続いた後の短編「既知との遭遇」は笑いまくりました。MMMRとか「なんだってー?」ぐらいなら、ふっ、と鼻で笑える余裕があったんですが、すもーくでやられました。馬鹿だ。ほんと馬鹿だ。
とりあえず、ヒデオのおかげで人類は助かってよかったねってことで、爆笑。

そして、前作同様アナザストーリィが収録されていて、リョータ×エルシア組の地下ダンジョンの冒険に、リリーとヴィゼータがついていくって、最強すぎるんですけど。案の定、ザコどもがぼっこぼこにされていくところはいっそ爽快だったりしますが、話が動き始めてからは、シリアス一辺倒だなあ。ファミリーの敵を前にして、動くことができなかったときの心情は、自分の弱さを目の当たりにするようなものだから……認めたくなくとも突きつけられる事実が痛いです。

こういうときに、容赦なく動けるあたりが鈴蘭たちの強さだよなあ。チカラそのものよりも、心構えが違う。仲間との信頼関係も影響してくるんでしょうけれど。
そういう意味では、最後にエルシアが突きつけた言葉は、今までと違う二人の関係を見せてくれるのではと思わせてくれますね。ま、それ以上に、禁忌とリョータの関係が気になりますが。

いずれ本編ともリンクしてくると思うけど、今後「聖魔杯」がどうなっていくのか、とても楽しみです。

戦闘城塞マスラヲ Vol.3 (3) (角川スニーカー文庫 150-13) - 林 トモアキ

To the Menu

戦闘城塞マスラヲ Vol.4 戦場にかかる橋

戦闘城塞マスラヲ Vol.3 (3) (角川スニーカー文庫 150-13) - 林 トモアキ

「もちろん、ヒデオ君たちも参加してくれるよね?」
予測通りのリリーの問い。全ての視線が、ヒデオへと収斂した。
「……勝負の、方法は」
「サバイバルゲーム!」

目つきの悪さからどこの会社も雇ってくれないニートなヒデオと電子精霊のウィル子が、はったりで「聖魔杯」へ挑むお話の第四弾。今回は魔殺商会からの商業区の開放をかけて、アーチェスたちと鈴蘭たちが、サバイバルゲームで直接対決をする、というお話です。

いやあ、やってくれる!
いつもどおりハッタリを効かせながらの展開ではあるんですが、いろいろ考えてもいますよね。わざわざ不利なほうに付くというのは、どうしてかと思ったら、なるほど、ひとりひとりの力が圧倒的に強い鈴蘭たちを相手にするなら、たしかにこのルールで戦うほうが可能性があるよなあ。
先を見据えての戦略眼に、ドキドキするものがありました。

そして迎えた決戦。
本来は、小規模な戦いだったはずなのに、ヒデオが参戦して、さらには戦力差を埋めるべく、エリーゼたちにまで声をかけたため、事実上の決勝戦に近い戦いになっていったわけですが、お遊びな戦いのはずが、どちらもマヂになって、戦略と力とのぶつかり合いが見れて。
二転三転していく展開に引き込まれました。

いやあ、とても面白かった。相変わらず鈴蘭が格好よくて、その分、ヒデオがちょっとアレに思えたけど、でもまあ、それも成長していく過程となるんでしょうね。
最後はちょっと切ない感じで終わる……のかと思ったら、何、何、何なの? まさか、ここにきて新たな戦場が待ち受けてるなんて……

次で最終巻とのことですが、今から待ち遠しくてなりません。

戦闘城塞マスラヲ  Vol.4 戦場にかかる橋 (角川スニーカー文庫 150-14) - 林 トモアキ

To the Menu

戦闘城塞マスラヲ Vol.5 川村ヒデオの帰還

戦闘城塞マスラヲ  Vol.5 川村ヒデオの帰還 (角川スニーカー文庫) - 林 トモアキ

生きる、ではない。
帰らなければ。
生きて、帰らなければ。

この胸に、まだ絆はある。

目つきの悪さからどこの会社も雇ってくれないニートなヒデオと電子精霊のウィル子が、はったりで「聖魔杯」へ挑むお話の第五弾。今回はアルハザンの罠にはまり、地下空洞に監禁され、自暴自棄になっていたヒデオが、生きることを渇望して、反撃を繰り広げていくお話です。

これは熱い!面白い!
まさかはったりバトル物語が、こんなにも「生きる」ことにまっすぐな光を当ててくれるとは思わなかった。引きこもりニートであることがバレて、生きる活力を失っていたヒデオが、死を直前にして気づいた「生きる」ことへの思いと、それを引っ張りあげた仲間たちの思いがよかった。

それまでヘタれもいいところだったヒデオだったけど、離ればなれになっていたパードナー・ウィル子が作り上げた、わずかな、ほんのわずかな光明から、反撃を繰り広げていく展開は興奮しまくりでしたね。いやあ、面白い。

地下だけでなく地上でも戦いが繰り広げられていましたけど、久しぶりに貴瀬の悪巧みをみた気がしたなあ。この人の悪人っぷりは大好きです。

そして地上と地下で同時に動き出す反撃!これがまたすごいんだ。クラリカ、ヴィゼーダ、リップルラップルなどなど、みんなの活躍が楽しかった。もっとたくさん見たかったよ。

アルハザンとの戦いもさることながら、聖魔杯の行方もすごかった。鈴蘭・みーこ VS 翔希・エリーゼ。てっきりヒデオたちを助けるための陽動作戦だと思ってたのにマジバトル、しかもこんなに心にくる言葉を見せてくれて。
翔希を思うエリーゼの言葉にじわっときました。

いやあ、面白かった。
最後、狡猾な敵を相手に、一世一代の勝負を賭けたヒデオの勇気と決断には、ほんと涙がでそうになったけど、ぎりぎりのところで、マスラヲらしい展開になってくれてよかったです。

てっきり今回で終わりかなと思ったんだけど、いや、一応終わってるらしいんだけど、今度は鈴蘭の妹・睡蓮とヒデオのコンビで退魔ものにするとか?
いったいどういうボケとツッコミが繰り広げられるのかわかりませんが、今回登場した人たちも出番はあるでしょうから、またにぎやかになること間違いないでしょうね。これは楽しみです。

戦闘城塞マスラヲ  Vol.5 川村ヒデオの帰還 (角川スニーカー文庫) - 林 トモアキ

Home > Series > 戦闘城塞マスラヲ

Page Top

Search
booklines.net Recent Entries
Profile

Page Top