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悪魔のミカタ 666 / うえお久光

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悪魔のミカタ 666 スコルピオン・オープニング

悪魔のミカタ666スコルピオン・オープニング - うえお 久光

コウにーさんの必要とする、魂集めが完了した ― コウ抜きで集合した「ポリッシュアップルズ」の面々に、アトリは告げた。コウにはまだこのことを話していない、という言葉の後に、アトリに付いてきたハエの魔王ベルゼバブは言う。
<<知恵の実>>を生み出すために、みなさんのうちの誰かに「イブ」になってもらい、コウさんと「セックス」してほしいと……。

悪魔のミカタの第二部スタート。
はっきりいって、第一部の内容を大まかにしか覚えていなかったので、楽しめるかどうか不安だったんですが、ありがたいことに、巻頭に各巻のまとめがあり、現在どんな状態なのかという説明的な話が、始めにあったので、思ったよりもすんなり物語に入り込めました。

魂集めが完了したことにより、体が「イブ」を求め始めて「発情」するコウの様子に笑いまくりです。視線が特定の場所にいってしまうとか、気がつくとそういうことを考えて、体が反応してしまうというのは、普段、そんな気持ちがあまりない人だったら、地獄のようでしょうね。
コウの状態がわかっているにも関わらず、積極的な綾が小悪魔に見えたり、わかっているからこそ赤面する小鳥遊がかわいく思えたりで、妙に楽しい。

「イブ」についての話を聞いた綾、小鳥遊、イハナの様子もまたよかったです。好意を持っているからといって、そう簡単にやれるわけじゃないし、ましてや相手は「発情」しているわけだから、そのあたりの割り切りをどうするかなど、三者三様の考え方が見えて、なるほどと思ったり。

三人の中では、綾が印象的だったなあ。残念ながら、第一部後半の綾については、あまり記憶がないんですが、あの場面であの質問ができるような、回転の速さと鋭さに惚れ惚れ。
誰がイブになるかというのは、非常に気なるところですが、今回の件で思わず綾を推したくなりました。

ここまでだったら、普通に面白かった、というレベルでしたが、終わりも近づいた第四章に当たる「決別の朝」。これが最高でした。
今まで、常に一歩下がっていた人間が、とあるきっかけから日奈の気持ちに気づいて、さらに自分の気持ちに気づいていくところは、たまらなく切ないですが、そこを吹っ切った後の態度が素晴らしい。
コウのことは尊敬している、それでも愛する人のために敵となる。
あの屋上でのやり取りから伝わってくる熱き思いに、鳥肌が立つほど興奮しました。
やばい。
やばいぐらい面白い。

新たな敵との戦いと、イブを勝ち取るための戦い、外部の者の目もあるし、もう何がおきても、面白くなりそうでたまりません。これ以上ないってぐらい期待をさせてくれるオープニングでしたね。続きがとても楽しみです。

悪魔のミカタ666スコルピオン・オープニング - うえお 久光

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悪魔のミカタ 666 (2) スコルピオン・テイル

悪魔のミカタ666〈2〉スコルピオン・テイル (電撃文庫) - うえお 久光

洋平のことがあったから、小鳥遊が訪れたことをコウは不思議に思わなかった。いつものように一緒に飲む。それだけだったはずなのに。小鳥遊の仕草に思わず体が反応してしまう。これはきっと、敵からの攻撃の影響だと思い込んでいるコウは、反応する体を必死に抑えていた。ちょうどそこへ綾とイハナが現れて助かったと思っていたが、和やかながら妙に冷たい視線が飛び交い……

日奈を復活させるための「イヴ」の資格を持つ小鳥遊恕宇と真嶋綾と舞原イハナが、発情を必死に抑えているコウを誘惑するお話ですが、ああ、もう笑いが止まりません。戸惑いながら反応してしまう描写エロく、必死に抑える姿が男の涙を誘います。今まで発情なんかしたことなかったとしたら、これはつらいよなあ。とか何とか思ったかどうかは内緒。

事情を知らないコウを三人が順番に誘惑していくんですが、三人が三人とも可愛くて可愛くて。こんなときでも駆け引きを持ち込んでフェアでいこうとするイハナもいいですが、弱さというか、迷いからはっきりとした態度を示せない小鳥遊が意外でしたね。コウではない方面に必死さを出すあたり、この人の性癖が出てましたが、最後の最後でようやく踏ん切りをつけて、逃げずに相手と立ち向かった姿はよかったなあ。受ける綾の真摯な態度も素敵でした。
ま、可愛さでいったら間違いなく綾が一番ですけどね。と思っていたのに、テンパったイハナにも心を動かす僕がいる。

別の道を歩き始めた舎弟との話は微妙だなと思ったりしましたが、彼を支援する奈々那が思ったよりも曲者で面白いです。本来の調子でなかったとはいえ、イハナが絡められてしまうんですからねぇ。彼女の持ち出したことが今後どう動くのか気になるところ。

三人の誘惑姿と、第二勢力の動きと、いろいろありましたが、展開としてはそれほど進んでないなあと思ってましたが、まさかまさか、ここにきてこんな話が出てくるとは思いませんでしたよ。思わず立ち上がってしまうほど驚きました。言われてから、始めのほうを読み返してみれば、なるほどそうだったのかと思い当たる節がいくつもあります。デートとかあの辺りも……。そう思うと、切なさがこみ上げてきます。

いやあ、面白かった。最後に来て急展開が見えたおかげで、もうどうなるかまるで予想がつきません。次はきっと例の選挙が絡んできながら、さらに熱い展開が待ち受けているんでしょうね。もう楽しみで楽しみでしょうがない。

悪魔のミカタ666〈2〉スコルピオン・テイル (電撃文庫) - うえお 久光

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悪魔のミカタ 666 (3) スコルピオン・デスロック 上

悪魔のミカタ666〈3〉スコルピオン・デスロック〈上〉 (電撃文庫) - うえお 久光

「私は今度の『紅白祭』、朝比奈側の赤組につく」
恕宇の言葉に、イハナは動揺した。この可能性を忘れていた。生徒会長選挙を兼ねた体育祭は、クラス対抗による決戦となってしまったのだが、綾のみならず、恕宇までもが、イハナと敵対する赤組についてしまったのだ。これからどうすべきか考え込むイハナに対して、恕宇はいう。きっと私の行動に感謝することになるぞ、と。
そして、紅白祭が始まったが……

生徒会長選挙を兼ねた体育祭の前半戦が始まるお話です。

いやー、面白い面白い。今回は、恕宇の一人舞台と言ってもいいぐらい、いろいろかき混ぜてくれましたね。敵対すると言い出したときにはどうなるのかと思いましたが、イハナが感謝するってこういうことか。あの電話を受けたイハナがどういう思いをしたか、想像すると、くすぐったくなります。

ですが、それ以上に恕宇やられたのはコウでしょう。今のコウに、あの賭けを持ち込むとは……。イヴな話で、ちょっと自分のリズムを崩していたように思いましたが、ここにきて復活しましたね。吹っ切れた恕宇の恐ろしさを垣間見ました。
このあとも要所要所で挑発してくれて、同じ男としてコウには同情する思い。いや、笑いまくりましたけどね。

いろいろ笑えるものがありましたが、始まってみたら紅白祭は、熱かったですねー。しょっぱなの生徒会長の挨拶からして、興奮させられるものがありました。グレイテストオリオンの影響だとはいえ、全校生徒が一丸となって、体育際で突っ走るってのは、経験したくなるものがあります。

まあ、周囲が燃えていても、頭の人たちは、何かと冷静なんですが、そんな中、得体の無さを存分に見せてくれるのが、菜々那でしたね。能天気なように見せかけて、計算づくしなものを感じさせるだけに、これから何を仕掛けてくるのか気になるところ。

個人的に一番印象に残ったのは、借り物競争の後のイハナとコウのやり取りですね。「数の力」を目の当たりにして不安に思っていたことが、下地になっているんだとは思いますが、やっぱり好きな人の前で、というのは、耐え難いものがありますよね。理不尽とわかっていながら、というイハナの本音には、切ないものがありました。

ただ、コウの心情を考えると、辛いものもあるから難しいです。「好きな人」という言葉が、コウにとってどれほどの重さを持つのか、たとえ、冗談であっても、動けなくなる姿を見たら、伝わってくるものがあります。
人を傷つけたとしても、望まれていなくても、自分の決めた道を歩もうとする姿が、ここにきて揺れる……のとはちょっと違うかもしれないけれど、重みを感じてきたみたいで、今までの道のりを思うと、心苦しいばかり。

このショックを引きずりながら、はたして後半戦は戦えるんでしょうか。イハナを応援したくとも、不安要素が増えてきて、どうにもドキドキです。続きとなる下巻が、とても楽しみですね。

悪魔のミカタ666〈3〉スコルピオン・デスロック〈上〉 (電撃文庫) - うえお 久光

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悪魔のミカタ 666 (4) スコルピオン・デスロック 下

悪魔のミカタ666〈4〉スコルピオン・デスロック〈下〉 (電撃文庫) - うえお 久光

午前の部は、白組がわずかな点数で赤組をリードして終わった。これはイハナにとっては予想外の展開だったが、もともと完全に予想することなど無理であるし、午後をいかにして戦うかに集中していただめ、この結果について、それほど気にかけていなかった。だが、すでに計算は狂い始めていた。「熱血化」の影響は、思いもよらぬところから、イハナとコウ率いる白組に襲い掛かってきて……。

生徒会長選挙を兼ねた体育祭がついに終わるお話です。

初っ端から、針のムシロを味わうコウの様に、笑いが止まりませんでしたが、それ以上に面白かったのが、グレイテストオリオンの影響で、イハナの裸をみることになってしまった時の慌てふためく様子ですね。第三者からしたら、挙動不審極まりないよなあ、なんて思って、頬ゆるみっぱなしでした。いや、別に羨ましいとかそんなこと思ってませんよ?

そんなお笑いの後は、紅白祭の不可解現象が待ち受けていて、いやいや、まさか、熱血化が、こんな形で生徒たちに影響を与えるとは思わなかったですよ。あまりにも突拍子もないお話なのに、それをすんなり受け入れることができるのは、今までの下地があったからでしょうね。「思い」の強さが生む逆転劇には、声援を投げかけたくなる熱さがありました。

イハナやコウたちはいろいろ考えなきゃいけなかったけど、やってる人や応援してる人たちからしたら、充実感あったろうなあ。綾の言う「お手伝い」も判る気がしますね。
白組と赤組が、最後の競技である棒鳥騎馬戦(棒倒し+騎馬戦)で、見せた戦いは、ほんと面白かったです。

体育祭もさることながら、もうひとつの大きな焦点である洋平VSコウの戦いも、見事でした。何か、だんだん洋平が格好良くなってきましたよねー。コウの油断と恕宇との連携があったとはいえ、あと一歩までコウを追い詰めたところに拍手。
そこで追い詰め切れなかったところが、ある種の敗因ではありましたが、ところがどっこいしょな展開に驚きです。
「狼少年は、二度だます」
まさか、こんな使い方があったとは思わなかった。コウが気付いていく推理過程もさることながら、洋平の覚悟に鳥肌ものです。こうなるともう、この先の展開はまるで読めませんね。ああ、どうなっていくんだろうと気になるばかり。

いやあ、面白かった。ひとまず大きなイベントが終わったとはいえ、知恵の実関連の話もイヴの話も、まだまだ終わりが見えないので、続きが気になるばかりです。
最後に、今回一番がんばったであろうハナちゃんに、良かったね、と声をかけたくなる出来事があって、心温かくなったんですが、こちらの問題も、今後どうなっていくのか楽しみですね。

悪魔のミカタ666〈4〉スコルピオン・デスロック〈下〉 (電撃文庫) - うえお 久光

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悪魔のミカタ 666 (5) モンストラムレッド

悪魔のミカタ666〈5〉モンストラムレッド (電撃文庫) - うえお 久光

目を覚ますと隣にイハナがいる。そんな毎日を愛しく思うが、コウは「公式の恋人」のサクラがいて、しかも彼女は、文化祭にあわせて、こちらに戻ってくるというのだ。けじめをつけるためにもこのことをサクラへ告げようとするコウだが、イハナはそれをよしとせず、今までどおりいて欲しいという。どうすべきかとコウが悩んでいる間に、町では「現実にはありえない」出来事に遭遇する人たちが多発してきて……

「恐るべき何か」の「前兆」を意味する「モンストラム」を副題としたとおり、悪魔のミカタ 666の第五弾は、これから起きるであろう物事をいろいろ予感させるお話でした。

いつもと同じ日常の中、ちょっとだけ何かが起きている。違和感を覚えても、何が起きているのかわからない。キャラのやり取りや、ノットB問題についての考察だけでも面白いのに、ところどころで引っ掛かる物事が、喉に刺さった魚の骨じゃないですけど、気になって気になって仕方ない。

それにしても、今作のイハナは可愛いかったなあ。普段はともかく、コウと二人っきりでいるときのデレっぷりは、凶悪なまでに可愛い。寝起き姿もいいけれど、コウに見つめられて、照れるところとか、どうしてくれようかと思いました。
一緒に寝てるのに、ただ寝てるだけっていうのは、どうかと思いつつも、この二人らしくて、思わず顔がにやけてしまう。

そんな日常もいいけれど、一番気になるのはノットBの動向でした。が、動きが無いというだけで、これだけ不安になるのもすごいですよね。いったいノットBは、何を考えているのか、どういう状態なのかを、みんや無玄などが、推察していくやり取りに、頭脳戦っぽいものを感じて、ゾクゾクさせられる。
しかも、異なる思惑を持つものが、同じテーブルについたりしてるんですから、先読みを許さない状況にドキドキする。

また、コウを襲う状況がきつくて。もうひとりの自分が生まれたことで、今まで気づいてなかった内面をさらけ出されて、不安定になってるところに、サクラの話がきたら、ああ、折れる……堕ちる……。
イハナの倒錯した思いが、むしろ甘美に思えますが、さて、これからどうなっていくんでしょうか。

ノットB、無玄、ゼロ、日奈、夕陽を連れた男、そして文化祭など、気になることが多いだけに、続きが楽しみでなりません。

悪魔のミカタ666〈5〉モンストラムレッド (電撃文庫) - うえお 久光

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悪魔のミカタ 666 (6) ノットB

悪魔のミカタ666〈6〉ノットB (電撃文庫) - うえお 久光

「……おれを『代行者』にするために、亜鳥は、さらわれた?」

人間の「魂」と引き換えに、契約したものの願いをかなえる「知恵の実」。悪魔の代わりに魂の回収を行う悪魔のミカタである堂島コウが、魂集めを完了させて、という666シリーズの第六弾。今回は、文化祭直前。堂島コウのコピーとなったノットBの決意を描くお話です。

おー、なるほど、こうなっていくのか。
内閣が絡んできたり、「夕日を連れた男」の思惑が見えたり見えなかったりといろいろありましたが、さまざまな推測がどれもありえそうで引き込まれる。それにともなって、ノットBの考え方というのが見えてきたように思います。駆け引きとか、女性への態度とか、基本的にはコウと同じなんだけど、ちょっとだけ違うようなところもある(ように感じる)のは、環境の違いなのかな。どちらにせよ、女の子に囲まれてるあたりが、いかにもですけど。

ただ、今回はサブタイトルどおり、ノットB側のお話しかないので、ちょっと物足りなくはあるんですけどね。個人的には、コウがどういう思いでいたのかを知りたかったなあ。なんせ、日奈の話は、ノットBだけじゃなく、コウも愕然とさせるものだと思うから。なんせ、読んでる僕ですら、あのとき彼女がノットBに告げた言葉を読んだとき、思わずテンションあがるものがありましたからね。
あの言葉を知ったあとの行動は、ひょっとしたらノットBとコウで変わったりするのかしらと思ったりする。

さて、次は……文化祭話になるのかな?それとも、また別の話になるのかしら。
どんな話でもいいけど、個人的にはコウが全面にでてきてくれると嬉しいです。
期待して待っていようっと。

悪魔のミカタ666〈6〉ノットB (電撃文庫) - うえお 久光

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