「それから、今回に限って『ごめんなさい』は言っちゃだめ。わかるの、御浜さんのしたことは、恋人のセーラ先輩としては許せないことだけど。でも、女の子の来栖セーラには、痛いくらい……本気の気持ちだってわかるから」
だから、と。
「茸味は、茸味にキスまでした御浜さんの気持ちを大事にしてあげて。そのかわり、キスしたことなんかわすれちゃうくらい、いっぱいキスして」
いたって普通の男の子、茸味と才色兼備な女子高生ロボットのセーラの恋を描いていくシリーズの第七弾。今回は、ラヴィが友人のために人肌脱ぎ、絢乃がびんぼーのプライドとベッキーとの絆のために戦い、セーラと茸味はお互いの内心を打ち明けてますますラブラブになっていくお話です。
やっぱりラヴィニアは格好いいなあ。好き合っていた恋人たちの本心を引き出すために、たとえ嫌われ者になろうとも一肌脱ぐ姿にやられます。また彼女の誇り高さと優しさが伺える言葉が素敵なんだ。茸味を相手にするときだけ、ちょっと弱気になるところもいいですよね。
さすがにセーラを押し退けてという行動は取らないと思いますが、彼女も素敵な恋をしてほしいな。
今回意外な格好良さ・・・といっていいかな、を見せてくれたのが誰であろう絢乃で。びんぼーなめんなって言葉をああもビシっと決めてくれるのは彼女しかいないでしょう。内容はともかく。
おかげで無駄な苦労をしたり、相棒であるベッキーに不安な思いをさせたりしてましたけど、戦いを通じて、よりいっそうの絆を感じさせてくれたところがよかったです。この二人の関係は好きだなあ。
子供ボディだってこともあるのかもしれませんが、セーラたちは戦うことなく普通に恋愛してました。折枝さんの話、もうひとりの自分、告白されたことなどなど、二人の間で秘密になっていたことを、気まずい思いをしながら打ち明けていったことで、より一層愛しさが溢れていくところはいいなーと素直に思っちゃいますね。
セーラが最後にすごい発言しちゃってましたけど、それもまた男女の間だったら距離を縮めるためのコミュニケーションのひとつでしょう。いつか自然にできるといいですね。
こうしてみると三者三様のお話になっていますが、超鋼機武闘会の行く末はどうなっていくんだろう。このあたりが見えてこないのはちょっと物足りないですが、ま、ラブラブっぷりが楽しいからいいか。
超鋼女セーラ7 フタリの青春 お嬢のユウウツ (HJ文庫)
寺田 とものり
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