Home > ライトノベル > [すえばしけん] スクランブル・ウィザード(2)

[すえばしけん] スクランブル・ウィザード(2)

「君、あの子の力を隠したまま育てたいんやろ?それで正解やと思うし、誰に告げ口する気もあらへんよ。こう見えても子ども好きやし、俺」
「子ども好きが自分のためにガキを利用するのかよ」
「まあ、それは……うん。だって俺、死ぬわけにいかんから」

魔法の素質判定が最低のDランクでありながら、内閣特別対策局というエリート組織に所属する椎葉十郎と、彼が臨時教官を務めることになった魔法士育成学校の生徒・月子がトラブルに巻き込まれていくシリーズの第二弾。今回は、一泊二日のキャンプで拾った遭難者がトラブルを呼び込んで、というお話。

いやあ、面白かったなあ。何といっても月子の恋心がいいです。特別用事があるわけでもないのに、何か手伝うことはないかと教官室へやってくるところに微笑ましいものを感じます。しかも今回は内閣特別対策局入りを目指したいという女性が、見習いとして十郎の側にやってくるんですから、もう!
やきもきする月子を見てるだけで、楽しくなってしまいますね。優等生の仮面をつけていた以前よりも、とても好感が持てるようになりました。

で、キャンプ場からの帰り道に、トラブルが起こるんですが……。そうだよなあ、魔法の力が強いからといって、戦えるわけではないんだよなあ。なまじ戦いの道に身を置いていたが故に気づかなかったのは十郎のミスですが、それを助けたのが月子だったってのがとてもいい展開でした。恐怖にとらわれることなく戦う月子の姿に、十郎への信頼と思う心を感じます。
にしても、俊介くん。男のプライドはわかるけど、もうちょっとわかりやすく動こうよ。月子の目は一点しか向いてないので、なかなか大変だとは思いますが、頑張れ男の子!

キャンプが終わってからのもうひとつ戦いは、やや性急すぎる感がありましたが、ここでまた姉の手がかりがひとつ見えたのは大きな収穫かな。コンビを組んでる能勢に、相手の絡め手が伸びてきそうなところもいい感じに不安を煽ってくれます。

このあたり次でどう動いていくのかわかりませんが、ま、それ以上にあのエピローグはよかったですね。月子の必死さが伝わる言葉と、本気で恋のライバルになってきた見習い卯滝が繰り広げてくれるであろう三角関係は、今後のニヤニヤ項目として大いに注目していきたいです。

スクランブル・ウィザード2 (HJ文庫 す 3-1-2) - すえばし けん

スクランブル・ウィザード2 (HJ文庫 す 3-1-2)
すえばし けん

ホビージャパン(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[すえばしけん] [HJ文庫] [ライトノベル]

Home > ライトノベル > [すえばしけん] スクランブル・ウィザード(2)

Trackback:0

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/2730
Listed below are links to weblogs that reference
[すえばしけん] スクランブル・ウィザード(2) from booklines.net

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [すえばしけん] スクランブル・ウィザード(2)

Search
お気に入り

異形の王子と毒を吐く少女の恋の物語

4048700588

他人を寄せつけぬ毒を載せた言葉を吐いていた少女が、王子と伝承と出会ったことで、信じる思いを紡ぐようになる、その祈るような思いに涙しました。懐かしき人たちとの再会もまた素敵。→感想


それは血の繋がらない家族の物語。

4048700480

大きな山や谷があるようなお話しではないんだけれど、クセのある七人のきょうだいが共に暮らすその家には、じんわり温かい家庭がありました。それぞれ抱えているものはあるけれど、この家族ならきっと支え合いながら乗り越えてくれると信じてる→感想


それは「夢利き」が語る人の夢の物語。

夢の上(1) 翠輝晶・蒼輝晶 多崎礼

最高傑作級!辛くとも好きな人と共に歩める幸せ、あるいは人の夢に乗る幸せと切なさ。独立しながら、リンクする物語は、温かさに、人を想う気持ちに満ちあふれて、胸が熱くなる。人が人と出会うことの素晴らしさは、時に眩しくもあり、切なくもなるんだなと思いました。→感想


江戸時代。新たな暦を作る偉業を成し遂げた渋川春海の物語。

天地明察

最高傑作!碁打ちであり、算術家でもある男が、打ちのめされ挫折して挫折して挫折して、でも夢を忘れられず、立ち向かう姿に、どれほど興奮させられたか、泣かされたことか!さりげなく描かれる恋も素晴らしく、読み終わりたくないとこれほど思った作品はありません。 → 感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下

なかのひと

Page Top