「ドリルがチェーンソーごときに負けるかよ!」
「その通りです」
冷静なビュートが珍しく感極まったように言った。
「ドリルは素晴らしいものです。何ものにも負けることがあってはなりません」
bioクラフトと呼ばれる宇宙人と地球人の交流を描いた物語の第六弾。今回は、bioクラフト・パートナー同士の親睦を深めようとするアーネチカの思惑が裏目に出て、深い溝が入り始めた中、二五〇万光年先に正体不明の敵が現れて……というお話です。
初っ端の親睦会は、なんか楽しかったですね。しぶしぶ場に落ち着いた桜子が、ティセに対してみせる素顔とか、広大の側で顔を赤らめる静花がちょっと頑張るところとか、ティルの直球な明るさとか、すっごい良かっただけに、アイシャ・アンリとティル・桜子の間で、売り言葉に買い言葉が始まって、喧嘩別れしちゃうところが、寂しく思いました。みんな仲良くと思いながら、間に入りきれなかったティセが落ち込んじゃうのも、分かる気がします。
このままじゃまずいよなあってことで、広大が何とか間を取り持とうとするんですが、意外なところにちょっとした助っ人がいてくれたところは、なんかニヤリとしちゃいましたね。静花からしたら力強い味方だよなあ。うんうん。
一番気になっていたティオと桜子組ですが、桜子は桜子でティオのことを思っているので、ティセに対しては、いつものようなツンじゃない姿を見せてくれて、うふふとなっちゃいます。まだどちらも素直じゃないけど、未来は決して暗くないぞ、ティセ!と応援したくなる。
そんな具合に、ちょっとずつ間を埋めていたときに現れたのが新たな敵で、こういうとき、共通の敵が出てくると、結束力が生まれてきますよねぇ。ドリルに対抗する敵がチェーンソーってのがアレですけど。
いったい何者なのかということも気になりますけど、それより驚いたのは、bioクラフトが地球へやってきた目的が明かされたことでしょうか。今まで、頑なに口を閉ざしていたことですけど、そこにパートナーへの信頼が見えて、良かったです。ちょっと壮大すぎるけど。
ただ、長女は、ティセとは異なる思惑を持っているようなので、そのあたり気になりますね。
まあ、ひとまず、四姉妹のうち三姉妹は、仲良くなってくれそうでよかったです。
甘いもの論争で、普通の姉妹喧嘩を見せてくれた最後に微笑むばかり。
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