Home > ライトノベル > [夏緑] くろかの

[夏緑] くろかの

阿寒望の所属する科学部は、現在四人しかない。あとひとり、部員が入らなければ、同好会に格下げされてしまう。そんな折にミステリアスでクールで、文武両道なクラスメイト闇暗魔夜が、どこにも所属してないことを知り、先輩から「なんとしてもスカウトしろ」と命令された望は、彼女と二人っきりになれる場所で話をしようと、帰りにあとをつけていたら、突然宇宙人に遭遇して……気づいたら、赤ちゃんに?

宇宙人の若返りガスを浴びて、赤ちゃんになってしまった科学至上主義の望(脳はそのまま)と、オカルト主義な闇暗魔夜が繰り広げる、科学とオカルト蘊蓄満載なラブコメです。

これは楽しかった。
圧倒的に進んだ文明を持つ宇宙人が、迷信を信じてるっていうことに、妙なユーモアを感じてしまいましたけど、それはともかく、赤ちゃんになってしまった望と、彼を世話する魔夜のやり取りが、とても楽しい。

というか、魔夜が実は望を……というのが早いうちから見えるので、子供をあやすふりをしつつ、実は好きな人と触れ合うことができる喜びが見えてきて、なんともニヤニヤしちゃいます。普段とてもクールなのに、望のことに関しては、何かと嫉妬する姿が、とてもよかった。ツンデレとはちょっと違うんだけど、この微妙に見え隠れする乙女心が、すっごい好きだなあ。
望が魔夜の好意に気づかないのはお約束ってことで。

科学やオカルトの薀蓄を交えた掛け合いも、ユーモアや皮肉を交えたものがあって、ふっと笑ってしまうものがあります。最後に、宇宙人との対決があるわけですが、論争で突破していくとは思わなかった。なんてヘタレな宇宙人……。

とまあ、いろいろありながらも、困難を乗り越えて、ふたりの仲がだんだんと深まっていく展開はよかったですね。魔夜のことが気になるようになってきて、最後に手をつなぐところとか、ほんと、どきどきしました。
これって続編出そうと思えば出せると思うんだけど、どうなんだろう?個人的には、ちゃんと恋人同士となったふたりの様子とか見てみたいだけに、ちょっと期待したいです。

くろかの  - 夏緑

くろかの
夏緑

ホビージャパン(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[夏緑] [HJ文庫] [ライトノベル]

Home > ライトノベル > [夏緑] くろかの

Trackback:1

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/2350
Listed below are links to weblogs that reference
[夏緑] くろかの from booklines.net
[感想][★★★☆☆][夏緑]「くろかの」 from ただ、それじゃ終われないでしょ! 2008-04-07 (月) 22:04
「闇暗、俺に何か隠してないか?」 「べ、別に何も隠してませんよ……?」 「なんでそんなに余裕が無いんだ。不必要なまでに『フフフ……』っていつも余裕の笑い...

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [夏緑] くろかの

Search
お気に入り

虜囚の姫と疎まれる第二王子の旅路を描くファンタジー。

花守の竜の叙情詩 (富士見ファンタジア文庫) - 淡路 帆希

オーソドックスではあるんですが、各キャラの心の変化が丁寧に描かれていて、とてもいい。切ないお話ではあるんですが、最後の心に温かいものが残りました。大切にしたい思いが詰まってるお話です。 → 感想


まさかこんな素敵な青春物語が読めるなんて!

電波女と青春男 (電撃文庫)電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)

甘酸っぱく、時に遣りきれない思いに苛つくこともあるけど、高いところから飛んでしまうような青春模様が素敵でした。笑いも沢山あるし、ほんと面白かった。とてもオススメ。


聡明であるが故に孤独な少女プルーデンスと、蒼い衣をまとった名無しの吟遊詩人が、鳥の塔に至る迷宮の謎に挑むファンタジー

鳥は星形の庭におりる (講談社X文庫―ホワイトハート)

世界観といい雰囲気といいハマりまくりです。知識を持つが故に、両親や兄から疎まれて、家族といても孤独を感じていた少女なんですが、それをぐっと堪えて、誇り高さを忘れない姿勢が素敵でした。続きが出てくれると最高に嬉しいです。→感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下


十八番目の皇女という立場から、何も手にすることができなかった月華が、心の内に「龍」を飼う涼狐の剣舞に惚れて、剣を手にする中華風ファンタジーのボーイ・ミーツ・ガール。

DRAGONBUSTER 1 (1) (電撃文庫 あ 8-13 龍盤七朝)

淡々と語られている物語だと思っていたのに、気づけば引き込まれています。溜め込んだエネルギーが、次なる巻で爆発してくれることでしょう。背筋がゾクゾクするほど、楽しみでなりません。→感想

なかのひと

Page Top