水と食料を手に入れるために立ち寄った町で、ティマとベコイアは町人に襲われた。何でもこの町はつい先日、利気を扱うものに襲われ過敏になっていたらしい。そのとき、町の人を手助けをしたのが、誰であろうサザンだった。
町を襲ってきた軍人が利用した利学兵器の恐ろしさと、その兵器に伝説の都市・ドゥカイズの紋章が刻まれていることを知った三人は、戦を回避するために、ドゥカイズの軍へと立ち向かう決意をしたが……
利力のイレズミと擬似生命体の虫により、死ぬことを許されないサザンと、利力の運ぶ幸運の強さから周囲の人に不幸を呼んでしまう少女ティマと、ティマの護衛である侍なベコニアが繰り広げる冒険譚。今回は、利力の使い手として、圧倒的力を見せ付ける伝説の都市ドゥカイズの人たちを相手取るお話です。
いやあ、すごい。このシリーズは、愚直なまでに直球な熱さを見せてくれるんですが、最終巻ってこともあって、今まで以上に熱かったです。特にティマがすごかった。敵対する勢力を目の前にしても、決しておびえることなく自分の主張を唱え、甘いと言われても理想を追い、傷つけられても、自分にできることがあるなら、力になってあげたいと思う姿が素晴らしすぎ。
それだけじゃなく、追い詰められても諦めず、彼女にしかできない方法で、ピンチを切り抜けるクライマックスには、やられました。もはやティマが主人公といってもいいぐらいの活躍っぷりが、すごかった。
とまあ、ティマの熱さが目立ちましたが、ベコニアもやってくれたなあ。サザンに対するデレなところは、まだツン度が高いとはいえ、狼狽っぷりには、クスクスしてしまうものがありましたが、いざお嬢のために戦う姿には、痺れるものがありました。親愛なるもののために、勝つのではなく、引かぬ覚悟を見せられてグッとくる。再登場したセシリアとの戦友を思わせるシーンも、素敵でした。
義経を護る弁慶を連想させられるほどの迫力に、どうなるかと思いましたが、最後にはハッピーエンドでよかったです。ベコニアの意外な積極性と、彼女の涙が生んだ奇跡が良かったです。
いやあ、面白かった。これで終わりとはさびしいですが、非常にきれいに終わってるので、これ以上は蛇足になっちゃうかもしれませんね。次にどんなお話を見せてくれるのか楽しみです。
鉄刃サザン3~めぐりあう絆~
大迫純一
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- ジャラル 2007-12-09 (日) 12:36
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作品のほとんどに戦闘シーンテンコ盛りの大迫純一先生の作品らしく、今回も戦闘また戦闘で終わった作品でしたね。ただ女性キャラの頑張りに大して、主人公のサザンが、今ひとつ目立てなかったかな? せっかく長い年月を生きているキャラなのだから、不老不死の人間の、周囲の友人や恋人が老いて死んでも生き続けなければならない孤独感とかが、もう少し見たかったですね。
- deltazulu 2007-12-09 (日) 18:10
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たしかに今回はサザンが目立ちませんでしたね。孤独感とかそういったものがチラリとしか出てないのは、ちょっと残念でしたが、その分、熱さを持ってきたのかしら。
両立させると、今の分量では収まらないかもしれないですね。
でも、読みたかったなあ。






