『黄金週間』の真っ只中、少しずつ距離を縮めてた茸味とセーラだが、間にサァラが入り込んできた。二人の仲を邪魔しようというのではないが、茸味の家に同居することになった妹分の存在に、セーラはヤキモキする気持ちが止まらない。そんな恋のバトルが繰り広げられている中、超鋼機武闘会の戦いと、さらに別の勢力が超鋼女を狙い始めて……
いたって普通の男の子、茸味と才色兼備な女子高生ロボットのセーラの恋を描いていく物語。前編では、とてつもなく甘い空気を見せてくれた二人でしたが、後編では甘いお話はちょっとお預けで、バトルが目立ったかな。
とはいえ、バトルオンリーってわけじゃなくて、茸味の家に遊びに来たセーラが……というところから、甘い妄想があったり、思いもよらぬトラブルがあったりと、にんまりさせてくれるところは、いつもどおり顕在でしたけど。っていうか、「お勉強」というフォルダに「友情の証」ってフォルダを作るのはやめましょう。
とまあ、犬も食わないこともやってたりするんですが、そちらはおいておいて、今回はなんと言っても、サァラの変わり方が良かったですね。茸味の家で、あれこれ好奇心旺盛に動き、ひとつひとつ常識を学んでいく姿は、可愛いものがありますが、それ以上に、自分は何をすべきかということを考えながら動く姿に、心を打つものがあります。
茸味のことが好きという気持ちはもちろんあるんだけど、セーラから横取りするというのではなく、ラヴィニアのように、好きだから見守りたいという気持ちが、だんだん見えてきて、一気に好きになりました。
なぜ戦うのかと問われたとき、自分の幸せにおいて、仲間を、家族を失うわけにはいかないと告げたときのシーンには、熱いものがこみ上げてきました。
茸味のことでは、千美絵もちょっと迷っていましたが、いい意味で片思いな位置にいてくれるみたいですね。ひょっとしたら、サァラとコンビを組むのかな?なんてことがあったりして、ちょっと楽しみ。
肝心のバトルでは、超鋼機武闘会よりも「若草の四姉妹」なる人たちが出てきたのが興味深いですが、敵……とは言い切れないのかな?いや、今のところどんな目的があるのかはっきりしませんが、超鋼女が四人いて、あちらも四人いるので、ライバル関係になったりするのかしら。
不明な点がいろいろあるので、楽しみですね。
超鋼女セーラ センパイと僕の黄金週間[後編] (HJ文庫 て 1-1-4)
寺田とものり
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