聖ラクス協会を目指していたメイベルとナバルは、いきなり衝撃的なものと出会った。なんとここでは、「グライダー」なるものが、人を乗せて、空を飛んでいるのだ!いったいどうやって、空を飛んでいるのか気になるメイベルと、実際に空を飛んでみたいナバルは、民衆からの大歓迎を受けたあと、すぐさま、行動に移って……
ラクスを訪れた二人の前に、空飛ぶ機械という楽しいおもちゃが転がってきたお話といっていいかしら。いつもは、メイベルが薀蓄ずらずら並べることが多いけど、今回は帝国では見たこともない機械や技術、考え方をメイベルが学んでいく感じですね。文化や技術の違いや出会いという、旅の面白さが伝わってきます。
物珍しさから、大興奮するメイベルが見れるんですが、これがまた可愛いんだと思ったのは、僕だけじゃないと思うんだけど、さてさて。
一方のナバルは、あまり目立つところがなかったなあ。あ、でも、帳簿管理を手伝って、横領犯を見つけたところには笑いましたけど。勇者というイメージからは、あまり想像できないヂミさですが、すっきりしないナバルを一生懸命メイベルが褒めてあげたところが、健気だなあと思いました。
ひょっとしたら、このまま、ラクス観光で一冊終わってしまうのかと思ってしまうほど、のんびりとした物語でしたが(それはそれで面白いけど)、戦争が始まってきてから、俄然面白くなってきましたね。今まで新たな技術を教えられるばかりだったメイベルが、知を持って防衛をはかり、空を飛ぶことを学んでいたナバルと力をあわせて、敵を倒すところなど、頼れる聖女と勇者らしい戦いっぷりが素敵でした。
できればもっと、メイベル×ナバルのシーンを見たかったなあ。いや、ナバルにのしかかられて、真っ赤になるところとかすっごい好きなんだけど、もうちょっといろいろあってくれたらなと思う次第。
ともあれ、南方と帝国との間の架け橋まで渡すようになってきて、(性格はともかく)ほんとに聖女だなって存在になってきたじゃないですか。いい仕事してるなあ、と思ったら、南方でさらなるきな臭い動きが見え始めてきたので、次作は、ナバルが活躍するのかしら。今回のようなのんびり空気じゃ無さそうな気がするだけに、楽しみですね。
くじびき勇者さま 5番札 誰が守り神よ!?
清水 文化
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