旅の途中、丘陵地帯の町を通ったら、花火が上がっていた。どうやらお祭りがあるようだ。興味を持ったティマの言葉を受けて、ベコニアはその町を訪れることにした。だがそこで出会ったのは、100年前、この地を蹂躙し、治めるコーデッツの名を踏みにじった魔人として、処刑の危機に遭遇しているサザンだった……!
ティマとベコニアが、魔人の伝説の残るパドリアスを訪れたら、そこで伝説上、魔人として恐れられていたサザンと出会って、というお話。前作の終わりで別れたのに、こうやって出会えるというのは、ティマの利力の強さのおかげでしょうか。素直に嬉しく思います。
ティマとベコニアの主従を越えた間柄は、いつもながら素敵ですが、ベコニアのサザンに対する感情がいいですね。はじめはともかく、今では信頼できる人としているだろうに、素直に態度や言葉に出せない姿がいじらしい。
そんな三人が一堂に会したパドリアスの話ですが、100年前の出来事とはいえ、サザンが町を蹂躙して、多くの兵士を殺しまくったなんてのは、ちょっと信じがたいものがありましたが、同じ状況でも別の方向から見ると、また別の方面が見えてくるんですね。町を治める領主からは、魔人として恐れられ、町に住む者たちからは、解放者として崇められているという、両者の隔たりそのものが、今回の大きな鍵でしたね。
身分の違いによるすれ違いから、大きな問題へと発展したわけですが、そんな中、最も印象的だったのは、幼き少女ティマの行動ですね。利力こそあれど、体力では普通の少女が、たとえその身が動かなくなろうとも、決してあきらめずに、己の信念を貫き通す姿に、熱き思いでいっぱいにさせられました。
守られる存在であるはずなのに、その枠で収まらないところに、ティマの魅力がありますよね。
いやあ、面白かったです。嬉しいことに続きもあるみたいですね。またまた、二手に分かれた終わり方でしたが、きっと、遠くないうちに、出会うことでしょう。
今度あったときは、ベコニアがサザンに素直になれてたら嬉しいんだけどなあ、なんて思いますが、どうなるのか楽しみですね。
鉄刃サザン 2
大迫 純一
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- ジャラル 2007-09-05 (水) 10:38
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不死の魔人サザンと不幸を呼ぶ少女ティマ、ツンデレ剣士のベコニアのトリオが活躍する小説の第二弾です。作品の全てに戦闘シーンがあるバトル作家の大迫先生だけあって、戦闘シーンはノリノリで書かれていますね。
今回は「悪い領主を倒しました、メデタシ、メデタシ。」で終わらない現実というものが背景で、良かったですね。次巻も楽しみです。 - deltazulu 2007-09-05 (水) 20:00
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王道展開のようで、捻りがあるところが素敵でした。それでいて、熱さを忘れませんし。
最後には三人で……とか思いますが、どうなるんでしょうね。楽しみです。






