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[寺田とものり] 超鋼女セーラ 3 センパイとボクの黄金週間 [前編]

茸味がセーラと出会ってから早くも一ヶ月が過ぎようとしている。忙しく、楽しく、すこし切ない日々は、あっという間だった。あわただしい毎日だと自分でも思うが、まだまだこのあわただしさは終わらないだろう。だって、今日から女王聖誕祭という大型連休、通称『黄金週間』が、明日からは超鋼機武闘会が始まるのだから……

超鋼機武闘会が始まるお話というよりは、初めて迎える長いお休みに、ふたりが期待に胸を膨らませるというお話ですね。ふたりの鼓動か聞こえてくるぐらい、初めて迎える黄金週間にドキドキわくわくしてる様子が伝わってきます。

特にセーラがいいですね。普段は生徒会長として、模範的な態度を崩さないのに、茸味のことになると、逸る気持ちを抑えられずに、周囲の人に気づかれちゃうところとか、可愛いったらないです。しかも、「茸味のはじめては、わたしがひとりじめしたいの」とか言いだすんですから、たまりません。ごちそうさま、と幾度言ったことか。

茸味に惚れてる千美絵は、二人の様子を見て落ち込んでいましたが、そんな彼女をみかねて友人たちがいろいろ協力する様はいいですね。奪い取ろう!というのではなく、一抹の期待を持ってたっていいじゃないかという消極的な積極性が、ドロドロな展開ではなく、恋愛における青春な雰囲気を盛り上げてくれてます。セーラと茸味の関係が大好きなのに、千美絵のことも、頑張れ!って応援したくなるところに、千美絵の良さがあるかな。まあ、彼女については、もうひとつ別のお話も出てきそうなので、楽しみだったり。

誰も彼もが茸味を気にする中、印象的だったのは、茸味の母、徳子の言葉でしょうか。子供を信じるという言葉の重みが伝わってきますが、それでいて子供に負担にならないよう見守る姿に、背筋が伸びる思いです。素敵なお母さんだなあ。

とまあ、超鋼機武闘会が始まったわりに、戦闘シーンは一回ぐらいしかなくて、ほとんどが恋愛モードでした。いや、ぜんぜんオッケーですけどね。
そういえば、王ノ道でしたっけ?セーラについて何か知ってる男がでてきたところには気になりましたが、どうやら裏では何か動いているみたいなので、大会を楽しもうとする二人からすると、きつい展開になるかも。

ちょっとした不安要素が見えるだけに、これからどうなっていくのか楽しみですね。

超鋼女セーラ3 センパイと僕の黄金週間 前編 (HJ文庫 て 1-1-3) - 寺田とものり

超鋼女セーラ3 センパイと僕の黄金週間 前編 (HJ文庫 て 1-1-3)
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