転校した高校の始業式の日、帰宅したらそいつが家にいた。陶器のような美しき顔をした幼い女の子は、突然襲い掛かってきて……そして氷見透は改造されて、人間ではなくなった。宇宙人である由宇は、透をつがいとして子を残し、子孫で人類を支配しようとしているのだが……
人類を支配すべく、人について学ぶ宇宙人の由宇と、彼女に改造されて逆らうことができなくなった透の奇妙な同居生活と、宇宙人によって改造された人たちのバトルみたいなものが展開されるお話です。
う~ん、って感じだなあ。
テレビとか新聞とかからいろいろ情報収集しつつ、人類のことを理解していく由宇と、別に何だっていいだろうと投げやりな透の会話が、噛み合わないユーモアをかもし出して面白くはあるんですが、いかんせん、禅問答みたいなのが長く続くのがどうもね。
透が感じていた絶望には、非常に心痛むところがありましたが、かといってそのことに苦しんでることが伝わってこないのも、なんだかなあと思う。
はじめは心通わすことのなかった二人が、新たな人が入ってくることで、変化していくというのはよくありますが、さらに人間関係が変わってくるところは、意外でした。まさかの嫉妬や驚きの反逆など、後半の展開には目を見張るものがありましたね。
ただ、うまいと感心することはあったけれど、面白いと思うことはなかったです。あとちょっとで面白くなりそうな感じがあるだけに、もったいない気も。
続編があっても読まないけど、別作品なら読んでみるかもしれません。
第1回ノベルジャパン大賞大賞受賞作。
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