Home > ライトノベル > [夏緑] 戦姫 3 少年は荒野に立つ

[夏緑] 戦姫 3 少年は荒野に立つ

ビゲートピアが壊滅した今、各国が日本へと侵攻しようとしているが、逆に互いにけん制しあっているおかげで猶予がある。ひとまず腰を落ち着けるところを捜そうとしていたとき、輪人は敵性少女たちの秘密を知ってしまった。まさか彼女たちは……。さらに、安住の地を得るために、静矢が故郷へと戻ったら、そこで敵であったはずのルシャナと遭遇して……

翼を持つ少女型の侵略者、敵性少女が日本を襲う物語の完結編です。三部作だと思っていなかったので、ちょっと驚きましたが、長さとしてはちょうどいいかもしれません。

次々と明らかになっていく敵性少女たちの事実は、なんとなく予想通りの事もあり、予想外のこともありで、なかなか面白かったですね。パラドックスについては、途中からあやふやな感じを受けましたが、単に僕がついていけてないだけかしら。

ともあれ、今まで敵として戦ってきた相手と共闘することになりましたが、静矢わりとすんなり受けたのは、危険を回避するためということもあるでしょうけれど、ルシャナの葛藤とまでは行かないまでも、迷う姿が伝わってきたからでしょうね。
機械的だと思っていた相手に心を感じていく様がとても良かったです。

ただ、個人的には、シュラの処遇が不満でした。前作で涙した身としては、ああなっちゃうとちょっと興ざめてしまう。いや、嬉しいけど、嬉しいんだけど、ね。 などと、不満を言いつつも、輪人のことを思って、動揺する姿にうふふ。

すべてを支配しようとするものにしては、ダイモンの行動がどうも安っぽくて、ちょっとでアレでしたが、それはおいといて、力は巨大な敵を相手にしても一歩も引かなかった静矢は、いい男になりましたね。ルシャナとの出会いは、それだけ彼の心に大きなものを残したんでしょう。
いい男といえば、いつの間にやら輪人も、いい男になってましたよね。前作でも震えながらの男らしさを見せてくれてましたが、今回はさらに発展してて、漢と書いて、おとこと読ませるぐらい成長を感じました。

はっきりと示さずに、いろいろ想像させてくれるラストが、とても透き通った気持ちを思わせてくれて、とてもよかったですね。いやあ、面白かった。この人のコミカルなお話もいいですが、こういった話もまた引き込まれるものがありましたね。
次はどんなお話を書いてくれるのか楽しみです。

戦姫~少年は荒野に立つ - 夏 緑

戦姫~少年は荒野に立つ
夏 緑

ホビージャパン(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[夏緑] [戦姫感想一覧] [HJ文庫] [ライトノベル]

Home > ライトノベル > [夏緑] 戦姫 3 少年は荒野に立つ

Trackback:1

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/1685
Listed below are links to weblogs that reference
[夏緑] 戦姫 3 少年は荒野に立つ from booklines.net
戦姫(3) from Alles ist im Wandel 2007-06-04 (月) 00:48
戦姫 〔3〕posted with 簡単リンクくん at 2007. 5.31夏 緑著ホビージャパン (2007.6)通常24時間以内に発送します。オンラ...

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [夏緑] 戦姫 3 少年は荒野に立つ

Search
お気に入り

左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下


わくわくするような大冒険がしてみたいな

時載りリンネ! 1 (1) (角川スニーカー文庫 203-1)時載りリンネ! 2 (2) (角川スニーカー文庫 203-2)

本を読むことで、滋養と時を操る力を得る「時載り」一族。読書よりも遊ぶことのほうが大好きという、おしゃまな女の子・時載りのリンネと、彼女に振り回される男の子・久高が繰り広げる冒険物語。どの年代の人が読んでも楽しめる最高のジュブナイルです。→感想


十八番目の皇女という立場から、何も手にすることができなかった月華が、心の内に「龍」を飼う涼狐の剣舞に惚れて、剣を手にする中華風ファンタジーのボーイ・ミーツ・ガール。

DRAGONBUSTER 1 (1) (電撃文庫 あ 8-13 龍盤七朝)

淡々と語られている物語だと思っていたのに、気づけば引き込まれています。溜め込んだエネルギーが、次なる巻で爆発してくれることでしょう。背筋がゾクゾクするほど、楽しみでなりません。→感想

なかのひと

Page Top