幼馴染の遥乃は、超不幸少女だ。ドジっ子という言葉では言い表せないぐらい、毎日何らかしらの目にあっている。継人は彼女の不幸の原因を知っている唯一の人間だが、どうすることもできないため、何かあったときために彼女の側にいることが多かった。
ある日、いつもと同じように、ふたりで学校から帰る途中、鬼娘に追いかけられた。彼女曰く、遥乃が魂を奪ったというのだが……
「異能」を持つ人間や、亜人、妖魔などが普通に存在する世界で、継人や遥乃が、鬼である朱留の魂を奪った輩を追うことになるお話ですが、う~ん、微妙?
雰囲気は悪くないのに、どうにもノリ切れないのは、テンポが良くないというか、間延びしちゃってるところがあるからかなあ。異能にしたって「瓶詰」以外は、あまり意味をもってなかった気がしたので、設定とかがうまく使いきれてない感じですね。
とはいえ、お互い相手に対して、好意を持っているにもかかわらず、幼馴染という枠を抜け出せない二人の様子とは、良かったですね。遥乃の不意な仕草にドキドキする継人が、自分を戒めてるところには、もっと素直になれよと言いたくなりますし、不運の原因を調べるために継人とデートすることになった遥乃の嬉しさあふれる行動には、思わずニヤついてしまいました。
ちょっとあからさまなところもあったけど、ふたりの距離感が作り上げる雰囲気は好きだなあ。それだけに、うまく物語に入っていけなかったのは、もったいない気分でいっぱいです。
個人的には、短編ぐらいの長さにまとめてくれたら、、素敵な物語になったんじゃないかなと思いました。
あとがきによると、どうやら2007年7月末発売のノベルジャパンで、このシリーズの短編が出るらしいです。思わず読んでみようかなと思ったりしますが、雑誌って読んだことないんだよなあ……。どうしようかしら。
ビンヅメ乙女ゴコロ
雨森 麻杜
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