bioクラフトの契約を私利私欲に利用しているbioパートナーが襲われ、強制的に契約が解除されているという事件が多発している。犯人がティセの妹であるティオなのは確実だが、パートナーは未だ明らかになっていない。
友人が「bioパートナー狩り」に遭ったアンリは、犯人に対する怒りを胸に日本へやってきて、ティオのパートナーらしき女学生に出会い追いかけていくが、裏ではさらに陰謀が動いていて……
ティオと桜子の「bioパートナー狩り」を追いかける勢力がある中、模倣犯が現れて……というお話ってことで、桜子とティオの出会いなどが描かれてました。同じような傷を持つ者同士、惹かれるものがあったんですね。どちらも人に対する不信感や孤独などから、捻れてしまったのは、なんともやるせないものがあります。
この二人は、冷たい雨がなんと似合うことか。
ティオの心の傷については、今回明らかにされていませんでしたが、手を取り合える人が側にいるというのは、どれほどの安心感を与えてくれるものなのかが伝わってくるものがありました。
ただ、それでもなお、力を振るおうとするのは、なぜかと思いましたが、座談会?みたいなあとがきを読んでなんとなくしっくりきました。ティオが11歳だってことを考えると、拗ねてる感じなのかもしれませんね。
広大たちは、相変わらず楽しい雰囲気で、特に初っ端の雨のシーンは、ティオたちとはまるで違って、不思議な空気が流れてましたね。雨を見たときのティセの行動に、とてつもなく微笑ましい気持ちになれました。
そんな感じで、不思議空気を作り上げてくれていたティセですが、今回は広大とのやり取りで、ちょっと素敵な雰囲気を作ってくれましたね。何を考えているかわかりにくいですが、あれは好意ですよね。ああ、もっと発展してほしいとつくづく思います。微妙な距離感のモドカシサに、たまらなく悶えたり。
今回ティオと桜子を追って、アンリがフランスからやってきましたが、猪突猛進型な人だったおかげで、いつもながらのトタバタ風味が展開されてましたね。ちょっとシンプルすぎる感じではありましたが、最後の決戦はド迫力でした。まさか、山脈並のドリルだとは。
敵のドリスのスケールの大きさと、ドリルの美しさを語るティオに、思わず笑ってしまいました。
ティセとティオという貴族の力をありありと見せつけてくれた戦いでしたが、ティセが妹を心配する姿が個人的にはよかったです。やっぱり、お姉さんなんですね。昔、妹を信じることができなかったというのはなんなんでしょう。気になりますね。いつか、心が通じ合ってくれるとうれしいなあ。
そういえば、未だに陰謀らしきものを続けてる彼の連中は、相変わらず表に出てきませんが、そろそろ何か動きがあるのかしら。
グロリアスドーン3 少女は宵闇に彷徨う
庄司 卓
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