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[榊一郎] プリンセスはお年頃!3

「教会」に狙われている理由はわからない。だが、周囲の人にまで迷惑が及ぶようなら黙って見ていることはできない。むしろ、こっちから足を運ぶべきだろうと、ナナたちは監視たちの目を逃れ、教会の本拠地であるバコバ高原に向かったが、そこでナナの母を知っているという人と出会い……

サキュパスであるナナのお婿さん探しの旅の完結編です。命を狙われるのは、自分が悪いのだと悔やむナナに対して、叔父のギルレットや侍女のコリンが、諭すやり取りがいいですね。やっぱりコリンいいなあ。こういった人が側にいてくれることを考えると、出会いって大事だと思いますね。

本拠地に向かったことで、狙われる理由が明らかになっていくわけですが、結局のところ権力争いなんですよね。自分に自信がない人ほど、何かしら手をうとうとする様は、あさましくも恐ろしいです。
人を人と思わず道具として扱う態度にはいらだちを感じますが、囚われの中で、最後の望みをかけて、ナナを送ったお母さんの思いを考えると、よくぞここまで成長してくれたと思います。

サキュパスとしての謎についても解かれましたが、まあ、そこはさておき、やっぱり見るべきは、お婿さん探しですよね。誰だって気づいていただろうに、本音で語り合えなかった二人が、自分たちの立場を確認した後に、そっと結ばれるところが良かったですね。いろいろ悩んで元気がなかったナナに、温かさが戻るところが素敵でした。

いまだ倒せていなかった敵と、さらなる強敵を相手にするシーンでは、あのネリアが自分で考え、率先して動くところに感動です。いつの間にやら行動を共にしていた人たちが、仲間として戦う。いいですね。

まだまだ王様にはかなわないなと思わせてくれるエピローグが、何ともこの物語らしくて、思わず笑ってしまいます。愛する人を探すしにいって、愛する人を手にして戻ってきた旅は、とても良かったですね。やっぱりこの人の作品好きだなあ。
次にどんなお話を持ってきてくれるのか楽しみですね。

プリンセスはお年頃(3) - 榊 一郎

プリンセスはお年頃(3)
榊 一郎

ホビージャパン(文庫)
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