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[浅井ラボ] TOY JOY POP

くだらないことならずっと話していられる大学七回生の福沢と、同級生(社会人)の椎菜、大学二年生の奈緒美、女子高生の瑛子、真央の五人は、ファミレスで話をすることが定期的にあった。福沢の妄想会話オンパレードのフクサークルというやつだ。
あまりのくだらない話に「そろそろ死ねば?」などと、椎菜にいわれても気にしない。
世界は退屈するほどに平凡だったけれど、実は裏でいろいろとうごめいていたのだ……

すごいすごいすごい。興奮と感動をお届けされました。読み始めたときは、どう考えてもこんな読後感を得るとは思わなかっただけに驚きです。

まるで会話版、舞城王太郎かといいたくなるぐらい会話で埋め尽くされてる展開で、たまにクスっと笑ってしまうこともあったけれど、くだらない話のオンパレードだったので正直はじめは辟易しました。

ところが、五人の内面が少しずつ出てくるにつれて、どんどん見る目が変わってくる。どんどん展開が怪しくなる。時にハッとさせられるほどにリアルな心理描写が、恐ろしいぐらい胸に突き刺さりました。そのことを一番感じたのは奈緒美が石田を追いやったあとに、関節ババアを探した場面ですね。止まらない衝動が、吐き出される感情がとても伝わってきました。ほんとよかった。

一番ゾクリとしたのは、最後の最後、椎菜を追求する福沢の説。追い詰める展開にあれほど恐ろしさを感じるとは思わなかった。ひとつひとつ潰される可能性と見えてくる道筋にゾクゾクです。オチには、思わずアハっと手を叩いてしまいました。読み終わったときの爽快さはかなりのもの。
いやあ、面白かった。堪能した。
今後この著者にはちょっと注目していきたいと思います。

TOY  JOY  POP - 浅井 ラボ

TOY JOY POP
浅井 ラボ

ホビージャパン(文庫)
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浅井ラボ

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Comment:2

でつ 2006-11-24 (金) 22:35

浅井さんは、去れど罪びとは龍と踊るも面白いですよー

重さでは、どっこいどっこいですが。
特に、作者が鬱になった後の鬱展開は神がかってて、
ご飯が食べれませんが

deltazulu 2006-11-24 (金) 22:47

「去れど罪びとは龍と踊る」の鬱展開がすごいという話は良く聞くので、ちょっとドキドキしてます。

でも、面白そうなので、いつかは見たいですね。
何とか時間を工面しないと。

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