Home > ライトノベル > [上野遊] 銀槌のアレキサンドラ 2

[上野遊] 銀槌のアレキサンドラ 2

光輔とサンドラが魔獣と戦う決意をしたとき、助けてくれたのはアルマディンと名乗る赤毛の少女だった。あちらの養成学校でトップを争う間柄だったという二人は、どうも仲が悪いらしい。魔法が使えないサンドラが、アルマへの反発心から、魔獣退治に参戦することを恐れた光輔は、サンドラに内緒で、アルマの手伝いをすることにしたが……

世界を守る「リング・キーパー」からやってきた魔法使いのサンドラと、彼女の魔石を取り込んでしまった少年・光輔のボーイ・ミーツ・ガールの第二弾。今回はサンドラのライバル、アルマがやってきて、魔獣退治に光輔を手伝わせようとして……というお話。

相手を思うが故の行動が裏目に出るというのは、良くあるお話ではありますが、サンドラの気持ちも、光輔の気持ちもわかるだけに、難しいものがありますね。

一方、サンドラの不機嫌の元であるアルマは、はじめは高飛車というか嫌味っぷりに、あまりいい感情を持たなかったんですが、サンドラがいないところでは素直なやり取りを見せてくれて、さらには光輔が困らないよう、さりげない気遣いを見せてくれたりして、ああ、彼女の本当の姿はこうだったのか、と魅力を見せてくれましたね。彼女の良さが少しずつ見えてくるところがホントうまいです。

魔獣を放っておけないことから、いつしかアルマといる時間が増えて、逆にサンドラとのすれ違いが生まれて。アルマがサンドラに対して突っかかる原因を知ってしまったことなども、彼の不安に拍車をかけてしまったんだろうなあ。

ちょっとした出来事がきっかけて、つい口に出すつもりもなかったことまで告げてしまった時のシーンは、言ってしまった直後の激しい後悔が見えるだけに、つらいものがありました。
でも、相手を思うからこその怒りであったのが伝わってきていたので、ここから二人が仲直りに向かっていくところが、とても良かったです。

いやあ、面白かった。
今までいがみ合うようなライバル関係だったアルマとサンドラが、お互いを高めあうためのライバル関係へと変わっていく展開が素敵でしたね。口先では嫌味を言い合うこともあるだろうけれど、相手を認め合ったふたりのやり取りは、今後も見ていきたいと思いました。

あとは、もうちょっと、サンドラと光輔の間のラブ寄せがあってくれれば……。いや、今の恋人未満な距離感もいいんだけど、できれば、もっとニヤニヤしたいのです。
このあたりが次作でどう動いてくるか、楽しみですね。

銀槌のアレキサンドラ 2 (2)  - 上野 遊

銀槌のアレキサンドラ 2 (2)
上野 遊

メディアワークス(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[上野遊] [銀槌のアレキサンドラ感想一覧] [電撃文庫] [ライトノベル]

Home > ライトノベル > [上野遊] 銀槌のアレキサンドラ 2

Trackback:1

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/2300
Listed below are links to weblogs that reference
[上野遊] 銀槌のアレキサンドラ 2 from booklines.net
銀槌のアレキサンドラ(2) from Alles ist im Wandel 2008-03-12 (水) 01:56
銀槌のアレキサンドラ 2 (2) (電撃文庫 う 3-6)上野 遊 メディアワークス 2008-03-10売り上げランキング : 1937Amazonで...

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [上野遊] 銀槌のアレキサンドラ 2

Search
お気に入り

虜囚の姫と疎まれる第二王子の旅路を描くファンタジー。

花守の竜の叙情詩 (富士見ファンタジア文庫) - 淡路 帆希

オーソドックスではあるんですが、各キャラの心の変化が丁寧に描かれていて、とてもいい。切ないお話ではあるんですが、最後の心に温かいものが残りました。大切にしたい思いが詰まってるお話です。 → 感想


まさかこんな素敵な青春物語が読めるなんて!

電波女と青春男 (電撃文庫)電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)

甘酸っぱく、時に遣りきれない思いに苛つくこともあるけど、高いところから飛んでしまうような青春模様が素敵でした。笑いも沢山あるし、ほんと面白かった。とてもオススメ。


聡明であるが故に孤独な少女プルーデンスと、蒼い衣をまとった名無しの吟遊詩人が、鳥の塔に至る迷宮の謎に挑むファンタジー

鳥は星形の庭におりる (講談社X文庫―ホワイトハート)

世界観といい雰囲気といいハマりまくりです。知識を持つが故に、両親や兄から疎まれて、家族といても孤独を感じていた少女なんですが、それをぐっと堪えて、誇り高さを忘れない姿勢が素敵でした。続きが出てくれると最高に嬉しいです。→感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下


十八番目の皇女という立場から、何も手にすることができなかった月華が、心の内に「龍」を飼う涼狐の剣舞に惚れて、剣を手にする中華風ファンタジーのボーイ・ミーツ・ガール。

DRAGONBUSTER 1 (1) (電撃文庫 あ 8-13 龍盤七朝)

淡々と語られている物語だと思っていたのに、気づけば引き込まれています。溜め込んだエネルギーが、次なる巻で爆発してくれることでしょう。背筋がゾクゾクするほど、楽しみでなりません。→感想

なかのひと

Page Top