土御門、一方通行、海原、結標。『グループ』と呼ばれる彼らは、学園の裏にいながら、表舞台を守るために活動していた。
ある日「人材派遣」なる者の手によって、犯罪集団が組織されたことを知った『グループ』は、事件を食い止めるべく動き始めたが、敵は自分たち『グループ』と同じように、学園年の裏に潜んでいる組織の可能性が浮かび上がってきて……
これはメチャメチャ面白かった!
表で活躍する人たちを守るために、裏で暗躍する者たちがいるというのはわかりますが、まさか、非公式部隊が「グループ」のほかに、「スクール」「アイテム」「メンバー」「ブロック」といった具合に、数多く潜んでいたとは思いもしませんでしたよ。しかも、どの部隊にもレベル 5クラスがいて、時に敵対する関係になるんですから、面白くないわけがない。
そこいら中でアラートが鳴り響き、それが陽動とわかっていながらも、敵の狙いがなかなか見えないところも、緊迫感溢れて盛り上がりまくりでしたね。
また、一方通行が格好いいんだ。小悪党どもを相手に、悪党の美学を見せ付けながら、蹴散らす姿に惚れまくり。決して「いい人」ではないんだけれど、自分が守りたい者のために悪となる覚悟がすごかったです。
「グループ」のカルテットたちは、みな、同じような思いを抱えていましたね。お互いそのことがわかっているからこそ、この「グループ」は強いのかもしれない。
「グループ」以外の部隊のお話もいろいろありましたが、その中でも一番印象に残ったのは、とある部隊の仲間割れですね。ただ、目的のために手を組んでいたという間柄が、暴走を呼ぶことになるとは、なんとも心苦しい。いつから、命がこんなに安くなってしまったのかという叫びが、胸に響きます。
ただ、そんな無力さを痛感していた男が、倒れた女を守るために立ち上がる姿は、熱かったです。
レベルの差を考えれば叶うはずがない。それでも、戦った。傷だらけになっても立ち上がった。そして、切り札の使いどころを間違えなかった。
「楽勝だ、レベル5」
鳥肌が立つほど、興奮しました。ああ、ゾクゾクする。
いやあ、面白かった。ほんと最高でした。
最後には、一方通行の強さを見せ付けられましたが、それより何より、彼の元に希望が戻ってきて……、良かった良かったよと思わず涙。上条やインデックスといった主人公が、一瞬たりとも出てきてないのに、これほどの面白さを見せ付けてくれるとは、さすがです。
まだまだ、学園内の暗部に残ってるものはあるみたいですし、一方で上条側のお話もあるんですから(特に知ってしまった美琴の動きが!)、今後どうなっていくんでしょうね。
どちらで話が進むにせよ、続きが大いに楽しみです。
とある魔術の禁書目録 15
鎌池 和馬
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