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[上遠野浩平] ブギーポップ・クエスチョン 沈黙ピラミッド

友人である時枝の携帯電話に収められている写真は、嫉妬するほど見事なものだった。その内の送電線塔の写真に、睦美は違和感を覚えた。何か影のようなものが映ってる……まさか、これって噂のブギーポップっていうやつ?
噂話に盛り上がっていたところに、かつての同級生の幹也が声をかけてきて、じゃあ、見に行ってみようよと話がまとまり、三人は気楽なピクニック気分で、送電線塔へと足を運んだ。後ろから、様子を伺っている男の存在を知らないまま……

先日の発売された電撃文庫MAGAZINEに「ブギーポップをさがして」というお話が掲載されていましたが、ここから切り取られていたんだと言う場面では、ちょっと嬉しくなったりするのは、なんでだろ。

というわけで「沈黙のピラミッド」。ブギーポップの噂を追った三人の前に現れたのは、失って、でも決して思い出せない過去の物語だったというお話。時系列で言ったら、結構前の話ですね。もはやいつの頃かわからなくなってしまってますが……。それはともかく、いつもながらのブギーポップって感じで、面白かったです。

彼女は彼が、彼は別の彼女が好きで、でも別の彼女は別の彼が好きで、という三人の中に、統和機構のメローイエローが入ってきましたが、これがまたいい感じのグループだったなあ。
殺伐とした会話を投げかけてくるのに、不思議と溶け込んで見えたのは、普通の人の視点からしたら現実感がないという感じが伝わってきたからかしら。それよりも、メローイエローの恋が見えたってのも大きいかもしれない。師匠たるフォルテッシモへの恋心が、とても可愛い。

でも実は、メローと一緒にいて違和感のないということが、既に違和感なんですよね。メローが追っていた対象の姿が見えてくるに連れて、三人との間に繋がりが見えてくるところは、不安が募るばかりでしたが、いやいや、まさか、そういう展開になるとは思ってもいなかった。

「彼女は彼が~」の関係があるからこそ、切なくなりましたが、それでも、最後に終わらせるという決断をしたのは、自分のではないかもしれないけれど、想いというものが、彼にとって掛け替えのないものだったからじゃないかなと、そう思います。

うん、やっぱりいいですね。いつもどおり、雰囲気と展開に魅了されました。本編が進まないと言う不満がないわけじゃないけど、面白いからいいか。

ブギーポップ・クエスチョン沈黙ピラミッド - 上遠野 浩平

ブギーポップ・クエスチョン沈黙ピラミッド
上遠野 浩平

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追記: 年表とか相関図が欲しいと呟いたら、平和さんからブギーポップ&ディシプリンシリーズ人物用語辞典なるサイトを教えていただきました。平和さん、サイトの管理者様、ありがとうございます。

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