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[上月司] れでぃ×ばと!5

従育科試験を間近に控え、パートナーが見つからないことで、数少ない男のクラスメイトの轟が退学の危機に!泣きつかれた秋晴が駄目元でセルニアに頼み込み、セクハラ男の轟のパートナーを引き受けてもらったが、いざ試験が始まってみたら、秋晴がパートナーと話す度に、睨みつけられる始末で……

メイドや執事になるための専科である従者育成科に編入した見た目ヤンキーな秋晴が、お嬢様方と繰り広げるドタバタコメディ第五弾。今回は、コスプレ好き王女さまと出会うお話、セルニアが轟の試験のパートナーになるお話、セルニアと朋美が体育祭で勝負するお話の前編という三編が収録されてます。

まだ登場人物が増えるのかと思いましたが、エストー王女はいいなあ。本物の王女で、でも特別扱いされたくないとして、一般生徒と共に学園生活を送るものの、趣味が合わず、友人ができないことを悩む姿が微笑ましい。それだけに、王女と知ってからも、普段どおりに接する秋晴の態度は、エストーとしても嬉しかったんじゃないかなあ。彼に悩み相談を持ちかけたのは、既に見られてしまったということもあるだろうけれど、好意を持ったということもあるでしょうね。

個人的には、エストーの友人をつくろう計画で、あの朋美の策がことごとく失敗していくところが楽しかったです。ま、秋晴や朋美、さらには、趣味を通じて濃いい友人がひとりできたので、これからは楽しい学園生活になるんじゃないかなとにっこり。

今回一番面白かったのは、セルニアが轟の試験のパートナーになるお話ですね。次の試験を受けなかったら退学かもってことで、パートナーが決まらない轟のために、秋晴がセルニアを紹介して、という始まりなんですが、秋晴から呼び出しを受けたときに、口では文句を言いながら、自分がパートナーになれるのかもと、準備万端なセルニアの乙女心ににやりです。それが、轟だったってことには可哀想でしたが……

責任を取るってことで、轟×セルニア、秋晴×鳳が、一緒に試験をしてたんですが、この間のセルニアの嫉妬シーンがたまらなく面白い。秋晴が鳳と会話する度にムカムカ、接近すればムカムカと、轟のことなんか視界から消え去って、秋晴をにらみつけて、挙句の果てに、自分でもよくわからないことで秋晴にあたったりするんですから、楽しくないわけがない。
秋晴としても、睨まれてることに気づきながら、理由がわからないので(ニブチン)、さらわぬ神にと、距離を開けちゃう悪循環に、ニヤニヤが止まりませんでした。

またお調子者の轟が、いろいろとセクハラをしかけてくるおかげで、セルニアがヒートアップしていくんですが、責任を感じた秋晴が轟にかけた言葉や、外見はともかく真面目な秋晴の姿から、だんだんとある気持ちを高ぶらせていくところが、すごい良かったです。
意外にも秋晴が、ちょっとした感情を見せてくれましたし、これはすっごい楽しいことになりそうだなと思っていたら、ついに勃発してくれました。朋美とセルニアの戦いが!

三編目では、秋晴の持つ遊園地のチケットを賭けて、朋美とセルニアが体育祭で勝負するんですが、朋美がここまで直接的な挑発をしてくるとは予想だにしていませんでした。いや、常に裏から手を回すイメージがあったので……。それとも、セルニアなら約束は守るということを利用した牽制かしら(自分は守らないという腹黒を使うとか)。ああ、内面が知りたい。
朋美と自分の気持ちに察するものがありながら、無理やり「勝負」のみに思考を制限するセルニアのいじらしさがまたいいんだ。

おかげで、勝負勝負と熱が入ってやや空回りしてたセルニアでしたが、だんだんと周囲も彼女の力に引っ張られていくところは良かったですね。今のところ朋美のいる組のほうが有利ですが……ってところで、しかも次の巻にいくなんて……
どういう結末を迎えるのか、とても楽しみですね。

れでぃ×ばと! 5 (5) (電撃文庫 こ 8-11) - 上月 司

れでぃ×ばと! 5 (5) (電撃文庫 こ 8-11)
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れでぃ×ばと! 5 (5) (電撃文庫 こ 8-11) 作者: 上月司 出版社/メーカー: メディアワークス 発売日: 2007/12/10 メディア:...
れでぃ×ばと!〈5〉 from MOMENTS 2007-12-26 (水) 16:33
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