『不死者の捕獲』を目的として、犯罪組織『仮面職人』は、エルマー、ナイル、シルヴィ、田九郎の四人の不死者が乗る豪華客船「イグジット」へと入り込んだ。だが、『仮面職人』が時機をうかがっている間に、船に乗り込んだもうひとつの勢力、宗教団体「SAMPLE」が、「イグジット」に恐怖を撒き散らして……
いやあ、面白かった。分厚さも何のそのってぐらい、一気に読まされました。
【A side】では、豪華客船「エントランス」がシージャックに遭ってて、呼応するように姉妹船「イグジット」でシージャックが……と思いきや、新たな勢力が襲い掛かってくるんですが、これがまた恐怖を喚起させられる集団なだけに、ドキドキが止まりません。
バッカーノシリーズでは、壊れてる人が多いですが、壊れてない人のほうが怖いですね。ただただひたすら、教祖に従い、向かってくる「ゾンビ」な人たちの行動にガクガクです。
というわけで、仮面職人 VS 不死者たち VS SAMPLEという三つ巴の戦いが繰り広げられるんですが、ここで大活躍してたのが、仮面職人に所属する筋肉女エイジングですね。なんですか、あのクレア並みの行動力は!危険すら楽しめる心意気といい、クレアと相対するところを見てみたくなるなあ。
「エントランス」の方も、大きな動きがありましたが、こちらでは、シャロンがさすが!って感じの動きしてましたねぇ。それにしても、曾祖母さん。あなた、子供に何を教えてるんですか……。
ともあれ、「エントランス」と「イグジット」共に、この人が、このことが、ここに繋がってくるのか!という驚きが、そこら中にあって、面白かったですね。
ただ、フィーロ×エニス分が思ったよりも少なくて、物足りないところもありましたが、格好つけたいと思ったフィーロの思いや、無事な姿を喜びたいと思うチェスの言葉が、家族という思いをみせてくれて、嬉しかったです。勇気を出したフィーロが、エニスにちゃんと挨拶したか気になるところ。
いろいろあったけど、とりあえずハッピーエンドかなと、ホッとしてたら、最後に毒を流し込まれた気分になりました。うわ、これは……。ああ、でも気になる。このまま、続編を書いて欲しい気持ちでいっぱい。
さらに余章として、後日談が描かれてるんですが……、まさか、こういうエピソードがあったとは思いもよりませんでした。「この数十ページを書きたい為だけに『2002』という話を書いた」という著者なかがきも納得させられるぐらい、驚かさせられました。
新たな謎も出てきましたし、この後、どんな出来事が起きてくるのか、とても楽しみです。
バッカーノ!2002 B side (2)
成田 良悟
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Comment:1
- ジャラル 2007-11-11 (日) 14:21
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前回『仮面職人』の連中はヤバイと思っていましたが、「SAMPLE」に比べるとマトモにみえます(笑)。わたしも『仮面職人』のエイジング好きです。確かに前巻にはどこにも爺さんとは書いていない・・・あと『仮面職人』のボスは予想していましたが、やはりモニカの子孫でしたが・・・この辺りの真相もいずれ読みたいですね。あと今回出てきた『SAMPLE』のボス、ブライトですが『月姫』『Fate/stay night』で有名な奈須きのこ先生の命名だそうですが・・・新宿で接触していた「オリハラ」なる人物は、『デュラララ!!』の新宿住まいの情報屋折原臨也では? そうすると平和島とジジイになったクレアの成田良悟キャラ最強選手権もあるのかな?少なくとも私が同人作家なら書く(笑)。






