思い人である片倉ハルと付き合うことになり、嬉しいく思うと同時に、血の交わりという契約までしたのに、ハルの態度が今までと変わらないことに、玲子はちょっと不満を持っていた。
ところがある日、フランスから留学してきたという、金髪碧眼の美少女マリアがやってきてから、雰囲気が少し変わってきた。ハルはマリアの知り合いらしいけど、詳しいことを語らず、マリアは玲子に冷たく当たり……
前作よりもちょっとSWEET分が増えたかな。玲子が風邪を引いて寝込んでるところから物語が始まるんですが、見舞いにきたハルとのやり取りにニヤリ。お約束のようなバッタリシーンはともかく、ハルの甘い言葉にドキドキする玲子が可愛い。
というわけで、吸血鬼な少年ハルとただの女子高生である玲子のラブストーリィの第二弾は、美しきフランス人マリアが、玲子たちの学校へやってきて……というお話です。吸血鬼ものではありますが、普通の学園ものみたいな印象もあったのは、恋愛要素もさることながら、学園生活の描写が多かったかしら。
マリアとハル、そして「そちら側」の人間である青木たちなどの会話に、何かしら隠してるものがあるので、なんだろうともどかしく思わされるんですが、他人との距離がまるで縮まらないマリアの冷たい態度が、だんだんと理解されてきて、クラスメイトたちと仲良くなるところとか、いい雰囲気でしたね。こういう描写が素敵なんだよなあ。
そのマリアの秘密が、玲子とハルのみならず、青木と彼の幼馴染である佳澄の関係を壊すことになっていくところには、切ないものがあったなあ。特に青木の話は、「一族の願い」だけにわからなくもないけれど、心を偽っていることが見えて取れるだけに、辛いものがありました。マリアとしても、心苦しいものがあったろうなあ。
一方の玲子は玲子で、「あちら」側に関わることが多くなってきましたが、同時に怖さも知る事になっていって、ハルとの間にギクシャクしたものが出てきたのが、印象的でした。きっかけが吸血行為からということで、やはり、血を捧げるというのは、身を捧げるも同意なんだなあとツクヅク思いましたね。
初めての喧嘩で、また一つ彼のことを知って、初めての仲直りで、さらに彼のことを知っていくことになるでしょうね。最後はちょっと積極的な心情を見せてくれて、うふふと思いました。
吸血鬼が出てくるわりに、展開としては地味なんですが、人と、吸血鬼と、その間にいる人たちの交流は、今後も見守っていきたいですね。
BITTER×SWEET BLOOD/CANDY COLOR
周防 ツカサ
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