フランス、ドイツなど、ヨーロッパ各地で、ローマ正教側は、学園都市に対するデモが繰り返していた。暴徒ではないものの、億にも達する人々の行動は、混乱を呼び起こし始めている。
原因を作り出した一人でありながら、いったい何が起きているのかと、上条はイラついていたが、そんな彼に一人の老女が近づいてきた。学園都市の統括理事会の一人であるという彼女は、混乱を引き起こしているのは、ローマ正教の「異能」の力であると言い出して……
科学サイドと魔術サイドの争いが、ついに始まりました。
相変わらずの上条の不幸体質っぷりや、制理との野球対戦に笑いが止まりませんでしたが、そんな平和の裏で、世界の混乱が見え初めていくところに、上条や美琴のやるせなさを感じましたね。
これがローマ正教の「力」によるものだとしたら、そりゃ上条が動かないわけがないですが、動くきっかけになった出来事については、胸が痛むものがありました。平和を望む者たちが傷つかねばならないことほど、理不尽なことはないと思いましたね。
ローマ正教側の目的や混乱を引き起こしてる霊装の「C文書」の話、さらには「イマジン・ブレーカー」の秘密など、興味深い事実がいろいろ出てきましたねぇ。「La persona superiore a Dio」もそうですが、これからどう繋がっていくのかと、楽しみなことがたくさんありました。
ただ、今回のお話だけに限っていえば、次作以降のためのもの的な感じだったので、ちょっと物足りなかったのが残念だなあ、と思ってたら、最後がすごかった。レベル5の圧倒的力に興奮させられたあと、ここでこの話を持ってくるか!と大興奮。
敵地へ向かうとき、ひょっとしたら、美琴と一緒に……?と思わせるものがあったので、すれ違いは残念に思いましたが、まさか、最後に美琴へ目を向けるとは思いませんでしたよ。ああ、この引きは強烈過ぎる。
こうなると、次あたりは、美琴も動き始めるだろうなあ。まるで出番のなかったインデックスも、この話を聞いたら動くだろうし、科学 VS 魔術のみならず、他のところでの展開も気になるところ。これは次作が楽しみです。
とある魔術の禁書目録 14 (14)
鎌池 和馬
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