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[うえお久光] 悪魔のミカタ 666 (4) スコルピオン・デスロック 下

午前の部は、白組がわずかな点数で赤組をリードして終わった。これはイハナにとっては予想外の展開だったが、もともと完全に予想することなど無理であるし、午後をいかにして戦うかに集中していただめ、この結果について、それほど気にかけていなかった。だが、すでに計算は狂い始めていた。「熱血化」の影響は、思いもよらぬところから、イハナとコウ率いる白組に襲い掛かってきて……。

生徒会長選挙を兼ねた体育祭がついに終わるお話です。

初っ端から、針のムシロを味わうコウの様に、笑いが止まりませんでしたが、それ以上に面白かったのが、グレイテストオリオンの影響で、イハナの裸をみることになってしまった時の慌てふためく様子ですね。第三者からしたら、挙動不審極まりないよなあ、なんて思って、頬ゆるみっぱなしでした。いや、別に羨ましいとかそんなこと思ってませんよ?

そんなお笑いの後は、紅白祭の不可解現象が待ち受けていて、いやいや、まさか、熱血化が、こんな形で生徒たちに影響を与えるとは思わなかったですよ。あまりにも突拍子もないお話なのに、それをすんなり受け入れることができるのは、今までの下地があったからでしょうね。「思い」の強さが生む逆転劇には、声援を投げかけたくなる熱さがありました。

イハナやコウたちはいろいろ考えなきゃいけなかったけど、やってる人や応援してる人たちからしたら、充実感あったろうなあ。綾の言う「お手伝い」も判る気がしますね。
白組と赤組が、最後の競技である棒鳥騎馬戦(棒倒し+騎馬戦)で、見せた戦いは、ほんと面白かったです。

体育祭もさることながら、もうひとつの大きな焦点である洋平VSコウの戦いも、見事でした。何か、だんだん洋平が格好良くなってきましたよねー。コウの油断と恕宇との連携があったとはいえ、あと一歩までコウを追い詰めたところに拍手。
そこで追い詰め切れなかったところが、ある種の敗因ではありましたが、ところがどっこいしょな展開に驚きです。
「狼少年は、二度だます」
まさか、こんな使い方があったとは思わなかった。コウが気付いていく推理過程もさることながら、洋平の覚悟に鳥肌ものです。こうなるともう、この先の展開はまるで読めませんね。ああ、どうなっていくんだろうと気になるばかり。

いやあ、面白かった。ひとまず大きなイベントが終わったとはいえ、知恵の実関連の話もイヴの話も、まだまだ終わりが見えないので、続きが気になるばかりです。
最後に、今回一番がんばったであろうハナちゃんに、良かったね、と声をかけたくなる出来事があって、心温かくなったんですが、こちらの問題も、今後どうなっていくのか楽しみですね。

悪魔のミカタ666〈4〉スコルピオン・デスロック〈下〉 (電撃文庫) - うえお 久光

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