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[上月司] れでぃ×ばと!4

夏休みも半分を過ぎたころ、秋晴は耳を疑うような言葉を、朋美から聞いた。デートしましょう、と。きっと何か罠があるに違いないと思ったが、ただ遊びに行くだけだという話を聞いて、秋晴は了承した。隣の部屋で聞いてる人がいることも気づかずに。
次の日、秋晴と朋美が出かけた後を、轟と四季鏡早苗、そして金髪縦ロールなセルニアがつけていって……

メイドや執事になるための専科である従者育成科に編入した見た目ヤンキーな秋晴が、お嬢様方と繰り広げるドタバタコメディ第四弾。今回は、秋晴と腹黒朋がデートする話と、同じ歳の従姉妹が学校見学にくる話と、理事長の思いつきで、男女逆転の仮装喫茶をする番外編という三編からなる短編集です。

自分が秋晴に対して、どういう感情を持っているのかを確かめるためにデートするとは、思い切りがいいなあ、朋美。普段は相手をやり込めるために、何かと意地悪やダメージを与える言葉を繰り広げてましたが、デートってことで、普通の女の子って感じで、雰囲気良かったですね。何かたくらんでるんじゃないかとビクついてた秋晴が、いつの間にか一緒に楽しんでる感じがあって、ナカナカお似合いじゃないですか。強気で、意地っ張りで、負けず嫌いで。そんな朋美の魅力が伝わってきましたね。さてさて、今後はどうするのかな。

一方、気になってしょうがないのに、いろいろ言い訳しつつストーキングしてるセルニアは、はじめてきた庶民の遊び場に夢中になったりしてて、これまたなんか可愛いかった。
それにしても、あの状態から、秋晴にプレゼント渡せるなんて、どんな強引さを持ってるんだ。そのまま、突っ走っちゃえば勝てるだろうに、ツンデレさんは、こういうところが損ですね。ニタニタ。

それぞれに焦点を当てた話も面白いけど、従姉妹の棗が見学に来たことで、何かと敵視するセルニア&朋美の間に挟まれた秋晴が、焦る姿を見るのも楽しかったです。会いたくないときに、会いたくない人に出会うというのは、お約束だけど、だがそれがいい。

何かと鈍い秋晴が、棗の思いに気づいていたというのは、ちょっと意外でしたが、あの過去があると、さすがにっきついか。秋晴自身がはっきりとわかっていなかった気持ちを、的確に捉えた朋美は、ひょっとしたら似たような経験があったのかしらと、ちょっとしんみりさせられました。
でも、オチはちゃんともってくるところに笑わされました。秋晴くん、ご愁傷さまです(笑)。

番外編は、理事長の妙な思いつきで、男性がメイドに、女性が執事になって、給士する話ですが、既に性別逆になってる大地が、テンパる姿を見せてくれて、思わずニヤニヤです。メイド姿なんてなりたくないとかいってたくせに、秋晴が「似合うかもよ」とかいったら、素直に着ちゃうあたり、いいですね。
まあ、乙女心がわからぬ秋晴のことだから、せっかく気分良くさせた大地に、かわいそうなこといっちゃいましたが、ただでさえ鈍いんだから、これはしょうがないか。とあることから、慌てふためいて、自分の秘密を話してしまう大地の動揺っぷりが素敵。っていうか、そんな状況だったのか、大地。何気に苦労してるなあ。

今のところ、番外編でしか活躍してないですが、そのうち、朋美たちとも絡んで何かやるのかしら。弱みが大きいだけに張り合うのは難しいかもしれませんが、頑張ってほしいですね。

気づけばガッチリと女性陣の心を掴んでいる秋晴ですが、次は、誰が主導権を握るんでしょう。それとも、また新たなキャラが登場するのかな。本人が鈍いおかげで、なかなか話は進まないのは、もどかしくもあり、このままでもいいかなという思いもあって、なかなか複雑だったりします。とはいえ、今後も楽しみであることに間違いはないですけどね!

れでぃ×ばと! 4 (4) (電撃文庫 こ 8-10) - 上月 司

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上月 司

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それにしても、四季鏡姉妹の水着イラストはヤリすぎじゃ……。

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