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[鴨志田一] 神無き世界の英雄伝

電子妖精によって選ばれたものは、提督として艦隊を率いることになる。二十二歳の若さにして、自他共に認める能力から、電子妖精コーデリアに選ばれたロイ・クローバーは、戦艦アンドロイドを手に入れた。だが、次に予想外のことが起きた。コーデリアの姉であるオフィーリアは、何と仕官ではなく、会場にいたコックのレン・エバンスを司令官として選んだのだ。そして二人の若き提督は、人民共和国に対して独立戦争を挑む企業連合に属したが……

誰しも認める家柄と能力を持つロイとコックから提督へとなったレン・エバンスの二人の若き提督が、人民共和国の天才司令官アレティーノへと戦いを挑むお話だけど、うーん、微妙。

電子精霊が主を選ぶってのはいいんだけど、艦隊が1万あっても精霊が陣形を整えてくれるとかだとすると、別に中の人いらないじゃんとか、コックであるレンがロイをライバル視するのもわからなかったし、そもそもコックがシミュレーションルームに入れて、模擬戦受けられるってどんなセキュリティだとか思ったりしたとかしなかったとか。まあ、そんな細かいところを気にしなければいいのかもしれないけど。

いや、たぶん、楽しめなかったのは、タイトルとか人の設定とかから、どうしても英雄伝ならぬ銀英伝が浮かんでしまったからかも。
始めはラインハルトとヤンが手を組んだように思いましたが、あとから考えると、ラインハルトとキルヒアイスかなと思ったり。むしろ、ヤンはアレティーノだとか、そんな具合に脳内配役して読んでたから、いまいちな戦略だなあとか、名将がダインスレイフを忘れてるか?みたいなところを、不甲斐ないと思ったのかも。って、ぼくが勝手につまらなくしてただけですね。はい。

見所といったら、レンを司令官として認めたくないロイの妹ネリーが、レンの実力を目の当たりにして、少しずつ、人当たりが柔らかくなっていくところかな。いずれ、デレるかもしれないと思うと、うふふと微笑ましく思ったり。

三人の名将がいるってことなので、今後は残りの人たちと戦うことになるんじゃないでしょうか。つまらないってほどのものでもなかったので、普段なら続編があったら読みますが、ただまあ、一度気になってしまった以上、そこのあたりが引っかかるので……。
続編はパスで。

神無き世界の英雄伝  - 鴨志田 一

神無き世界の英雄伝
鴨志田一

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Comment:2

ジャラル 2007-07-18 (水) 11:15

私は、最初の電子妖精が主を選ぶ所は「ファイブスター物語」のファティマがマスターを選ぶシーンを連想しました。まあ「2人の天才的名将が銀河を又にかけて、大艦隊を率いて戦う」という基本路線だと、どうしても「銀英伝」を連想しちゃいますね。企業連合が2つの企業の合同という点から考えて、最終巻は2人の対決になるのでしょうが・・・。今の所、主人公の2人とネリー以外のキャラが立っていないので、電撃HPとかで外伝が書かれたら読んでみたいです。

deltazulu 2007-07-18 (水) 19:59

ファイブスターは知らないので何とも言えないんですが、「銀英伝」を知っている人であれば、この作品で連想しないってのは難しいんじゃないかと思います。いや、勝手な思い込みかもしれませんけど。

最後は二人の対決ってのはあり得そうですね。妹がついたほうが残るような……という思いがあったりなかったり。

> 今の所、主人公の2人とネリー以外のキャラが立っていないので
あ、これ思いました。僕の場合、その三人も微妙に魅力を感じなかったりしましたが……

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