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[渡瀬草一郎] 空ノ鐘の響く惑星で 外伝 ―tea party's story―

今日はムスカ司祭がいらっしゃるということで、ささやかなお茶会の準備が進められていた。彼の妻クゥナと御息女ルイセもくるなら、フェリオの子どもたちとも引き合わせたい―と思ったら、子どもたちの寝室は、もぬけの空だった。
「また、逃げられたー!」
フェリオの子供、アスティナとリグルスの教育係を負かされているシアは、今日もまた王宮から逃げ出した二人を探すために王都を駆け回って……。

あれから十年の時が経ったアルセイフでお茶会が開かれるとことになり、町を駆け巡るシアが出会った人たちの思い出が語られるお話です。ハーミットとシルヴァーナのその後のお話「錬金術師ノ嘆息」、ライナスティがアルセイフに来た当初の剣術大会の「幻惑ノ剣士」、ベルナルフォンが独身を貫く理由の「今宵、二人ノ結婚式」、ブラドーに好意を告げられたソフィアの夜這いの「王ト王妃ノ今日コノ頃」の四編と、各編の間に現在の王都の様子が描かれている短編集。

本編でもカップリングを匂わされていた脇役たちが、いろいろゴールインしてますね。なんかこう、読んでて自然と頬がゆるんでしまいます。ハーミットの一途な思いに、シルヴァーナが冷静を装いつつ動揺するところとか、メインは飾ってないものの、ライナスティとディアメルにも……なところとか、ニヤニヤです。

ベルナルフォンの話は、心痛くなるものがありましたが、一人の女性への思いの深さに、その深さに隠された悲しみを見せずに振舞う様には、頭が下がる思いがしました。このあと、幸せな出会いがあってくれたら……と思わずにいられません。

ハーミットとシルヴァーナの話も良かったですが、微笑ましくも楽しかったのは、ブラドーとソフィア話ですね。父バロッサの策略によって、ブラドーに夜這いをかける決意をするまでは、素直な人だなと微笑ましく思えましたが、肝心のブラドーの前であんなことしますか!?読んでて笑いまくり。体に染み付いた動作ってのは恐ろしいですね。
その後の一言で、もうソフィアにメロメロになりました。あー、もう、お幸せに!

ま、本編もいいですが、なんと言っても素敵なのは、王都を駆け巡るシアですよ。カップルになった人たちは、子どもを連れているんですが、誰も彼もシア大好きなんですもん。素直で笑顔が素敵なお姉ちゃんが遊んでくれたら、そりゃ好きになるよなあ。子どもたちとのやり取りの微笑ましさに、にっこり。「シア先生の保育園日記」があったら、間違いなく手に取る僕がいることがわかりました。

いやあ、楽しかった。パンプキンがメインの話が無かったのは残念ですが、さりげなく活躍してくれたみたいだし(あれ、パンプキンだよね?)いいかな。できれば、イリスとエンジュの話も見たかったなあ。とはいえ、あれから十年経ったアルセイフで、幸せな風景が見れたことを嬉しく思います。

さて、次は新作とのこと。どんな物語を届けてくれるのか楽しみですね。

空ノ鐘の響く惑星で外伝-tea party’s story - 渡瀬 草一郎

空ノ鐘の響く惑星で外伝-tea party’s story
渡瀬 草一郎

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Comment:2

月季 2007-07-09 (月) 19:20

こんばんは、月季です。


>パンプキンがメインの話が無かったのは残念ですが、さりげなく活躍してくれたみたいだし(あれ、パンプキンだよね?)


やっぱりかぼちゃさんですよね?
あの口調が出てきた瞬間、おおっと唸ってしまいました。
……もっと出張っても全然OKだったのになぁ(笑)

もう10年後のあの世界が読めて大満足です。
本編に足りなかったラブ満載ですし。
(まだ全部読み終わってないけど、思わずツッコミ(汗)

それではこの辺で。

deltazulu 2007-07-09 (月) 20:33

こんばんは、月季さん。
あれはかぼちゃさんだと思います。というか、あの口調でそれ以外はないでしょう!と脳内フィルタしてます(笑)

ラブ満載でほんといいですよね。まだ読み終わってないとのことで、最後まで楽しんでにやけてください(笑)

ではでは。

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