新たに部を立ち上げようと言い出した忍だが、生徒会は反対した。そりゃコスプレ部なんて反対するよなあと他人事に考えていたマシロだが、なんと勝手に部員として登録されてて(涼橋寮関係者全員が!)大慌て。直談判に向かう忍を止めようと思ったら、いつの間にか、忍だけじゃなく千尋まで生徒会と対立し初めて……
廃部を言い渡された歌劇部を助ける & 薔薇の団(という名のコスプレ部)の設立を目指して、天真爛漫な忍が奮闘して、エアメガネ千尋とマシロが、引きずられるように手伝っていたら、マシロに退学の危機が迫って……というお話。
学院内では清楚なお嬢様を演じていたはずなのに、忍がやけに張り切ってしまってるのは、マシロがいるおかげかな。今までだと、他の三人に放置されるようなことでも、マシロは注意を向けてくれちゃいますもんね。おかげで、ややこしいことになってしまいましたが、そこで手助けしてくれた千尋はさすがです。忍の勝手な行動を叱りつつ、でも忍の気持ちも汲んで、生徒会に言葉を投げかけるんですから、何だかんだ言って、優しいよなあ。千尋に援護してもらったときの忍の喜びようは、ほんと可愛い。わかってるのに、やばかった僕がいる。
とまあ、そんな感じで始まって、歌劇部と生徒会の手伝い、さらにコスプレ部薔薇の団と、いろいろ盛りだくさんでしたが、いまいち展開に勢いがなくて、ちょっと間延びした印象がありましたね。マシロや千尋の心情が、いろいろ見えてくるところはいいんだけど、それが逆に勢いを殺しちゃってるのかもしれない。いや、勝手な思い込みかもしれないけど。たぶん、中編ぐらいのお話だったら、もっと良かったんじゃないかと思ったり。
とはいえ、この二人が、徐々に打ち解けていくところは、素晴らしかったなあ。過去に引きずられていることは自分でも気づいていただろう千尋が、マシロの言葉で道を見つけたところや、自分の中に抱える矛盾に気づいていたマシロが、千尋の言葉をきいたときに、今までとは違った思いを感じていくところの繋がりが、ほんとよかったです。
ただ、同じ時間に同じ場所にいただけという繋がりではなく、仲間としての繋がりを感じさせてくれるところに、温かさが伝わってきました。いやあ、いいお話だ。
四人のうち、目立つ二人との交流がかなりうまくいきましたが、今回若干の正体を現した陽向とは、ちょっと微妙っぽいですね。ってことは、次作以降で、陽向や萌流とのやり取りが語られるんでしょう。どんな過去があってここへやってきたのか、気になるだけに、楽しみですね。
「エアメガネ」に匹敵する爆笑名言が登場するのか楽しみ。
8月15日までに読了予定。
みずたまぱにっく。 2―This is MIZUTAMASHIRO!! (2)
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ちなみに「エアメガネ」ほどのインパクトある造語はありませんでしたが、「銀河が見えた」という言葉が、今回のNo.1インパクト語だと思います。すげー、壮大だなあ。
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