Home > ライトノベル > [ハセガワケイスケ] みずたまぱにっく。2 ―This is MIZUTAMASHIRO!!

[ハセガワケイスケ] みずたまぱにっく。2 ―This is MIZUTAMASHIRO!!

新たに部を立ち上げようと言い出した忍だが、生徒会は反対した。そりゃコスプレ部なんて反対するよなあと他人事に考えていたマシロだが、なんと勝手に部員として登録されてて(涼橋寮関係者全員が!)大慌て。直談判に向かう忍を止めようと思ったら、いつの間にか、忍だけじゃなく千尋まで生徒会と対立し初めて……

廃部を言い渡された歌劇部を助ける & 薔薇の団(という名のコスプレ部)の設立を目指して、天真爛漫な忍が奮闘して、エアメガネ千尋とマシロが、引きずられるように手伝っていたら、マシロに退学の危機が迫って……というお話。

学院内では清楚なお嬢様を演じていたはずなのに、忍がやけに張り切ってしまってるのは、マシロがいるおかげかな。今までだと、他の三人に放置されるようなことでも、マシロは注意を向けてくれちゃいますもんね。おかげで、ややこしいことになってしまいましたが、そこで手助けしてくれた千尋はさすがです。忍の勝手な行動を叱りつつ、でも忍の気持ちも汲んで、生徒会に言葉を投げかけるんですから、何だかんだ言って、優しいよなあ。千尋に援護してもらったときの忍の喜びようは、ほんと可愛い。わかってるのに、やばかった僕がいる。

とまあ、そんな感じで始まって、歌劇部と生徒会の手伝い、さらにコスプレ部薔薇の団と、いろいろ盛りだくさんでしたが、いまいち展開に勢いがなくて、ちょっと間延びした印象がありましたね。マシロや千尋の心情が、いろいろ見えてくるところはいいんだけど、それが逆に勢いを殺しちゃってるのかもしれない。いや、勝手な思い込みかもしれないけど。たぶん、中編ぐらいのお話だったら、もっと良かったんじゃないかと思ったり。

とはいえ、この二人が、徐々に打ち解けていくところは、素晴らしかったなあ。過去に引きずられていることは自分でも気づいていただろう千尋が、マシロの言葉で道を見つけたところや、自分の中に抱える矛盾に気づいていたマシロが、千尋の言葉をきいたときに、今までとは違った思いを感じていくところの繋がりが、ほんとよかったです。
ただ、同じ時間に同じ場所にいただけという繋がりではなく、仲間としての繋がりを感じさせてくれるところに、温かさが伝わってきました。いやあ、いいお話だ。

四人のうち、目立つ二人との交流がかなりうまくいきましたが、今回若干の正体を現した陽向とは、ちょっと微妙っぽいですね。ってことは、次作以降で、陽向や萌流とのやり取りが語られるんでしょう。どんな過去があってここへやってきたのか、気になるだけに、楽しみですね。

「エアメガネ」に匹敵する爆笑名言が登場するのか楽しみ。

8月15日までに読了予定。

みずたまぱにっく。 2―This is MIZUTAMASHIRO!! (2)  - ハセガワ ケイスケ

みずたまぱにっく。 2―This is MIZUTAMASHIRO!! (2)
ハセガワ ケイスケ

メディアワークス(文庫)
Amazon | bk1 | 楽天


ちなみに「エアメガネ」ほどのインパクトある造語はありませんでしたが、「銀河が見えた」という言葉が、今回のNo.1インパクト語だと思います。すげー、壮大だなあ。

関連エントリー
[ハセガワケイスケ] [みずたまぱにっく。感想一覧] [電撃文庫] [ライトノベル]

Home > ライトノベル > [ハセガワケイスケ] みずたまぱにっく。2 ―This is MIZUTAMASHIRO!!

Trackback:2

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/1844
Listed below are links to weblogs that reference
[ハセガワケイスケ] みずたまぱにっく。2 ―This is MIZUTAMASHIRO!! from booklines.net
みずたまぱにっく。 2―This is MIZUTAMASHIRO!! 読了 from Q太のおとなの絵本 日記SITE 2007-08-11 (土) 12:49
「みずたまぱにっく。2」読み終わりました。 いわゆるお嬢様学園の中等部に通う水田マシロ(♀)と、なぜか女装している薔薇の団の4人(♂)の話。 今回...
[書評][ハセガワケイスケ][みずたまぱにっく。][分野不明][★★]みずたまぱにっく。(2) from いつも感想中 2007-08-17 (金) 07:32
みずたまぱにっく。 2―This is MIZUTAMASHIRO!! (2) (電撃文庫 は 4-13) 作者: ハセガワケイスケ 出版社/メーカー:...

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [ハセガワケイスケ] みずたまぱにっく。2 ―This is MIZUTAMASHIRO!!

Search
お気に入り

超能力者との恋と青春!

超能力者のいた夏 (メディアワークス文庫) - 寺本 耕也

超能力者といっても何が変わるわけじゃない。ちょっぴり驚くことも多いけれど、寮生活を共にするうちに打ち解けあう姿がすばらしかった。みんな魅力的でこんな寮に住んでみたいと、そう思える青春ものでした。→感想


糖度パネエ!

悪魔のような花婿 (コバルト文庫) - 松田 志乃ぶ

悪魔伯爵と呼ばれた男に嫁入りした泣き虫姫の新婚ライフ。可愛らしくていじらしくて気恥ずかしくてニヤニヤして、喧嘩すら微笑ましい。読んでて砂を吐きそうになるぐらい甘いやり取りばかりだけど、羨ましくて楽しくて続きが読みたい。大好き。 → 感想


青春の下校ライフ!

484013250X484013426X

男一人に女の子三人で下校する。ただそれだけのお話なのに、楽しんでる様子が伝わってきてほっこり温かい。毎日一緒にいるのに、ひょんなことから意外な素顔を見て……みたいなのはいいですね。ほんのりある恋愛要素もニヤニヤです。→ 一巻感想 / 二巻感想


江戸時代。新たな暦を作る偉業を成し遂げた渋川春海の物語。

天地明察

最高傑作!碁打ちであり、算術家でもある男が、打ちのめされ挫折して挫折して挫折して、でも夢を忘れられず、立ち向かう姿に、どれほど興奮させられたか、泣かされたことか!さりげなく描かれる恋も素晴らしく、読み終わりたくないとこれほど思った作品はありません。 → 感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下

なかのひと

Page Top