篤志が「適合者」であることは、D・B・Eに知られているに違いない。「今泉学校」の最後の生徒である篤志を守るため、雑賀や大牟田は、警戒を怠らなかった。だが、既に手は打たれていた。D・B・Eに所属するゾディアックの一等星が動き始めていたのだ。さらには、氷沼の属するイレギュラーイージズも篤志を奪取するために動き出して……
篤志が変異種採集者を目指すシリーズでしたが、今回は「適合者」である篤志をゾディアックやイレギュラーイージスなどの裏の組織が狙い始めるお話です。
各陣の主力が集まって来たのはいいんですが、登場する人を、名前で呼んだりコードネームで呼んだりするおかげで、どの組織の話をしているのか、誰のことを言ってるのかがわかりにくかったのは、困りましたね。物覚え悪い僕が悪いんですが。
主に暗躍していたのは、イレギュラーイージスとゾディアックですが、何といっても目立ったのは、ゾディアックですね。勢ぞろいした一等星たちの面々が、どいつもこいつも化物のように強いです。イレギュラーイージスの面子だって弱いわけじゃないのに、あっさりだもんなあ。恐ろしい。
ただ、強さの元が反則っぽいところは、好きじゃないですけど。
残念なのは、悪役として個人的に魅力的に思っていた彼が倒れたことです。頭もキレてたし、性格も素敵にゆがんでたのに……。あー、でも、まだ死んでないか?そういえば、今回は生死がはっきりしない人たちが多かったような……。ひょっとしたら次に繋がるのかもしれない。この物語の惜しいところは、魅力ある敵方が少ないことですね。
それにしても、貞教はどうしたんだろう。憎しみに心が塗りつぶされているのはわかりますが、あまりにも稚拙な感情に揺さぶられてますね。体こそ鍛えられたかもしれませんが、ひょっとしたら、以前よりも弱くなってるのでは?と思ってしまうほどです。〝リゲル〟の心は届くのかなあ。う~ん。
篤志を手に入れるために、裏側で動いてる話が多かったからか、物語全体の動きは思ったよりも遅いような気がしましたが、ゾディアックが本格的に動き出してからは、一気でしたね。
「適合者」として日々成長してても、篤志へ襲い掛かる者たちから比べたら、まだまだ力足りなくて、足掻いても足掻いても手が届かないところには、悔しさを通り越すものがあると思いましたが、それより何より、自分のせいで他人に被害が及ぶところは、ほんと辛いでしょうね。あの絶望は、耐え難いものがあります。貞教がいれば……と何度思ったことか。
今回、篤志側の話があまり目立たなかったのはとても残念でしたが、最終巻となる次作では、きっとやってくれるでしょう。いったい篤志はどうなってしまうのか、大いに気になりますが、幸せな結末が迎えられるといいですね。
でも、実は一番気になってるのは、宇堂と天城の結婚問題だったりするんですが、このあたりもちゃんとケリをつけてくれるのか心配。
シリアスレイジ 6 (6)
白川 敏行
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- 夜狩野 2007-05-16 (水) 09:53
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大牟田陣営とゾディアック。
両者の戦力差たるや圧倒的なものがあって、その点からするならとうてい「幸せな結末が迎えられる」とは思えないのですが・・・ゾディアック内部にも不協和音はあるみたいだし、反撃の伏線もいろいろ張ってくれているようですしネ。最終巻に期待したいです。僕としては石黒さんたちの再登場もお願いしたいところ。大牟田氏には「敵を倒し、自ら生き残ってこその勝利」(神恭一郎談)とのコトバを実践してもらいたいです。
でもって、いろいろ語れない物語は「シリアスレイジ外伝」で大いに展開して欲しいなぁ。菱緒くんと舘森嬢の出逢いとか、アフメット坊やと「魔犬」の物語とか・・・。
ともかく、最終刊がぶじに刊行されますように・・・! - deltazulu 2007-05-16 (水) 20:30
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いろいろ気になるところがあるだけに、最終巻楽しみですよね。
個人的には、「変異種採取者」話は中途半端になっちゃうのかなあというのが、もったいない気分でいっぱいです。あっち方面好きなので……








