Home > ライトノベル > [周防ツカサ] BITTER×SWEET BLOOD

[周防ツカサ] BITTER×SWEET BLOOD

予備校からの帰り道。道路工事のせいで、玲子が普段とはまったく違う道を通っていたら、クラスメイトの片倉ハルが苦しげに座り込んでいた。相手は助けを求めていないが、こんな苦しそうだなんて、どうにかしないと、と思っていたら、ふと、彼は背後に回りこみ「のどが渇いた」と言ってきて、首筋を噛まれ……
次の日、彼はいつもどおり、学校へ来ている。態度も変わったところがない。あれは夢だったのだろうか……

いわゆる吸血鬼な少年と、根っからの善人である少女の恋愛ものですが、う~ん。オーソドックスではありましたが、面白いと思いましたし、キャラクタの魅力も申し分ないんですが、何ていうか、薄い?感じかな。もうちょっとBITTERかSWEETなものがあってくれたらと思いましたね。

ただ、恋愛ものとしては、良かったですよね。彼がいったい何者なのかを気にしているうちに、友人が恋してると思い込んで、積極的に動いてくれるところとか、いいですよね。ハルの家を突き止めるため、尾行したり、二人っきりになれる場所に呼び出したりと、余計なお節介と思いながらも、嬉しく思う玲子の気持ちが、たまらなく微笑ましいですね。

外見こそ高校生であっても、人とは異なる時間を生きてきたハルは、初めこそ無愛想だったものの、徐々に玲子に興味を持つようになったのは、他人を疑うようなことをせず、相手をまっすぐ見詰めてくる子だったからでしょうね。何気にハルは、クサイ台詞を連発してくれるので、むず痒くなってしまうこともありますが、言われるほうは嬉しいのかもしれませんね。
側にいるときでも、ちょっと距離が見えるような関係なのに、血を吸うときだけは、とても赤裸々になって、何ともエロチックになるギャップが良かったりします。ああ、もっと血を吸ってくれれば……。

何かここまで書いた感想を読み返したら、誉めてるようにしか思えないなあ。実際ひとつひとつのお話は良かったんですよ。お姉ちゃんの復讐話が、さらっとしすぎてるところがありましたが、妹に対してかける言葉には、家族としての温かさがあって、胸に響くものがありましたし。
だから、もうちょっと、もうちょっと何かあれば、とてもお気に入りになったんじゃないかなと思うだけに、もったいない気分でいっぱいです。

これは続編出るのかしら?まだ高貴なるお嬢様吸血鬼の活躍とか見れてないし、というか、吸血鬼側の話は、ほとんど出てきてないので、次があるなら、そっち側の話を読んでみたいですね。美幸の出番もぜひ。

BITTER×SWEET BLOOD - 周防 ツカサ

BITTER×SWEET BLOOD
周防 ツカサ

メディアワークス(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[周防ツカサ] [BITTER×SWEET BLOOD感想一覧] [電撃文庫] [ライトノベル]

Home > ライトノベル > [周防ツカサ] BITTER×SWEET BLOOD

Trackback:4

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/1633
Listed below are links to weblogs that reference
[周防ツカサ] BITTER×SWEET BLOOD from booklines.net
『BITTER×SWEET BLOOD』 from ある休日のティータイム 2007-05-13 (日) 20:42
BITTER×SWEET BLOOD 作者: 周防 ツカサ 出版社/メーカー: メディアワークス 発売日: 2007/05 メディア: 文庫...
電撃文庫・6月の感想2 from 詠み人知らず 2007-06-16 (土) 19:28
■周防 ツカサ×Chiyoko『BITTER×SWEET BLOOD』  ★★☆☆☆ 私は、闇夜で首筋を噛まれた。プツッという音が響き、朱い玉が肌を伝っ...
BITTER×SWEET BLOOD from MOMENTS 2007-06-23 (土) 22:02
ツンな吸血鬼とビクオドなヒロインの恋路は上手くいくのやら? 自分のことを記憶の片隅にも置いていなかったクラスメイト・片倉ハルに、唐突に首筋を噛まれ血...
BITTER×SWEET BLOOD from 愛があるから辛口批評! 2007-08-21 (火) 20:49
BITTER×SWEET BLOOD 作者: 周防ツカサ 出版社/メーカー: メディアワークス 発売日: 2007/05 メディア: 文庫 「わりと主人...

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [周防ツカサ] BITTER×SWEET BLOOD

Search
お気に入り

超能力者との恋と青春!

超能力者のいた夏 (メディアワークス文庫) - 寺本 耕也

超能力者といっても何が変わるわけじゃない。ちょっぴり驚くことも多いけれど、寮生活を共にするうちに打ち解けあう姿がすばらしかった。みんな魅力的でこんな寮に住んでみたいと、そう思える青春ものでした。→感想


糖度パネエ!

悪魔のような花婿 (コバルト文庫) - 松田 志乃ぶ

悪魔伯爵と呼ばれた男に嫁入りした泣き虫姫の新婚ライフ。可愛らしくていじらしくて気恥ずかしくてニヤニヤして、喧嘩すら微笑ましい。読んでて砂を吐きそうになるぐらい甘いやり取りばかりだけど、羨ましくて楽しくて続きが読みたい。大好き。 → 感想


青春の下校ライフ!

484013250X484013426X

男一人に女の子三人で下校する。ただそれだけのお話なのに、楽しんでる様子が伝わってきてほっこり温かい。毎日一緒にいるのに、ひょんなことから意外な素顔を見て……みたいなのはいいですね。ほんのりある恋愛要素もニヤニヤです。→ 一巻感想 / 二巻感想


江戸時代。新たな暦を作る偉業を成し遂げた渋川春海の物語。

天地明察

最高傑作!碁打ちであり、算術家でもある男が、打ちのめされ挫折して挫折して挫折して、でも夢を忘れられず、立ち向かう姿に、どれほど興奮させられたか、泣かされたことか!さりげなく描かれる恋も素晴らしく、読み終わりたくないとこれほど思った作品はありません。 → 感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下

なかのひと

Page Top