現代の高校生の風見徹と「異海」と戦うために騎体に乗る兵士トールというふたつの世界が、交互に描かれていた物語「レギオン」の続編にして完結編ですが、いやあ、すばらしい。まさか、これほどの物語になるとは思わなかったです。
読んでいるうちに、「ぼく」と「おれ」、風見徹とトール・カザミの二つの物語の境界線が、徐々に曖昧になっていくんですが、これがまた引き込まれること引き込まれること。ふたつの世界のお話だけじゃなく、さらに物語の中で描かれる物語も重要な位置づけを持っているんですから、すごいです。思わずため息をつきたくなりましたね。
たったひとりで軍隊を率いて「異海」と戦うトールが、裏では、自分の存在に対して葛藤を覚えるところに、重苦しいものがありましたね。特にドリスの話は、通じ合えるものがあっただけに、マシルから告げられた事実がきつかったです。 自分とは何か、心とは何か、人格とは何かと、いろいろ思わされるものがありましたが、それが実は……というところには、衝撃的でした。すべてが奪われるような思いでしたね。
いったい何を信じればいいのかわからないぐらい、暗い雰囲気に包まれていた物語でしたが、それが反転していくきっかけとなった葵の言葉が、個人的には印象的でした。
「だけど、そこで,
徹くんがわたしを救ってくれた」
光が差す思いで、いっぱいになりました。
いやあ、ほんと良かったですね。終わりにかけては、若干、勢いが薄れたような感じがありましたが、大きな不満ではないです。文句なしで惚れました。今後この著者は要チェックですね。
今後だけじゃなく、過去の作品も見ていくことにします。まずは、「ワーズ・ワースの放課後」を読んでいこうっと。
レギオン 2―きみと僕らのいた世界 (2) (電撃文庫 す 3-14)
杉原 智則
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- 永山祐介 2007-05-14 (月) 22:17
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杉原智則さんは、「頭蓋骨のホーリーグレイル」読むと、雰囲気のギャップにびっくりするかもしれません。
あとはとにかく打ち切り(単に続きが出ないだけだ、と思いたい)が多いので、微妙に哀しくなります(ワーズワースは単発なので良いですが、シリーズものは「殿様気分でHappy!」しかきちんと完結していません(後書きにも書いてある))。僕は好きな作家さんなんですが……。 - deltazulu 2007-05-15 (火) 12:18
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打ち切り多いんですか……。あー、でもわかる気がします。「レキオン」しか読んでませんが、ライトなノベルじゃないですからねぇ。
あ、でも「頭蓋骨のホーリーグレイル」は雰囲気にギャップがあるとのことなので、そうでもないのかな?個人的には好きな作家さんなので、ひとまず「ワーズワース」読んで、気に入ったら完結しているという「殿様気分でHappy!」を読んでみたいと思います。「頭蓋骨のホーリーグレイル」は、完結に至ってませんよね?完結してたら読んでみたいんですが……








