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[竹宮ゆゆこ] とらドラ・スピンオフ! 幸福の桜色トルネード

みんなの兄貴的存在である生徒会長のすみれ(女)に虐げられる毎日をすごしていた生徒会庶務の幸太は、ひょんなことから、すみれの妹であるさくらと出会った。追試を受けることになった彼女を、すべてにおいて完璧な姉が怒鳴り散らしてたのを見て、ちょこっとさくらに肩入れしたら、なんと彼女の勉強を手伝うことになってしまった。
天然で、見るものを扇情させる無防備さをもつさくらとのお勉強会では、いけない妄想が溜まりに溜まって……

毎日、何かしら不幸が降りかかる体質を持っている富家幸田が、天然扇情娘の狩野さくらと出会って、というお話です。いやあ、いいですね。はじめから最後まで、ニヤニヤ笑いが止まらない面白さです。

さくらの無防備なエロさに翻弄される幸太の姿が笑えますが、相手にそんな気はないんだからと、彼女のことは意識の外に置いてたのに、テスト勉強が終わったらさくらの笑顔が見れなくなるんだなと、一抹の寂しさを覚えるようになっていく展開がたまりません。恋に落ちていく過程が、素敵ですよね。

ただ、一緒にお弁当を食べているだけ、ただ、一緒に出かけているだけ。それだけのシーンなのに、これでもかというぐらい楽しさが伝わってきて、読んでるこちらまで、気分が弾んできます。友達以上、恋人未満なのが不思議なくらい。ふたりの初デート騒動は、ほんとうにほんとうに素晴らしかったです。

そういえば、さりげなく出てきていた生徒会副会長の北村(タイガー惚れ惚れ中)も、なかなかいい味出してたなあ。すみれが妹や幸太のことを心配するところにつけこんで(というと言葉悪いけど)、さりげなく会長とデートしようと姑息さには笑いました。違うだろ、おまえはもっとカッコいいやつだろ、と思ったけど、そんな北村が好きだったりもします。
男気溢れる会長はかっこよすぎなので、惚れるのもわかりますね。大河じゃ敵わないなと思ったのは僕だけじゃないはず。

ちょっとしたことから、幸太とさくらのすれ違いが始まるところは、好きだからこそ、という感じが伝わってきましたね。好きという言葉がどうしても言えなくて、でも彼女のことが好きで好きでたまらなくて。 あまりにも真っ直ぐで、気恥ずかしくなるものがありましたが、幸せな二人には、気にならないでしょうね。ごちそうさまです。

いやあ、ほんと面白かったですね。文句なしでオススメです。とらドラシリーズを読んでない人でも、楽しめる内容だったので、初々しい恋と楽しさ満載のお話が読んでみたいと思ったらぜひぜひ。

とらドラ・スピンオフ!―幸福の桜色トルネード (電撃文庫 た 20-7) - 竹宮 ゆゆこ

とらドラ・スピンオフ!―幸福の桜色トルネード (電撃文庫 た 20-7)
竹宮 ゆゆこ

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P.S.
いつか、すみれと北村の話も読んでみたいな。

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