Home > ライトノベル > [岡田圭介] ディストーション 屍鬼の女王

[岡田圭介] ディストーション 屍鬼の女王

怖がりというわけでもないが、オバケとかがだめだった一馬が、ホラー映画を見に行くことになったのは、隣に住む理美に誘われたからだ。「屍鬼」と呼ばれるゾンビに襲われる話を、彼女が見に行くのは珍しいと思ったが、元となった話と撮影された舞台が、どうやら理美のお祖父さんが育った色島だったらしい。
彼女の話を聞きながら、家路を歩いていたとき、突然、腐臭がした。それは先ほど、映画の中に出てきた「屍鬼」と同じ姿をしていて……

寄生体に意識を奪われたものが屍鬼となり、隣家のお姉さん、さらにその妹が屍鬼に奪われそうになったとき、一馬の前に、寄生体「エキサイター」を操る少年と出会い……というお話ですが、ダメだ、僕には合わないや。何ていうか、ものすごく浅い感じで話が進むんですよね。設定とかは面白い感じなんだけどなあ。ホラーテイストなのに、まるで緊迫感がなかったのは残念です。

行方不明になった幼馴染たちを探していくうちに、寄生体を狩っている少年の良人と出会うんですが、先頭ものとしても微妙に盛り上がらないのは、強すぎるからかしら。
異形だろうが、数が多かろうが、敵を瞬殺しちゃうんだから、ちょっとね。

「屍鬼の女王」について知ってしまったことから、一馬が良人に対してギクシャクしていくところMも、どうにも微妙で。決断を迫られたときに迷うのは当然だと思いますが、真っ直ぐというよりは、あまり深く考えないで行動する感じには、う~ん。

最後のほうは、一馬も覚悟を決めて、わりといい感じに戦いに赴くんですが、不死身すぎるところとかが、どうにも……ノリきれませんでした。

あとがきによると、電撃hp短編小説賞に送った短編を元に長編にしたものだそうで、それを読んで、何か納得しました。たぶん、短編ならもっと面白くなったと思います。おそらくはシリーズとして、続編が出るんじゃないかなあと思いますが、長編だったらパスで。

ディストーション―屍鬼の女王 - 岡田 圭介

ディストーション―屍鬼の女王
岡田 圭介

メディアワークス(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[岡田圭介][電撃文庫][ライトノベル]

Home > ライトノベル > [岡田圭介] ディストーション 屍鬼の女王

Trackback:3

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/1574
Listed below are links to weblogs that reference
[岡田圭介] ディストーション 屍鬼の女王 from booklines.net
ディストーション―屍鬼の女王 from 愛があるから辛口批評! 2007-04-18 (水) 00:57
ディストーション―屍鬼の女王 作者: 岡田圭介 出版社/メーカー: メディアワークス 発売日: 2007/04 メディア: 文庫 「よくある異能バトルも...
ディストーション―屍鬼の女王 from MOMENTS 2007-04-26 (木) 22:01
読了。 冒頭の展開がかなり度肝を抜かれ、そのままヒロイン不在で主人公・一馬と相棒(?)良人の2人で物語が引っ張られていくのでかなーり殺伐としたお話だったと...
ディストーション -屍鬼の女王- from のべれびゅ 2007-05-24 (木) 17:04
ディストーション -屍鬼の女王- 岡田 圭介 「高校生・迫水一馬は、隣家の三姉妹の長女・理美と映画に出かけた帰り怪物に襲われ、理美を連れ去られてしまう...

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [岡田圭介] ディストーション 屍鬼の女王

Search
お気に入り

虜囚の姫と疎まれる第二王子の旅路を描くファンタジー。

花守の竜の叙情詩 (富士見ファンタジア文庫) - 淡路 帆希

オーソドックスではあるんですが、各キャラの心の変化が丁寧に描かれていて、とてもいい。切ないお話ではあるんですが、最後の心に温かいものが残りました。大切にしたい思いが詰まってるお話です。 → 感想


まさかこんな素敵な青春物語が読めるなんて!

電波女と青春男 (電撃文庫)電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)

甘酸っぱく、時に遣りきれない思いに苛つくこともあるけど、高いところから飛んでしまうような青春模様が素敵でした。笑いも沢山あるし、ほんと面白かった。とてもオススメ。


聡明であるが故に孤独な少女プルーデンスと、蒼い衣をまとった名無しの吟遊詩人が、鳥の塔に至る迷宮の謎に挑むファンタジー

鳥は星形の庭におりる (講談社X文庫―ホワイトハート)

世界観といい雰囲気といいハマりまくりです。知識を持つが故に、両親や兄から疎まれて、家族といても孤独を感じていた少女なんですが、それをぐっと堪えて、誇り高さを忘れない姿勢が素敵でした。続きが出てくれると最高に嬉しいです。→感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下


十八番目の皇女という立場から、何も手にすることができなかった月華が、心の内に「龍」を飼う涼狐の剣舞に惚れて、剣を手にする中華風ファンタジーのボーイ・ミーツ・ガール。

DRAGONBUSTER 1 (1) (電撃文庫 あ 8-13 龍盤七朝)

淡々と語られている物語だと思っていたのに、気づけば引き込まれています。溜め込んだエネルギーが、次なる巻で爆発してくれることでしょう。背筋がゾクゾクするほど、楽しみでなりません。→感想

なかのひと

Page Top