Home > ライトノベル > [時雨沢恵一] リリアとトレイズⅥ 私の王子様 下

[時雨沢恵一] リリアとトレイズⅥ 私の王子様 下

〝お嬢様〟の情報が漏れているとなると、少人数での行動は、デメリットでしかない。用意周到かつ頭の回る相手の計画はさらに続き、〝お嬢様〟の乗っている列車は停止した。テロ行為を繰り返す無法者集団に、周囲を囲まれた状態で……。

前作の続き、主要人物たちが一堂に会して、マティルダ王女殿下を守るために、トラヴァス少佐たちだけが先んじたら、それすら読まれていて……というお話。いつものリリトレとは違って、初っ端から緊張感あふれる展開でしたね。先を読まれて後手に回って、迷い、焦るトラヴァス少佐が印象的です。

今回はもう、マティルダ王女殿下のカッコよさに尽きますよね。敵の狙いがはっきりしてからも、任務を続行しようとするトラヴァス少佐に対して、告げた言葉はまさに王家の風格ですよね。ぼくはリリアが好きなんですが、それでも思わずついていきます、と言いそうになるぐらいカッコよかったです。ひょっとしたら「私の王子様」にあたる人は、この人かと思ったのは内緒。

どこに囚人四十二番がいるかということを考えれば、狙いは自然と知れますが、トレイズを引っ張り出すためにリリアが狙われて、というところから始まる「ピンチの時は王子様がきてくれる」的展開がたまりません。「待ってろよ!」と告げるトレイズが、本当に王子様に見えるぐらいカッコよかったです。やっぱ男の子だね!

ただ……なんですか、その後の微妙なヘタレ具合は。せっかくカッコよかったのに……。そこは勢いででもいいから言っておくべきでしょう、まったく。ぐーで殴られてもしかたないですよね。
変態とはいえ、ヴィーゼルの大演説はしごくまともで、それにうなずいてたってことは、リリアは……かな?

最後は思わずニヤニヤしちゃう終わり方でしたね。ここまできたなら、ダンスパーティとか、学園ものとしてもっと読みたいなあ。アリソンとトラヴァスのその後も気になるところですし、ここで一区切りとのことですが、ぜひぜひ続編をお願いしたいところです。

リリアとトレイズ 6 (6) - 時雨沢 恵一

リリアとトレイズ 6 (6)
時雨沢 恵一

メディアワークス(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[時雨沢恵一][電撃文庫][ライトノベル]

Home > ライトノベル > [時雨沢恵一] リリアとトレイズⅥ 私の王子様 下

Trackback:7

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/1555
Listed below are links to weblogs that reference
[時雨沢恵一] リリアとトレイズⅥ 私の王子様 下 from booklines.net
やっぱり、リリアとトレイズ/時雨沢恵一『リリアとトレイズ6 私の王子様<下>』/感想 from かもめは本を読まない。 2007-04-08 (日) 15:48
『古より戦の先陣を務めし、勇猛の誉れ高きトラヴァスの騎士よ。――姫の護衛を立派に務めるというのなら、姫が行く場所がどこであろうとついてくるがよい。止めはせ...
っちっがぁあう!!【リリアとトレイズ〓】 from ラノベなPSP 2007-04-09 (月) 23:45
[http://www.bk1.co.jp/product/2767008/p-holyknight1146 リリアとトレイズ〓] リリトレシリーズ...
『リリアとトレイズⅥ 私の王子様 下』 from アニメ卍日記(仮)参番館 2007-04-10 (火) 16:49
リリアとトレイズ 6 (6) 『リリアとトレイズⅥ 私の王子様 下』 事件解決の話。 これはいい変態ですね。 リリア、トレイズ、変態さ...
リリアとトレイズ6 私の王子様 時雨沢恵一 電撃文庫 from ねれの巣 2007-04-12 (木) 20:34
大団円!うん、良い終わり方でした。さて、前からの引きで列車で分かれてしまう、王女
[書評][時雨沢恵一][リリアとトレイズ][恋愛][ミステリ][アクション][洋風][★★★]リリアとトレイズ(5)(6) 私の王子様 from いつも感想中 2007-04-13 (金) 02:05
リリアとトレイズ 5 (5) 作者: 時雨沢恵一 出版社/メーカー: メディアワークス 発売日: 2007/03 メディア: 文庫 リリアとトレイズ 6...
やっぱり、リリアとトレイズ/時雨沢恵一『リリアとトレイズ6 私の王子様<下>』/感想 from かもめは本を読まない。 2007-05-13 (日) 13:01
『古より戦の先陣を務めし、勇猛の誉れ高きトラヴァスの騎士よ。――姫の護衛を立派に務めるというのなら、姫が行く場所がどこであろうとついてくるがよい。止めはせ...
リリアとトレイズVI 私の王子様〈下〉 from MOMENTS 2007-06-03 (日) 01:11
シリーズ完結! 収録の短編も良い感じ なんともらしい完結編。前巻の引きで不気味な雰囲気を漂わせていた囚人四十二番の正体は変態さんでした。というか、ト...

Comment:3

T/T 2007-04-08 (日) 10:56

 感想読みましたー。こっちは西日本の田舎なのでまだ発売されてないんですよ。ですからこの感想を読んで、もうやばいくらい思いが募りますね。トレイズは、まあ、相変わらずですがやはり王子様的な展開はあるのですね。ああ、早く読みとうござりまする。

deltazulu 2007-04-08 (日) 11:06

僕の住んでるところでも、あまり見かけないんですが、ネット書店のbk1で金曜日には、24時間発送になってたので、そこで買っちゃいました。

今回も面白かったですよー。
早く手に入るといいですね。

T/T 2007-05-15 (火) 22:42

ここに書くのも何なのですが・・・じつはリリトレの二次小説ブログを始めました。
 http://sakuranokiseki.blog103.fc2.com/

もしよろしければ、見に来てやって下さい・・・。

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [時雨沢恵一] リリアとトレイズⅥ 私の王子様 下

Search
お気に入り

左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下


わくわくするような大冒険がしてみたいな

時載りリンネ! 1 (1) (角川スニーカー文庫 203-1)時載りリンネ! 2 (2) (角川スニーカー文庫 203-2)

本を読むことで、滋養と時を操る力を得る「時載り」一族。読書よりも遊ぶことのほうが大好きという、おしゃまな女の子・時載りのリンネと、彼女に振り回される男の子・久高が繰り広げる冒険物語。どの年代の人が読んでも楽しめる最高のジュブナイルです。→感想


十八番目の皇女という立場から、何も手にすることができなかった月華が、心の内に「龍」を飼う涼狐の剣舞に惚れて、剣を手にする中華風ファンタジーのボーイ・ミーツ・ガール。

DRAGONBUSTER 1 (1) (電撃文庫 あ 8-13 龍盤七朝)

淡々と語られている物語だと思っていたのに、気づけば引き込まれています。溜め込んだエネルギーが、次なる巻で爆発してくれることでしょう。背筋がゾクゾクするほど、楽しみでなりません。→感想

なかのひと

Page Top