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[時雨沢恵一] リリアとトレイズⅤ 私の王子様 上

十五歳を迎えたトレイズに、ベゼル王室への婿入りの話が出てきた。二十歳までに相手を決めなかったら、この話を受けることを約束させられ、さらには、お相手であるマティルダ王女が、イクスを訪問するというので、案内役を務めることになった。
同じころ、春休み明けのダンスパーティの相手が見つからないリリアは、母のアリソンと共に、旅行へ出かけることになったが……

お婿さん話を持ってこられて、おいそれと突っ張れないトレイズの十五歳らしからぬ政治的判断力は、さすがだと思いますが、なぜそこでリリアの名を持ち出さない!と思ってしまうのは、僕だけじゃないはず。
いまだ身分ひとつ明かしてないんだから、弱気になるのもしかたないところではあるんですけどね。ここだけじゃなく、今回はいろいろなところで、トレイズのヘタレっぷりが随所に出てて、もしリリアとそうなっても、尻に引かれっぱなしなんだろうなと、ニヤニヤ。

読んでて楽しいなあと思うのは、女の子たちが元気いっぱいだからでしょうね。リリアにしろ、トレイズの妹(姉?)のメリエルにしろ、メグにしろ、はっちゃけているので、騒ぎっぷりが愛らしいです。……側にいるとうるさいかもしれないけど。
特にリリアの問い詰めっぷりは、楽しくて楽しくて。事情を知らないから、仕方がないところではあるんですが、アリソン、トレイズ、トラヴァスが、説明に苦心するところが、たまらなく面白い。

個人的にはアリソンが好きなので、ちょっとした活躍のシーンがあると嬉しくなります。娘を戦闘機に乗せちゃう無茶もするけれど、娘のために銃を手にとる姿はかっこいいですね。普通は躊躇するところを突っ切るところがいいんです。できれば、トラヴァスとは一緒にいてほしいんだけどなあ。
そんなアリソンとトラヴァス、そして娘のリリアという家族の事情を知った王女が、リリアへ感謝の言葉を告げるシーンは、最も印象に残ったシーンでした。

お話としては、クライマックスに向けた下準備といったところですね。王女様やら、暗殺者、それから主要人物が一同に集まってきたところで、終わってしまったので、ある意味不満ですが、さあ、面白くなるぞー的な期待感に、満ち溢れています。

来月にも下巻が出るそうなので、楽しみです。

P.S.
電撃文庫春の祭典での時雨沢さんのサイン会の整理券は、入手できませんでした(泣)

リリアとトレイズ 5 (5) - 時雨沢 恵一

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Comment:2

T/T 2007-03-15 (木) 13:33

こんにちは。ご機嫌いかがでしょうか?
 私もリリトレの大ファンなのですが、本当に四月が待ちどおしいですね。
 相変わらずの秀逸な感想、本当に惚れ惚れします。このサイトの感想を見てから本を買うことも増えてきたので、これからも頑張ってください。

deltazulu 2007-03-15 (木) 18:47

こんにちは。リリトレいいですよね。この状態でのお預けされると、続きが待ち遠しいったらないです。

> このサイトの感想を見てから本を買うことも増えてきたので、これからも頑張ってください。

ありがとうございます。
これからも、自分なりにマイペースでやっていけたらいいなと思ってますので、よかったら見てやってください。

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