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[藤原祐] レジンキャストミルク5

転校生がきた。美男美女の兄妹という組み合わせで。
おそらくは無限回廊の手のうちだろうと警戒した晶だが、普段の様子はこれといっておかしなところはない。
隣の席ということもあり、クラス中の男子に睨まれる一日を過ごしちょっと嫌気がさしていた晶だが、確認すべきことを忘れてはいけない。里緒に調べてもらおうと動きはじめたが、既に歯車は回っていた。そのことに晶は気づかなかった……

ついに「全一」の全容が明らかになりましたよ。なるほど、これは脅威だ。無限回廊が気にするのもわかります。とはいえ、今のところ無限回廊が何をしたいのかがはっきりしないのでモヤモヤが残ります。今までもそうだったんだけど、今回特にそう思いました。
ただ倒すだけなら、こんな手の込んだことをする必要はないしなあ。例のふたりがさらなるショックを引き起こしてくれたので、何が何だか混乱する。

ただ、最後のインパクトこそ強かったものの、思ったよりも小粒な印象なのは、大掛かりな仕掛けが隠されているように思ったのに、そちらではそれほど盛り上がらなかったからかなあ。他の人たちもいろいろ頑張ってるはずなのに、そっちの話があまりなかったからかな。晶と硝子がすべてを持っていってしまったので、ちょっと物足りなく感じました。

あと、普通の人間だった人が敵となると皆同じようになるってのもなんだか微妙な気がします。欠落って人によって違うはず(だよね?)なのに、世界は自分のもの、お前は俺のもの的な感じになってしまうのがどうもイタイ。操られるのならわからなくもないんだけど、そうでもない気がするし……。
一番理解しがたいのが良司の感情と行動かな。晶を責めているのは、単に芹菜を取られたくないからだというのはわかりますが、押し付けがましい考え方と強引な態度はちょっとなあ。「友人だった」ってそれを壊したのはどっちなんでしょうね。

そんなこんなで敵側の話に不満があるものの、味方側の動きはとても興味深い。今回はいつも憎まれ役だった蜜が特に良かった。相変わらず強い口調だけど、押さえるところはしっかり押さえています。さすが、ひとりで戦っていこう気概があるだけあります。かなり好きになってきました。

今回のことで分裂とかあるのか、それともこのまま突っ走るのか。日常と非日常の境界線がさらに薄くなってきただけに今後が楽しみです。

レジンキャストミルク〈5〉 - 藤原 祐

レジンキャストミルク〈5〉
藤原 祐

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