助けを求められたら、応えてあげるのが友達であるとトファニアに言ったら、同窓会の場所としてオルレーユ城を提供してほしいと言われてしまった。
人間相手では困るものの、魔女たちならば心配いらないかと思ったとき、アリアは気づいてしまった。
世界中の魔女を束ねる十三姉妹のサバトをこの城で繰り広げようとしていることに!
何とか回避しようとするものの、誰もトファニアを止めることができず……
今までとちょっと形を変えてきましたね。三章からなる物語ですが、各章で別々の話を持ってきて、いわば、短編集みたいな感じです。お留守番という地味な日常が繰り広げられるので、このくらいの長さがちょうど良く、以前よりも話に魅せられました。
中でも良かったのは、ルムライの命を狙いに来たドルジュが意識を取り戻したところから始まる第一章の「居場所のある風景」ですね。依頼も果たせず、あまつさえ敵に看病してもらったということを悔やむドルジュに示したバンシーの案は、あまりにも稚拙で、でも心が温かくなりました。
愚痴ったり、叱ったり、落ち込んだりと、いろいろ忙しいバンシーだけど、優しさが見えるところがとてもいいですね。
ただ、どうも勘違い屋さんらしく、自分への好意に気づかないのは、ご主人様であるブラド卿ラブだからなのかしら。おそらくこっち方面の発展はないでしょうけれど、ほのぼの系としてこれからも頑張ってほしいものです。
カラーイラストの新聞を見ているアリアが可愛くてしょうがない。
イラストといえば、第二章の「オルレーユ城の昼と夜」のアリアが職人たちに告げた言葉にショックを受けたセルルマーニのイラストが個人的にツボでした。哀れさと可愛さとおかしさがここまで同居したイラストにニヤリ。
お留守バンシー〈3〉
小河 正岳
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