Home > ライトノベル > [うえお久光] ジャストボイルド・オ'クロック

[うえお久光] ジャストボイルド・オ'クロック

探偵業を営むジュードにかつての仲間から依頼があった。世界的に有名なウイルスデザイナーの博士が生きているか死んでいるかを確認することだった。裏切り者であるジュードに依頼せざるを得ない実情を鑑み、相棒である家電の黒猫アルと共に動き始めたが、突然殺し屋に狙われ始めて……

人は生まれたときから家電と共生していて、片方が失われれば、もう片方も死んでしまうという世界。つねに相棒と共に行動する世界で、裏切り者と呼ばれるようになったジュードと相棒のアルが繰り広げる探偵物語。

妙に癖のある文章で読みにくかった。特にはじめのほうは設定というか世界観がよくわからなかったので(しかもわりと入り組んでたので)、登場人物たちの会話についていけないところがしばしば。
Act.2 で説明が入って一通り流れがわかるようになると、そこからは俄然面白くなりました。

ハードボイルドではなくジャストボイルド、自分にとってちょうどよい固さという意味の題名ですが、いやいやいや、ちょっとセンチメンタルではありますが、なかなかハードボイルドじゃないですか。

事件そのものはさほど複雑ではないですが、裏切り者と呼ばれることになった過去を振り返っていく過程の物語がとてもいいです。「正義の味方」であったヒーローという組織から外れても、ヒーローであり続ける心意気が、熱いです。

ところどころに複雑な心情がありながらも、ジュードとアルの軽快な掛け合いで乗り越えていくというふたりの関係がとても爽快。読み終わったあと、誰かとハイタッチしたくなる物語ですね。
まだまだいろいろ広げられそうな雰囲気なので、ぜひとも続きをお願いしたいです。

ジャストボイルド・オ’クロック - うえお 久光

ジャストボイルド・オ’クロック
うえお 久光

メディアワークス(文庫)
Amazon | bk1


booklines エントリー
うえお久光

Home > ライトノベル > [うえお久光] ジャストボイルド・オ'クロック

Trackback:5

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/1118
Listed below are links to weblogs that reference
[うえお久光] ジャストボイルド・オ'クロック from booklines.net
ジャストボイルド・オ’クロック/著:うえお久光【電撃文庫】 from 字遊室 2006-09-13 (水) 16:39
 久々のうえお久光文庫です。シフトはでかくて高いので買ってません。  久しぶりの登場だから期待していたのだけど、なんだか微妙。  お話は、時代...
いい意味でB級/ジャストボイルド・オ’クロック from 積読系 2006-09-14 (木) 19:34
タイトル:ジャストボイルド・オ’クロック 著者:うえお久光 イラスト:藤田香 初出:2006/9/25 オススメ度:4点(10点中)備考:王道探偵...
ジャストボイルド・オ’クロック from ライトノベルっていいね 2006-10-08 (日) 09:11
ジャストボイルド・オ’クロック 著者 うえお久光 イラスト 藤田香 レーベル 電撃文庫  悪魔のミカタは打ち切り?  人気b...
【レビュー】ジャストボイルド・オ’クロック(1) [うえお 久光] from しばいてぃてぃ 2006-11-26 (日) 16:23
ジャストボイルド・オ’クロックposted with amazlet on 06.11.26うえお 久光 メディアワークス 売り上げランキング: ...
ジャストボイルド・オ’クロック from MOMENTS 2007-01-21 (日) 20:33
読了。 軽快なトークと描写で、悲壮さを感じさせないヒーローものという印象の強い一作。何かにつけて「ポジティブ!」とハイタッチをかわす主人公・ジュードと相方...

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [うえお久光] ジャストボイルド・オ'クロック

Search
お気に入り

異形の王子と毒を吐く少女の恋の物語

4048700588

他人を寄せつけぬ毒を載せた言葉を吐いていた少女が、王子と伝承と出会ったことで、信じる思いを紡ぐようになる、その祈るような思いに涙しました。懐かしき人たちとの再会もまた素敵。→感想


それは血の繋がらない家族の物語。

4048700480

大きな山や谷があるようなお話しではないんだけれど、クセのある七人のきょうだいが共に暮らすその家には、じんわり温かい家庭がありました。それぞれ抱えているものはあるけれど、この家族ならきっと支え合いながら乗り越えてくれると信じてる→感想


それは「夢利き」が語る人の夢の物語。

夢の上(1) 翠輝晶・蒼輝晶 多崎礼

最高傑作級!辛くとも好きな人と共に歩める幸せ、あるいは人の夢に乗る幸せと切なさ。独立しながら、リンクする物語は、温かさに、人を想う気持ちに満ちあふれて、胸が熱くなる。人が人と出会うことの素晴らしさは、時に眩しくもあり、切なくもなるんだなと思いました。→感想


江戸時代。新たな暦を作る偉業を成し遂げた渋川春海の物語。

天地明察

最高傑作!碁打ちであり、算術家でもある男が、打ちのめされ挫折して挫折して挫折して、でも夢を忘れられず、立ち向かう姿に、どれほど興奮させられたか、泣かされたことか!さりげなく描かれる恋も素晴らしく、読み終わりたくないとこれほど思った作品はありません。 → 感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下

なかのひと

Page Top