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[有沢まみず] いぬかみっ!10

楽しみにしていたチョコレートケーキを食べた犯人をようこが捜す ―「かもな、まいはうすっ!」
パンツを忘れたようこが自宅に帰るまでの道のりで ―「穿いてないっ!」
強くなる薬を飲んだともはねの体が ―「ともはねとお薬っ!」
どこか家族として仲に入れないカオルは ―「カオルの気持ちっ!」
男同士でお風呂に入って ―「お風呂いっぱいの愛!」
女同士、お風呂の中で尋問たいむ ―「だって、啓太だもんっ!」
という6編 + プロローグ・エピローグな短編集。

犯人探しの割りにだらだらと進むので、ちょっとなあと思っていた「かもな、まいはうすっ!」でしたが、パンツ穿いてないのを何とかごまかそうとする「穿いてないっ!」は、とても楽しかった。普段なら気にならない動作や場所で、必死に隠そう、ごまかそうとするようこがかわいい。

かわいいといえば「ともはねとお薬っ!」のともはね。啓太の家に集うものたちの中で一番弱いことを気にして、強くなる薬を飲んでみたら、体が成長して……というお話。大きくなったことを喜ぶ姿や、自慢げな動作がかわいい。人知れず敵と戦うことになったときに、心の中のみんなの力を合わせて、というのがよかったですね。

個人的に一番好きな短編は「カオルの気持ちっ!」。雰囲気のいい川平家の中で、何となく気遣いをされていることに悩むカオルのお話。境遇が境遇だけに自分を押し殺していることが多いけれど、本音を聞くことが出来たのはよかったです。
いい話の中に出てくる心をこめた謝罪にクスリ。

そろそろ本編の長編を読んでみたいんだけど、次はどうなるのかな。

いぬかみっ!〈10〉 (電撃文庫) - 有沢 まみず

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