フリーマーケットで詩奈は、とても精緻な西洋人形を見つけた。自分の知っている……何かと似ている人形。
人形を売る男が口を開いて言った。あなたは、アガルタという国を知っているでしょう、と。
やばいと思った詩奈だが、次の一言を聞いたとき思わず足を止めてしまった。
「八王子まどかに、ついていきたくありませんか?」
瞬時に停止してしまった思考の間隙につけこむように、男は甘く囁いて……
イセリアの妹、アルシア登場。このアルシアと詩奈の関係がとても素敵。お姉さまに会うのを恥ずかしがったり、八王子のことを意識したりと、ふたりはまるっきり恋する女子高生同士みたいじゃないですか。
ふたりの会話を聞いてるだけで楽しくて楽しくてしょうがなかった。
それだけに中盤以降がつらかったなあ。相変わらず付きまとうリセットの苦悩ですが、逆方面から来るとは思わなかった。純粋な思いを持ったものたちが出会ったときに決まっていた崩壊の道。強さがあっても、道を間違えたら、前には進めないということですね。
どちらかといえば主役を喰われた感があるイセリアと八王子のコンビですが、女王然としながらも八王子にますます頼る展開がとても良かった。どちらも相手の立場をわかるようになってきたので、これは詩奈の道は険しいかも。
個人的に一番問題だったのはラストかな。乗り切った後にハッピーエンドかと思いきや、ハリケーンのようにすべてが吹き飛ばされてしまったのが個人的に、あー、と唸りたくなってしまいました。次作への引きという点では文句ありませんが、たとえつかの間の安らぎだとしても、アルシアと詩奈のために今回はハッピーで終わらせてほしかった。
そういう意味で不満があったものの、これが伏線であるならば、後々に満足させてくれる可能性は大きいと思います。
次あたり結構大きな動きがありそうなので、今後に期待しましょう。
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三田誠
Home > ライトノベル > [三田誠] アガルタ・フィエスタ!3 アトランティス・アタック
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